《山麓》の正しい読み方
「山麓」の正しい読み方
「山麓」の読み方は「さんろく」である。「麓」とよく似た字形である「麗」と混同し、「さんれい」と誤読してしまう場合があるが、「麓」の読み方は「ロク」のみで「レイ」という読み方は存在しないため、「さんろく」のみが正しい。「山麓」の意味解説
「山麓」は、山地と平地との境界線、山のふもと部分を指す。「山」という漢字は陸地が隆起し高くそびえたった地形を意味する。一方、「麓」は、山の裾野、ふもとという意味を持つ。また、「麓」の意味符である「林」が山につながる部分を「麓」とする説もある。これら2つの漢字の意味を組み合わせ、「山麓」は山がなだらかになって平地と続く部分を意味している。なぜ「山麓」と読むのか・理由
「山」は音読みで「サン」、訓読みで「やま」という読み方がある。また、「麓」は音読みで「ロク」、訓読みで「ふもと」(常用外)と読む。「山麓」はそれぞれの漢字を音読みにして、「さんろく」という読み方をする。「山麓」の類語・用例・例文
「山麓」の同義語としては「山足(さんそく)」、「岳麓(がくろく)」、「山裾(やますそ)」、「山の裾野」「ふもと」などが挙げられる。山のふもとの一帯を指して「山麓帯」「山麓地域」という言葉を用いることもある。また、「山麓」の類語として「山脚(さんきゃく)」が挙げられるが、「山麓」は一般的な山のふもとを指すのに対して、「山脚」は特に山の尾根から両側にかけて低くなる地形を意味するという違いがある。
そのほか、「山麓」と似た意味の言葉である「中腹(ちゅうふく)」と「山腹(やまばら)」は、山の頂上とふもととの中間あたりを指す。なお、「山麓」の対義語は山の最も高い地点を示す「山頂」である。
「山麓」は名詞として使用することができ、「山麓の村を訪れる」というような用法がある。また、特定の山のふもとを指したいときは、「富士山麓」のように「特定の山の名前」+「山麓」といった形でも用いることができる。
「山麓」の英語用例・例文
「山麓」の英訳は、”base of a mountain”、”foot of a mountain”、”foothills”となる。例えば、「山麓の湖」は”lake at the base of a mountain”、「富士山麓を歩く」は”walk at the foot of Mt. Fuji”、または”walk in the foothills of Mt. Fuji”と表現できる。「山麓の」という形容詞としては"submontane"が挙げられる。「山麓の村」は"a submontane village"となる。
また、特に山麓地帯を指す場合は”piedmont”という単語も用いられる。ちなみに、アメリカ東部から南部にかけて、アパラチア山脈と大西洋岸に囲まれた高原地帯であるピードモントや、イタリア北西部のアルプスのふもとにあるピエモンテ州といった地名も”piedmont”に由来するものである。
《山麓》の正しい読み方
「山麓」の正しい読み方
「山麓」の正しい読み方は「さんろく」である。「山麓」の意味解説
「山麓」は、「山の麓(ふもと)」、つまり山と平地との境目あたりの緩やかに傾斜した一帯を指す言葉である。山ではない丘陵や台地の裾を「麓」と呼ぶこともあるが、たいてい「麓」といえば「山の麓」を指す。その意味では「山麓」と「麓」はほぼ同義語である。なぜ「山麓」を「さんろく」と読むのか
「山麓(さんろく)」は、山および麓の字をそれぞれ素直に音読みした言葉である。日常では「麓」の語を目にする機会はそう多くないこともあり、「麗(れい)」と誤読してしまいやすいが、「麓」は「れい」とは読まない。
「山麓」の類語・用例・例文
「山麓」の類義語としては「山裾(やますそ)」や「岳麓(がくろく)」が挙げられる。山の裾野を指す語としては同義語といえる。山体の部分を指す語としては、山麓は「山頂」および「山腹・中腹」と対比される。山頂は山の最も高い部分のこと。山腹や中腹は山の中ほど一帯を指す語であり、山頂と山麓の間のあたりのこと。山腹や山麓を区別する明確な境界線があるわけではなく、境目あたりは山腹とも山麓とも呼び得る、という状況は少なくない。
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