天橋立とは? わかりやすく解説

あまのはしだて【天橋立】

読み方:あまのはしだて

京都府北部日本海宮津湾にある砂嘴(さし)。全長3.3キロ、幅40100メートル。これに区切られてできた潟湖阿蘇(あそ)海とよぶ。日本三景の一。砂嘴にある磯清水は、古来歌に詠まれ名水北岸の成相(なりあい)山中腹に股(また)のぞきで知られる傘松公園がある。[歌枕

「恋ひわたる人に見せばや松の葉のしたもみぢする—」〈金葉・恋下〉


天橋立

名称: 天橋立
ふりがな あまのはしだて
種別 特別名勝
種別2:
都道府県 京都府
市区町村 宮津市文殊中野大垣
管理団体 京都府(大14・914)
指定年月日 1922.03.08(大正11.03.08)
指定基準 名3,名8,名11
特別指定年月日 昭和27.11.22
追加指定年月日
解説文: 宮津湾内ニ在リ其ノ砂嘴江尾ヨリ南々西ニ互リテ突出スルコト約二十三四町殆ト文珠ノ地ニ接シテ宮津湾ト内湾トヲ分チ幅廣キ處約二丁世狹キ處ハ一丁ニ滿タス内湾ニ於ケル砂嘴トシテ唯一ノモノナリ加フルニ白砂青松美景ヲ以テス
磯清水神社智恩寺境内全体風景ヨリ分ツヘカラサルモノニ属ス成相山上部ノ郡有山ニハ地ヲ拓キテ小亭ヲ設ケタルアリ天橋ヲ望ムニ好適地點ナリトス
宮津湾内にあり、江尻より南々西殆んと文珠切戸まで長さ約3600m幅約15mの砂嘴示して内湾を抱く。
砂嘴白砂青松をなし、成相山中腹傘松からの展望は特にすぐれた美観呈する
古くからわが国詩歌文章あらわれ日本三景の一としてひろく知られている。
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特別名勝:  厳島  大仙院書院庭園  大徳寺方丈庭園  天橋立  天龍寺庭園  富士山  小石川後楽園

天橋立

作者徳田健太

収載図書うつ病仮面うつ病理解役立てば...
出版社日本文学館
刊行年月2007.6
シリーズ名ノベル倶楽部


天橋立

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

天橋立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 00:20 UTC 版)

天橋立(あまのはしだて)は、京都府宮津市宮津湾内海阿蘇海を南北に隔てる全長3.6キロメートルの湾口砂州[1]日本三景の一つであり[2][3][4]2013年の観光入込客数は178万1900人と京都市を除いた京都府内の観光地で第1位である[5]


注釈

  1. ^ 京都府京丹後市久美浜町にある砂州(小天橋)とは別。
  2. ^ 砂嘴は、湾に面した海岸や岬の先端などから細長く突き出るように伸びている砂礫質の州である。一方砂州は、砂嘴が伸びて対岸にほとんど結びつくようになったものをいう。「5.海の作用による地形」(国土地理院)より。
  3. ^ 日本国事跡考京都大学)を参考に訓読したもの。
  4. ^ 地理Bの第5問の問3に天橋立の眺望の撮影地点を問う問題が出題。
  5. ^ 東方の雪舟観から北方の天上大パノラマ観まで、およそ時計回りに列挙してある。
  6. ^ 天橋立の中心部にある夫婦松までの距離。
  7. ^ 雪舟が『天橋立図』を描いた視点とは異なる。
  8. ^ 分かりやすくするために、オリジナル画像より回転(画像上方が西)、拡大及びトリミングを施す。

