《小児》の正しい読み方
「小児」の正しい読み方
小児は「しょうじ」あるいは「しょうに」と読む。小児という漢字に注目すると「しょうじ」と読む方がスムーズだが、「しょうじ」読みで完結する言葉は我が子をへりくだって表現する様、または他人をあざける際に使用するため平時では「しょうじ」は使われない。反対に「しょうに」は小児科や小児喘息など、主に医学的に使用される時の読み方で医学用語として定着している。よって、「しょうに」の方が正しい読み方となる。「小児」の意味解説
「小児」とは、子供のことである。大体15歳以下の子供のことを指し、小児科が受け入れる年齢の定義を満たしている子供のことで、小さな子供から中学生くらいまでの児童が「小児」と認識される。小さい子供の印象が強い言葉だが、年齢の幅は広く小児科に限定して捉えると、診療所によっては18歳以下を示すこともあるため概ね未成年とされる年齢の子供を「小児」と表現することとなる。なぜ「小児」と読むのか・理由
「小児」は、小と児からなる言葉で小は小さな、わずか、という意味を持ち、児は子供という意味を持つ。したがって、小さな子供を表す言葉として「小児」という熟語が生まれたのだが、読み方としては「しょうじ」が漢音で「しょうに」は呉音となる。そのため「しょうじ」は音読み、「しょうに」は古代の中国から日本へ伝わってきた字音の呉音で読んでいるので、二つの読み方が存在することとなる。「小児」の類語・用例・例文
「小児」の類語には子供や児童、子、などが挙げられる。どれも共通して小学生くらいまでの子供を意味するが、児童は主に小学校に通う子供と定義される。例文には、「しょうじ」読みの「小児」の場合は「小児ゆえ、お力になれるかどうか分かりません」などがある。「しょうに」の読み方の場合は「小児科の先生に診てもらった方が良いと思う」や「小児病棟はこちらになります」、または「もっと学んで小児医療に貢献したい」などが挙げられる。「小児」の英語用例・例文
「小児」は英語にすると「infant」となる。直訳すると「幼児」だが意味としては「小児」と同じである。なお、小児科は「pediatrics department」と訳される。例文としては「He wants to find a job caring for infants.」(彼は小児の世話をする仕事を見つけたがっている。)などがあり、「I'm working as a doctor at the pediatrics department of a hospital.」(私は医者として病院の小児科で働いています。)や、「He is studying pediatrics.」(彼は小児科の勉強をしている。)などが挙げられる。また、小児科医は「pediatrician」となるため、「I have to take my daughter to the pediatrician.」(娘を小児科に連れていかなければ。)などの例文も存在する。- 《小児》の正しい読み方のページへのリンク