《川床》の正しい読み方
「川床」の正しい読み方
「川床」の正しい読み方には、「かわどこ」と「かわゆか」の2通りがあり、いずれも訓読みを使用した読みだ。そして、それぞれの読みで意味が異なる場合がほとんどであるため、使い分けなければならない。基本的に「川床」は音読みすることはないため、「せんしょう」という読み方は誤りである。また、「かわどこ」が濁らない「かわとこ」という読みもあるが、それは人の名字として使用される。「川床」の意味解説
「川床(かわどこ)」は、真水が流れる川の底を指す言葉である。砂利で敷き詰められていたり、泥になっていたりするなどの状態に関係なく、川の底であれば川床と表現することができる。それに対して、「かわゆか」と読む場合、河原に設けられた桟橋状の床のことを指す。主に飲食店が、納涼目的の座席を用意するためのものである。建物から飛び出している形で、屋根がない、あるいは簡易的な屋根が設けられている程度で、開放的であるのが特徴だ。そして、川床は全国に数多くあるが、中でも京都の鴨川沿いに設けられているものが有名だ。また、一部の地域では、「川床(かわゆか)」の意味で「かわどこ」と呼ぶこともある。なぜ「かわどこ」「かわゆか」と読むのか・理由
「床」は、「とこ」と読む場合、意味が非常に豊富である。そして、数ある意味の中に、「川の底」も含まれる。そのため、単体でも川の底を指すことは可能だ。しかし、他の意味と混同する恐れがあるため、「川床」となっている。そのような経緯から、「とこ」の読みが使用される。そして、熟語になる際、前の漢字の読み次第で濁音が使用される連濁の法則に従い、「かわどこ」という形になっている。「川床(かわゆか)」の場合は、あくまでも飲食店の「床(ゆか)」の延長線上であるため、読みが「かわゆか」となっている。「川床」の類語・用例・例文
「川床」は、読み方によって意味が異なる。「かわどこ」と読む場合は、「この魚は川床に生息している種類だ」「水が干上がって川床が見えてしまっている」という風に使用する。「かわゆか」と読むのであれば、例文は「今日初めて川床での食事を体験した」「川床からは涼しげな景色を眺められる」といった形になる。「川床(かわどこ)」の類語としては、「川底(かわぞこ)」と「河床(かしょう)」が挙げられる。いずれも川の底を意味する言葉であり、川床と同義だ。どれを使用しても意味に大差はないが、河床は主にダム開発や環境管理など、行政に関する言葉として用いられる。そして、「川床(かわどこ)」では、「川床(かわゆか)」と混同する可能性が高いため、一般的には川底が使用されることが多い。「川床(かわゆか)」の類語としては、「納涼床(のうりょうゆか、のうりょうどこ)」が挙げられる。川床と同じものである。ただ、京都では、鴨川にある足の長いものは納涼床、貴船の、川の水面がすぐ近くにあるものを川床とする場合がある。
「川床」の英語用例・例文
「川床(かわどこ)」を英語で表現する場合、「riverbed」や「river bottom」「bottom of the river」を使用する。例文にすると、「I see fish on the riverbed.(川床に魚がいるのが見える)」「I have to clean up the bottom of the river today.(今日は川床の掃除をしなければならない)」といった形だ。「川床(かわゆか)」の場合は、「納涼床」のローマ字表記である「Noryo-doko」を使用することが望ましい。実際に使用すると「I invite my friend to the noryo-doko today.(今日は友人を川床へ招待する)」という風になる。《川床》の正しい読み方
「川床」の正しい読み方
「川床」の読み方は「かわどこ」もしくは「かわゆか」である。土木の分野ではもっぱら「かわどこ」と読み、京都名物の桟敷を指す場合には主に「かわゆか」と読む。「川床」の意味解説
「川床(かわゆか)」は、納涼のために、川へ張り出すように設けられた桟敷。特に京都府四条河原のものが有名である。なぜ「川床」と読むのか・理由
京都の風物詩として有名な「川床」だが、鴨川では「かわゆか」、貴船では「かわどこ」と異なる読み方がされている。鴨川の「川床」は豊臣秀吉の時代から始まったもので、川面から離れた高床式であったことから「川床(かわゆか)」と呼ばれるようになった。一方、貴船で納涼床が始まったのは大正時代からだと言われている。「かわゆか」と呼ばれていた鴨川と納涼床と違いを出すために、貴船では「かわどこ」と呼ぶようになったという説がある。また、貴船の川床がより川面に近いことから「とこ」という読み方が使われるようになったとも言われている。「川床」の類語・用例・例文
「川床(かわゆか/かわどこ)」の類語は「河床」「納涼床」などが挙げられる。- 《川床》の正しい読み方のページへのリンク