景色とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > > 景色の意味・解説 

けい‐しょく【景色】

読み方:けいしょく

風景。けしき。

自分の国の—やら、習慣やら」〈漱石永日小品


け‐しき【景色】

読み方:けしき

《「気色(けしき)」と同語源》

観賞対象としての自然界眺め風景。「—がよい」「—」

陶磁器、特に茶陶見所の一。頽(なだ)れ・窯変斑文(はんもん)など、不測変化部分をいう。→金継ぎ


景色

読み方:けしき

陶磁器観賞する際に、見どころとなる場所を指していう言葉で、釉薬掛かり具合や熔け具合によるかいらぎ・釉なだれ、あるいは火加減によって生じ焦げ火間などの変化が、景色として賞美されます。

景色

読み方ケシキ

茶道具観賞上の見所のひとつ。釉の溶け具合焼成の加減によって器物表面思いもかけない予想外変化現れることをいう。

景色

作者上林暁

収載図書上林暁全集 第2巻 増補決定版
出版社筑摩書房
刊行年月2000.7


景色

作者アライサキコ

収載図書フシギのじかん。
出版社新風舎
刊行年月2004.8


風景

(景色 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 15:11 UTC 版)

山の風景、涸沢カール
海の風景、雑賀崎

風景(ふうけい)は、に見える様子、景色のこと。類義語景観、光景などが挙げられる。絵画作品の題材写真作品の題材にされたり、観光資源として活用される場合もある。

概要

景観は客観的な景色、ランドスケープに用いて、主に都市など人工的なもの(用語例として「都市景観」)、風景は主観的な景色、ランドスケープに用い、主に自然に対して(用語例として「自然風景」)使われることが多い(ただし、盛り場風景、授業風景などの用例もある)。また、光景は瞬間的なもの、景観・風景は持続的なものに使われることが多い。

現在では「景観」と「風景」はほとんど同じ意味で使われる。しかし近代合理主義的理解が支配的だった頃は、「景観」は客観的に対象を記述するもので価他を含まないとされ、「風景」は逆に主観的な情動で客観性に欠けるとされていた。今でも若干その傾向は残っており、風景は「原風景」「風景美」のように、景観は文化的景観、歴史的景観、景観評価のように使われる。

日本の風景

古代以来の伝統として、和歌歌枕があった。名歌に詠まれた土地(名所)を訪れ、古人を偲んで歌を詠む、という伝統があり、住吉の浜などが有名な歌枕であった。

中国で発達した山水画日本にも大きな影響を与えた。山水画では、名所として瀟湘八景湖南省洞庭湖付近の風景)が選ばれ、好んで画題とされていた。日本の画人も瀟湘八景を題材としたが、その影響で室町時代末以降、近江八景(琵琶湖付近の風景)が選ばれた。また、雪舟の水墨画「天橋立図」も有名である。

日本三景天橋立

江戸時代初期に松島宮島天橋立が「日本三処奇観」と呼ばれ、やがて日本三景として定着した。江戸時代は各国の地理に関心が高まった時代で、『都名所図会』『江戸名所図会』などの刊行や、葛飾北斎の「富嶽三十六景」シリーズなども自然風景への関心を示していると言えよう。

明治時代中期にベストセラーとなった志賀重昂の『日本風景論』(1894年)は、日本人に新しい風景観をもたらしたと言われる。ナショナリズムの立場から、日本の風景が変化に富み、優れていることを説いたものであるが、自然の中に美を見出そうとする態度は後に大きな影響を与えた。また、登山について実用的な案内も行っており、登山ブームのきっかけにもなった(アルピニズム参照)。

上高地

新たな風景観の中で尾瀬上高地などが自然風景として評価されるようになった。1934年には国立公園として瀬戸内海雲仙霧島の3箇所が初めて指定され、同年、阿寒大雪山日光中部山岳阿蘇山の5箇所が追加された。また同じ頃、外貨獲得のため観光地を整備するという政策が取られ、その一環で上高地、雲仙、志賀、赤倉、阿蘇、蒲郡、唐津、松島、琵琶湖、川奈、日光などに国際観光ホテルが建設された。鉄道など交通機関の発達も、日本の風景に大きな影響を与えたといえる。