出典

  1. ^ a b c d e 浅井建爾 2001, pp. 130–131.
  2. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『日本三景』 - コトバンク(2015年4月12日閲覧。)
  3. ^ 日本三景 公式サイト”. 日本三景観光連絡協議会. 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月12日閲覧。
  4. ^ 日本三景天橋立”. 京都府ホームページ. 丹後広域振興局建設部丹後土木事務所. 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月12日閲覧。
  5. ^ 平成25年観光入込客数及び観光消費額調査結果概要”. 『統計京都』2014年9月号. 府観光課地域観光担当 (2014年9月). 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月12日閲覧。
  6. ^ 文化庁. “日本遺産認定ストーリー一覧”. 「日本遺産(Japan Heritage)」について. 2020年11月11日閲覧。
  7. ^ 文化庁. “300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊”. 日本遺産ポータルサイト. 2020年11月11日閲覧。
  8. ^ 路線名一覧”. 丹後広域振興局. 2018年10月31日閲覧。
  9. ^ 新市の名称募集結果(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業)” (PDF). 宮津市・加悦町・岩滝町・伊根町・野田川町合併協議会. 2018年10月31日閲覧。
  10. ^ a b ことばの溜め池”. 駒澤大学. 2018年10月31日閲覧。
  11. ^ 運歩色葉集』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  12. ^ 『詞林三知抄』(早稲田大学図書館 伊地知鉄男文庫). https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko20/bunko20_00222/bunko20_00222_p0037.jpg 2021年9月11日閲覧。 
  13. ^ a b 天橋立の概要”. 丹後広域振興局. 2018年10月31日閲覧。
  14. ^ 廻旋橋”. 一般社団法人 プレスマンユニオン. 2018年11月3日閲覧。
  15. ^ a b 天橋立を知って守ろう!”. 丹後広域振興局. 2018年11月4日閲覧。
  16. ^ 2 地域の現況地形等” (PDF). 京都府. 2018年11月2日閲覧。
  17. ^ a b c d e 京都府丹後土木事務所 (2008年7月). “天橋立を未来に引き継ぐために” (PDF). 京都府. 2018年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月4日閲覧。
  18. ^ 磤馭慮島(おのころ-じま)”. 『世界大百科事典』第2版. 2018年11月1日閲覧。
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  20. ^ 吉井良隆 編『第二巻 えびす信仰事典』戎光祥出版、1999年。 
  21. ^ a b c d e f g 天橋立の形成過程について(京都府埋蔵文化財論集 第6集)” (PDF). 有井弘之. 2018年10月31日閲覧。
  22. ^ 神話と天橋立”. 大阪大学. 2018年11月2日閲覧。
  23. ^ 天と地を結ぶ伝説の架け橋”. 丹後一宮 元伊勢籠神社. 2018年11月2日閲覧。
  24. ^ 柳田國男『地名の研究』古今書院、1937年、45頁。 
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  26. ^ a b 小谷聖史『天の橋立の生い立ち』自費出版、2005年、45頁。 
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  34. ^ 天橋立世界遺産登録に係る取り組みについて”. 京都府. 2018年11月6日閲覧。
  35. ^ 【関西の議論】「天橋立」×「宇治茶」、世界文化遺産登録へ“京対決”つばぜり合い”. 産経新聞. 2018年11月6日閲覧。
  36. ^ a b c 深町加津枝、奥敬一「天橋立における歴史的景観の変遷と地域住民の景観評価に関する研究」『ランドスケープ研究』2004年 67巻 5号 p.813-818, doi:10.5632/jila.67.813
  37. ^ 『京の百景絵画集』京都府、1973年、108頁。 
  38. ^ “大学共通テストに天橋立や丹後ちりめん出題 地理Aと地理B”. 京都新聞. (2021年1月16日). https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/472238 2021年1月16日閲覧。 
