洞川湧水群とは? わかりやすく解説

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洞川湧水群(どろがわゆうすいぐん)

湧水 奈良県吉野郡天川村洞川
名水画像
湧水群熊野川最上流部霊峰大峯山麓に位置しごろごろ水神泉洞及び泉の森からなっている。住民は常に接し眺めているのでに対して親近感信仰心抱いている。また春に名水まつりが行われている。
位置情報

おすすめの時期
現在おすすめです
通年(ただしごろごろ水採取時間9時~18時、神泉洞採取不可能)

周辺の自然環境
ごろごろ水遊歩道及び駐車場整備が行われ、多くの人が訪れてます。
泉の森300年超える御神木囲まれた場所でひっそりたたずんでいる

利用状況
村内利用とどまらず村外より採訪れる方は年間季節問わず5万人に達し多く人々親しまれている。
イベント情報
名水まつり:4月下旬洞川地区周辺で、名水まつわるお祭り毎年行われ多く観光客訪れる。
水質・水量
水質水量選定当時とほぼ変わらず良好な状態を保っている。またミネラル分豊富に含み体質改善健康増進にも役立っている。
由来・歴史
ごろごろ水:この付近カルスト地形有名な地区で、地中水路流れゴロゴロと音をたてて流れる事から、“ごろごろ水”と命名されと言われている。
神泉洞洞窟から流れ清冽なは、水源流れて行く先定かではない。昔から神秘流れ“神の泉”として村人からの信仰的なものとして、保全されている。
泉の森入口鬼門に当たり、御神木の奥にある洞穴から清水湧出しており、このを“神の”として保全している。

水質保全活動
地元洞川財産区特別地方公共団体)の管理下にあるため、管理保全については洞川財産区が行っている。また、古くから信仰的守り神としても大切に保全されている。
アクセス
鉄道バスお越し場合
近鉄吉野線下市口駅下車奈良交通バス洞川温泉行(1時間20分)終点洞川温泉下車徒歩30分(ごろごろ水

【 お車でお越し場合
■ 西名阪自動車道郡山IC国道24国道169国道309県道21号線経由、約60km(2時間

お問い合わせ
天川村総合案内所
〒 638-0301
奈良県吉野郡天川村川合263-1
TEL : 0747-63-0999
kankou@vill.tenkawa.nara.jp
http://www.vill.tenkawa.nara.jp
その他
洞川湧水から湧き出たは、あくまでも山から湧き出たです。飲料用使用される場合熱処理等ののち、早めに使用してください
アクセスマップ
アクセスマップ図

洞川湧水群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 08:06 UTC 版)

洞川湧水群「泉之森霊泉」入口

洞川湧水群(どろがわゆうすいぐん)は、奈良県吉野郡天川村洞川に点在する鍾乳洞地下水および湧水である。吉野熊野国立公園の指定区域内にある。

概要

吉野郡天川村大峯山山麓の一級河川熊野川の最上流部に位置し、霊峰大峰山の登山口があり[1]、中世より修験道が盛ん行われていた土地である。

洞川地区の地質は、ジュラ紀や、それ以前の山上ケ岳層群で構成され、石灰岩緑色岩類、頁岩チャートを主体としている[2]。近隣の地質はカルスト地形であり浸水性のある石灰岩とブナ原生林および植林された吉野杉が多雨地域で急な斜面の涵養林となり滞水を助けている。

降水量が多いため、石灰岩が侵食を受け、地下や山の斜面などに判明いしているだけでも大小30箇所以上の洞窟がある[2]。それら洞窟の中で大きいものは鍾乳洞を形成しており、五代松鍾乳洞、面不動鍾乳洞が知られている[2]

この地域の湧水は、水温がやや低い10 - 12度程度で、水質は、石灰岩地域に特有のカルシウムイオン(Ca2+)と炭酸水イオン(HCO3-)を主体とする[2]

古来より住民から信仰の対象や「守り神」として大切に保全されている湧水地として「神泉洞」「ごろごろ水」「泉の森」があり、それらは1985年(昭和60年)7月22日に洞川湧水群として環境省より名水百選に選定された[3][4]

神泉洞

清水が、やや大きな洞窟内を流れており、神秘的な美しさがあることから、「神の水」として崇められてきていた[2]

民間会社により鍾乳洞は管理されており、立ち入りはできないが湧水は「大峯山の天然水」として市販されている。大峯山の天然水は神泉洞内から湧出した原水をパイプラインで現地工場に送り0.1μmのマイクロフィルターにより濾過をしてボトリングされている。加熱処理をしていない、非加熱処理商品である。

水質

弱アルカリ性の軟水である。具体的な数値は以下の通り。

ごろごろ水

「ごろごろ水」湧水地

奈良県の天然記念物「五代松鍾乳洞」近くの大岩に湧く地下水。地下に存在する水中鍾乳洞の水音が反響し「ゴロゴロ」と音をたてて流れていたことを由来とし「ごろごろ水」と呼ばれている[1]

泉の森

「泉之森霊泉」湧水地

洞川地区入口の鬼門に守護神を祀り疫病等を防ぐ風習が伝わる。「泉の森」はその表鬼門に当り、樹齢300年を越える神木の朽ちた幹の穴の奥にある洞穴から湧出している。「神の水」とされ大切に保全されている[1]

脚注

  1. ^ a b c 全国知事会 1991, p. 18.
  2. ^ a b c d e 産業技術総合研究所地質調査総合センター 1994, p. 40.
  3. ^ 名水百選 ごろごろ水”. 大峯山洞川温泉観光協会. 2023年8月7日閲覧。
  4. ^ 洞川湧水群”. 環境省. 2023年8月7日閲覧。

参考文献

  • 産業技術総合研究所地質調査総合センター 編『地質ニュース (476)』実業公報社、1994年。 
  • 全国知事会 編『都道府県展望 (5)(392)』全国知事会、1991年。 

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