【中性子爆弾】(ちゅうせいしばくだん)
neutron bomb.
核兵器の一種で、物理的な破壊力よりも対人殺傷能力を重視したもの。
核分裂の際に発生する中性子線を利用し、激しい爆発を伴わない代わりに大量の中性子を放出させ、重度の被曝を負わせることによって生物だけを殺傷する。
中性子線はほぼすべての物質を貫通するため防護するのが極めて難しく、戦車や掩蔽壕の中に隠れている人員を容易に殺傷する。
しかし、兵器や施設そのものを破壊せず、またその半減期も短いので、攻撃後は速やかな制圧が可能になる。
1999年に茨城県東海村で起きた臨界事故は、放射性物質が臨界反応を起こし中性子線を放出したという点で、中性子爆弾の原理に似た事故であった。
中性子爆弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 17:01 UTC 版)
中性子爆弾(ちゅうせいしばくだん、英語: Neutron bomb)は、核兵器の一種。核爆発の際のエネルギー放出において中性子線の割合を高め、生物の殺傷能力を高めたもの。放射線強化型核爆弾(英語: enhanced radiation bomb)とも呼ばれる。
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- 1 中性子爆弾とは
- 2 中性子爆弾の概要
- 3 関連項目
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