通常の核兵器との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 14:57 UTC 版)
通常の核兵器との構造の違いは、中性子反射材にある。通常は、核反応を効率化させるために、弾頭の内殻をウラン238などの中性子反射材で覆う。しかし、中性子爆弾においては、それにクロムやニッケルなど用いて、中性子の吸収・反射を抑えている。そのため、核反応によって発生した中性子線が、周囲に放射されるようになっている。中性子線の発生にあたっては、核分裂よりも核融合の方が効率が良いため、水素爆弾が用いられる。 多量のトリチウムを必要とするが、トリチウムは半減期が12.3年と短く、性能の維持には定期的にトリチウム交換を必要とする。
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