なお、日本における風景の原義は、風光であり、景そのものではなく風と光の織りなすものといった意味があるとの指摘もある[1]。景観と比較して、風景は自然が中心で・人工物は点景である。風景も景観と同じく主体との関係はあるのだが、これを鑑賞できる一定の教養を前提にしているから、その水準での主観性をもちやすい。日本三景、近江八景などはその例である。風景のほうは多分に心情的な面が強く、古くから使われてきたから市民的には使いやすい言葉である。「風景」という言葉には、文学的・芸術的なニュアンスが多く含まれており、景観よりも柔らかで心情的な響きがあって、こちらのほうが的確に表現できる場合もある。文芸評論家奥野健男の『文学における原風景』は作者の心に内在する風景を取り上げたものだが、それ以来「原風景」という用語がよく使われるようになったとされる。これを「原景観」とは言えない。

風景鑑賞

自然や人造物の一部を風景ととらえ、主として美的感性によって観察、評価する文化的態度。日本では山水画浮世絵和歌俳句茶道庭園などが風景鑑賞の文化を背景に発展した。具体的な風景の影響を受けて生まれた作品も多い。八景式鑑賞法などがある。

風景思想

風景とは自然と人間との間につくられる関係で、時代地域民族宗教などによって人々は風景に独特の意味を与えて、その思想を表現する。そこには自然に神を見る思想や死後の禁固を望む考え、自然との関係に先人の知恵を感じる思想や、将来の可能性を見る立場などがある。

風景地

優れた自然景観をもつ地域。近代以前の地上には、風光明媚な地域や場所は無数に存在したといわれるが、その中で多くの人に愛され、詩にうたわれ、絵に描かれたようなところが著名な風景地として定着し、現在において文化的存在となっている。

風景論

風景についての見解や認識、鑑賞法や評価法、改造論や操作論など、さまざまな角度からの論考。日本で最初の近代的風景論は志賀の『日本風景論』(1894)といわれる。

その他

和文通話表で「ケ」を示す際には景色のケと表す。

脚注

  1. ^ 『月瀬幻影—近代日本風景批評史』中央公論新社、2002年3月、446頁、ISBN 978-4120032509

参考文献

関連項目


景色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/30 21:22 UTC 版)

良才川」の記事における「景色」の解説

源流果川市である。ここから河口向かって行くと、瑞草区良才市民の森の横を通る。ここは地元住民憩いの場となっている。この先しばらくは周りに低い建物見える。 数km進むと、左側高層マンションいくつか見える。この付近ソウル交通公社3号線KORAIL盆唐線道谷駅付近で、この先右側走っている盆唐線九龍駅開浦洞駅大母山入口駅地下区間)を並行して流れる。このあたりは自然も多く道も整備されている。大母山入口駅付近通り越すと、この先から河口までやや高いマンションが見ることができる。 この項目は、河川関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(PJ河川)。ページサイズ順河ページ一覧(小/大)

※この「景色」の解説は、「良才川」の解説の一部です。
「景色」を含む「良才川」の記事については、「良才川」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「景色」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

景色

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 11:12 UTC 版)

名詞

(けしき、古:ケイショク

  1. 自然眺め
  2. (比喩) ものの見え方印象
  3. 様子気配
  4. 茶道具などの、窯変なだれなど興味をひく変質

発音(?)

け↘しき

類義語


「景色」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



景色と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「景色」の関連用語

景色のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



景色のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
伝統的工芸品産業振興協会伝統的工芸品産業振興協会
Copyright (C) 2025 (財)伝統的工芸品産業振興協会 All rights reserved.
陶芸三昧陶芸三昧
Copyright 2025 TOUGEIZANMAI All rights reserved.
陶芸三昧陶芸用語辞典
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの風景 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの良才川 (改訂履歴)、愛知県立犬山南高等学校 (改訂履歴)、みなきたウォーク (改訂履歴)、ヴァーネミュンデ (改訂履歴)、炭川 (改訂履歴)、浦和斎場 (改訂履歴)、金ヶ崎 (改訂履歴)、城堀川 (改訂履歴)、大成跨線橋 (改訂履歴)、湾岸 Midnight Club (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの景色 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS