《小豆》の正しい読み方
「小豆」の正しい読み方
一般的に「小豆」の「小」という漢字の読み方は、「こ」「しょう」「ちい(さい)」という読むことができる。また、「豆」という漢字には「まめ」「とう」「ず」と読める。したがって、一般的には「小豆」と表記した時は、「あずき」や「しょうず」と読むことがほとんどである。例外として瀬戸内海に浮かんでいる香川県の「小豆島」のことを指す場合は、「しょうずしま」とは読まず「しょうどしま」と読むため、注意が必要である。「小豆」の意味解説
「小豆」とは、日本で古くから栽培されてきたマメ科1年草の植物である。夏に可愛らしい黄色い花を咲かせ、細長いさやを作る。さやの中には暗赤色の種子が入っており、煮詰めてお菓子の餡に加工したり、小豆入り赤飯としてお祝いの席などで食べられたりしている。日本では、北海道、丹波、備中などで多く生産されており、大粒で色が濃い大納言やいわゆる普通小豆と呼ばれる中納言、希少種でさっぱりとした風味が特徴の白小豆などの種類がある。なぜ「小豆」と読むのか・理由
「小豆」は、大豆よりも小さい豆ということからこの漢字が使われている。読み方については、現在「あずき」と読むことが多いが、実はもともとは「小」と「豆」を音読みして「しょうず」と読まれていた。現在でも和菓子店などでは「しょうず」と呼ばれていることが多い。では、なぜ「小豆」のことを「あずき」と読むようになったかというと、小豆は大和言葉である説が有力である。「あ」は赤い豆の色を表し、他の豆よりも調理時間が短くて柔らかく煮溶けるという意味がある「ずき」をあわせて「あずき」と呼ばれるようになった。「小豆」の類語・用例・例文
「小豆」は、マメ科の植物であることから、同じマメ科の植物が類語として挙げられる。例えば、さやに毛があり若い実は枝豆として、熟した実は豆腐や味噌、醤油などに加工して食べる大豆や、別名あおえんどうとも呼ばれるグリンピース、炒ってそのまま食べたり食用油としても利用される落下生(ピーナッツ)などがある。「小豆」の用例・例文には、「1月15日の朝に小豆粥を食べると邪気を払う」「口の中に小豆のような大きさの口内炎があって痛い」「就職祝いに小豆が入ったお赤飯を炊いてお祝いしよう」などがある。また、「小豆」は文学の世界でもよく使用されており、加藤文太郎著作の「単独行」では「雪が溶け出すと氷小豆という奴になっているのでもう食べられる」という表現や、太宰治著作の「逆行」では「それは、お粥にゆで小豆を散らして、塩で風味をつけたものであった」、岸田国士著作の「日本人とは?」では「家のものが小豆をすこしほしいと云つて近所の農家へ相談に行く」などという表現がされている。
「小豆」の英語用例・例文
「小豆」は、英語で「red bean」また「adzuki bean」の2種類がある。「red bean」と表記した場合は、欧米では自然の状態で殻が赤いいんげん豆の総称として使われているが、アジア地域では小豆そのもののことを指している。例文としては「We buy red beans and pumpkin.(私達は小豆とかぼちゃを買った)」がある。「adzuki bean」と表記する場合は、欧米でも小豆そのもののことを指している。つまり、日本や中国において料理や菓子に使用されている甘い小豆のことである。例文としては、「Daifuku containing chocolate cream instead of adzuki beans is being sold at the store.(小豆のかわりにチョコクリームが入っている大福が店頭で販売されている)などがある。
《小豆》の正しい読み方
「小豆」の正しい読み方
「小豆」の読み方は「あずき」である。文語的な表現としては「しょうず」と読むこともある。「小豆島」の読み方は「しょうどしま」である。これは例外的な読み方といえる。
「小豆」の意味解説
「小豆」はマメ科の一年草で、深紅色の小粒の豆のこと。古くから食用として栽培されており、種子は餡などに使う。赤飯や小豆粥は慶祝や厄除けの意味で食べられることがある。なぜ「小豆」と読むのか・理由
「小豆(あずき)」は、いわゆる熟字訓である。熟字訓とは、2字以上の熟語に訓読みがあてられたもの。例えば、「小豆(あずき)」の場合、「小」は単体で「あ」、「豆」単体で「ずき」とは読めない。2つの漢字を組み合わせることで、「あずき」という日本独自の読み方が生まれた。- 《小豆》の正しい読み方のページへのリンク