  39. ^ 2021年度 大学入学共通テスト 地理B”. 毎日新聞. 2021年1月17日閲覧。
  40. ^ “天橋立 景観台無し 台風18号禍 流木、撤去めど立たず”. 京都新聞 (京都新聞社). (2013年9月24日). http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130924000161 
  41. ^ 西垣友和 et al. 2011.
  42. ^ “天橋立に「カキ殻島」…大量繁殖で景観損なう”. 読売新聞. (2015年7月10日). オリジナルの2015年7月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150712144424/http://www.yomiuri.co.jp/eco/20150710-OYT1T50081.html 2015年7月11日閲覧。 
  43. ^ a b 天橋立の保全対策について”. 京都府. 2018年11月29日閲覧。
  44. ^ 日本三景をめぐる” (PDF). 参議院. 2018年11月5日閲覧。
  45. ^ 「白砂青松」広葉樹生えすぎて台無し!? 天橋立、3月に50本試験伐採”. 『産経新聞』. 2018年11月29日閲覧。
  46. ^ 天橋立の広葉樹伐採へ 京都府、増加で松の景観損なう”. 『京都新聞』. 2018年11月29日閲覧。
  47. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 海の京都 日本三景 天橋立 散策マップ”. 天橋立文珠繁栄会、天橋立府中観光会. 2022年9月21日閲覧。
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  49. ^ a b 廻旋橋 - 観光スポット - 天橋立観光協会”. 天橋立観光協会. 2023年5月13日閲覧。
  50. ^ a b 同僚の悪ふざけで転落 天橋立「股のぞき」で50代男性が15メートル落下 落下事故での救助要請は初”. 関西テレビNEWS (2024年2月19日). 2024年3月9日閲覧。
  51. ^ 日本三景・天橋立『股のぞき』に大きく黄色の注意書き 同僚の悪ふざけで50代男性転落する事故発生 観光客は微妙な反応”. 関西テレビNEWS (2024年3月4日). 2024年3月9日閲覧。
  52. ^ 天橋立傘松公園”. 天橋立に行こう!. 丹後陸海交通. 2023年12月4日閲覧。
  53. ^ 天橋立ケーブルカー”. 天橋立に行こう!. 丹後陸海交通. 2023年12月4日閲覧。
  54. ^ a b c 傘松公園”. 2022年9月21日閲覧。
  55. ^ 京都から天橋立”. 天橋立に行こう!. 丹後陸海交通. 2023年12月4日閲覧。
  56. ^ 大阪から天橋立”. 天橋立に行こう!. 丹後陸海交通. 2023年12月4日閲覧。
  57. ^ 丹海バス全路線系統 路線図一覧” (PDF). 丹後陸海交通. 2023年12月4日閲覧。
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  61. ^ a b 事前通行規制区間(丹後管内)”. 京都府丹後広域振興局. 2023年12月4日閲覧。
  62. ^ 道の駅 海の京都宮津”. ハマカゼプロジェクト. 2023年12月4日閲覧。
  63. ^ 天橋立観光船”. 天橋立に行こう!. 丹後陸海交通. 2023年12月3日閲覧。
  64. ^ 天橋立モーターボート”. 天橋立に行こう!. 丹後陸海交通. 2023年12月4日閲覧。
  65. ^ 天橋立レンタサイクル”. 天橋立に行こう!. 丹後陸海交通. 2023年12月4日閲覧。
  66. ^ 天橋立電動キックボード”. 天橋立に行こう!. 丹後陸海交通. 2023年12月4日閲覧。


「天橋立」の続きの解説一覧

天橋立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/10 05:25 UTC 版)

股のぞき」の記事における「天橋立」の解説

日本三景ひとつとして知られる京都府の天橋立は、傘松公園天橋立ビューランドからの股のぞき・袖のぞきが観光ポイントのひとつとなっている。天橋立は『丹後国風土記』にイザナギが天へ通うために作ったものとあるように、股のぞきを行うことで、天地逆転し細長く延びた松林一瞬天にかかるような情景愉しむことができる。これは吉田皆三によって明治後期ごろに観光事業活性化一環として喧伝され手法で、観光客通して広まったとされる

※この「天橋立」の解説は、「股のぞき」の解説の一部です。
「天橋立」を含む「股のぞき」の記事については、「股のぞき」の概要を参照ください。

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