核反応とは? わかりやすく解説

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かく‐はんのう〔‐ハンオウ〕【核反応】

読み方:かくはんのう

原子核が、ほかの原子核粒子との衝突によって、別の種類原子核に変わること。核分裂核融合など。原子核反応


核反応

読み方かくはんのう
英語表記nuclear reaction

原子核中性子陽子などの粒子、または他の原子核との衝突によって全く異なった他の原子核に変わることがあり、これを(原子)核反応という。
大別して散乱吸収核分裂3つの過程がある。また核融合も核反応の1種である。
原子核A(標的)と粒子a(入射粒子)とが衝突して原子核Bと粒子bとが生ず場合、これをA(a,b)Bと表し、(a,b)反応という。
放射線源として利用範囲が広いコバルト-60は、コバルトニッケル等の元素中性子照射することにより生成される
この核反応は、59Co(n,γ)60Co60Ni(n,p)60Co表し、(n,γ)反応(エヌガンマー反応)、(n,p)反応エヌピー反応)とも呼ぶ。

原子核反応

(核反応 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/24 15:15 UTC 版)

原子核物理学における原子核反応げんしかくはんのう: nuclear reaction)または核反応とは、入射粒子[1]が標的核(原子核)と衝突して生じる現象の総称を言う[2]。大別して、吸収、核分裂、散乱[3]の三つがあるが、その反応過程は多彩で統一的に記述する理論はまだない。


  1. ^ 入射粒子としては原子核核子陽子中性子)など様々なものがある。
  2. ^ ただし、原子核の転換を伴う場合に限定することが多い。
    用語辞典(1974) p.52 『核反応』
  3. ^ 弾性散乱、非弾性散乱の二つに分けられるが、弾性散乱は省かれることもある、といわれる。
  4. ^ 核反応によって放出された粒子を放出粒子(ほうしゅつりゅうし、emitted particle)と呼ぶが、放出粒子を放った後に残った原子核で、軽いもので反跳するようなものを反跳核(はんちょうかく、recoil neucleus)、また重いものを残留核(ざんりゅうかく、residual nucleus)と呼ぶ。用語辞典(1974) 該当項目
  5. ^ グラストン(1955) p.15


「原子核反応」の続きの解説一覧

核反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 14:39 UTC 版)

核融合炉」の記事における「核反応」の解説

核融合炉において、使用検討されている反応は主に以下の3つである。なお、以下 Dは重水素、Tは三重水素トリチウム)、pは水素原子、nは中性子、Heはヘリウムである。

※この「核反応」の解説は、「核融合炉」の解説の一部です。
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核反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/24 07:47 UTC 版)

s過程」の記事における「核反応」の解説

s過程は、漸近巨星分枝星行われるといわれている。r過程が数秒間爆発的な過程であるのに対しs過程千年単位時間をかけて行われる過程であると考えられている。s過程核図表質量数の高い部分へ行く度合は、その星がどれだけ中性子生成できるかと、初期分布量による。中性子捕獲ベータ崩壊による元素合成出発物質(種)となる。主な中性子供給源は C 6 13   + 2 4 He ⟶ O 8 16   + n {\displaystyle {\ce {^{13}_{6}C\ +_{2}^{4}He->{}_{8}^{16}O\ +{\mathit {n}}}}} Ne 10 22   + 2 4 He ⟶ Mg 12 25   + n {\displaystyle {\ce {^{22}_{10}Ne\ +_{2}^{4}He->{}_{12}^{25}Mg\ +{\mathit {n}}}}} となる。主なs過程と、弱いs過程部分区別する主なs過程は、ストロンチウムイットリウム超えて、鉛まで行く、低金属量の星で行われる過程であり、低質量の漸近巨星分枝星起きると考えられている。一方からストロンチウムイットリウムへ行く弱いS過程は、ヘリウム炭素燃焼させる質量の星の最後行われ最後に超新星星間物質として拡散するs過程起きると考えられている中性子束密度低く( 10 5 {\displaystyle 10^{5}} 〜 10 10 {\displaystyle 10^{10}} / c m 2 {\displaystyle cm^{2}} ・s)、ウラントリウムのような放射性元素生成することはできない。この過程止める反応は、ビスマス209中性子受取りビスマス210となり、ベータ崩壊してポロニウム210となり、アルファ崩壊して鉛206となり、 Bi 83 209   + n ⟶ Bi 83 210   + γ {\displaystyle {\ce {{}_{83}^{209}Bi\ +{\mathit {n}}->{}_{83}^{210}Bi\ +\gamma }}} Bi 83 210Po 84 210   + e − + ν ¯ e {\displaystyle {\ce {{}_{83}^{210}Bi->{}_{84}^{210}Po\ +{\mathit {e}}^{-}+{\bar {\nu }}_{\mathit {e}}}}} Po 84 210Pb 82 206   + He 2 4 {\displaystyle {\ce {{}^{210}_{84}Po -> {}^{206}_{82}Pb\ + ^{4}_{2}He}}} その鉛2063つの中性子受け取ることで、またビスマス209になるという循環になる。 Pb 82 206 + 3 nPb 82 209 {\displaystyle {\ce {{}_{82}^{206}{Pb}+3{\mathit {n}}->{}_{82}^{209}{Pb}}}} Pb 82 209Bi 83 209 + e − + ν ¯ e {\displaystyle {\ce {{}_{82}^{209}{Pb}->{}_{83}^{209}{Bi}+{\mathit {e}}^{-}+{\bar {\nu }}_{\mathit {e}}}}} 結局、この反応最初から最後まで見ると、 4 nHe 2 4 + 2 e − + 2 ν ¯ e + γ {\displaystyle {\ce {4{\mathit {n}}->{}_{2}^{4}{He}+2{\mathit {e}}^{-}+2{\bar {\nu }}_{\mathit {e}}+\gamma }}} となる。この過程は、結局のところ最大安定元素ビスマス止まることになる(ビスマス実のところ現在の宇宙の年齢数十億倍の半減期崩壊する"不安定"元素であるが、その長大半減期ゆえに実質的に安定元素見なしてよい)。

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核反応

出典:『Wiktionary』 (2021/06/26 07:36 UTC 版)

名詞

 反応かくはんのう

  1. 原子核粒子衝突して別の種類原子核変化する反応

発音(?)

か↗くは↘んのー

類義語

翻訳


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