瓜割の滝(うりわりのたき)
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瓜割の滝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 17:54 UTC 版)
瓜割の滝 | |
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所在地 | 福井県三方上中郡若狭町天徳寺 |
位置 | 北緯35度27分42秒 東経135度50分34秒 / 北緯35.461685度 東経135.842904度座標: 北緯35度27分42秒 東経135度50分34秒 / 北緯35.461685度 東経135.842904度 |
落差 | 3 m |
滝幅 | --(滑滝) m |
水系 | 北川水系天徳寺川 |
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瓜割の滝(うりわりのたき)は、福井県三方上中郡若狭町の若狭瓜破名水公園にある湧水から生ずる滝で、1985年(昭和60年)名水百選[1]に選ばれるとともに、輝きと優しさに出会えるまち若狭町として水の郷百選を代表する名水である[2]。
概要
湧水の流量は4,500t/日。水温が11.7℃と冷たく、その冷たさで瓜が自然に割れたとの故事から「瓜割の滝」と呼ばれる。
泰澄大師が開いた天徳寺(真言宗)の境内奥の森中にある[1]。滝周辺は元々「水の森」と呼ばれる修験者の修行地で、また朝廷の雨乞いを司る祈祷所だったとされる。
また、水中には紅藻植物のベニマダラ(Hildenbrandia rivularis、ベニマダラ属の一種)が繁殖しており、「福井県のすぐれた自然」に選定されている[1][3]。福井県内で最大のベニマダラ繁殖地とされる[3]。この繁茂により水中の石が赤く染まっており、「赤い石」という名物になっている[3]。
2015年(平成27年)3月、環境省名水百選選抜総選挙で「おいしさが素晴らしい名水部門」第2位の得票数を得た[4]。
2015年(平成27年)4月24日、「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群 - 御食国(みけつくに)若狭と鯖街道 - 」の構成文化財として日本遺産に認定される[5]。
情報
所在地
福井県三方上中郡若狭町天徳寺38-3
アクセス
若狭瓜破名水公園
瓜割の滝を主軸に据えて開発された公園。野菜販売・食事処を営業する施設「名水の里」がある[6]。
6月にはアジサイが見ごろとなる。毎年8月に「若狭瓜割名水まつり」が開催される[1]。
脚注
- ^ a b c d e f 名水百選(瓜割の滝) - 名水百選 - 環境省
- ^ 輝きと優しさに出会えるまち若狭町 - 水の郷百選
- ^ a b c “瓜割名水公園の淡水産紅藻ベニマダラ - 福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース”. www.erc.pref.fukui.jp. 福井県. 2023年5月17日閲覧。
- ^ “環境省_名水百選_名水百選選抜総選挙_おいしさが素晴らしい名水部門 第2位 わかさ瓜割の水”. www.env.go.jp. 2023年5月17日閲覧。
- ^ “海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群”. 文化庁. 2020年9月19日閲覧。
- ^ “若狭瓜割名水公園 | 公園 | 福井のグルメ・おでかけ・イベント情報 | 月刊fu”. 福井新聞ONLINE. 2023年5月17日閲覧。
関連項目
外部リンク
瓜割の滝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 21:00 UTC 版)
「天徳寺 (福井県若狭町)」の記事における「瓜割の滝」の解説
上記の水とは、境内の杉や檜の群立する通称水の森と呼ばれる一角に湧く冷水のことで、昭和60年、当時の環境庁が全国名水百選に選定した「瓜割の滝」である。この冷たい湧き水を瓜割清水と呼び、それが滝のように落ちるから総体に瓜割の滝と呼んでいる。江戸・元禄期に小浜藩から出た『拾椎雑話』という地誌書に「天徳寺門前に岩窟より湧出する清泉あり。此所を水の森といふ。夏の日には其の冷なること氷のごとく、水中の小石を十拾い取るものなし。瓜ひやし置かはおのつから破るに俗に瓜割水と呼」とあり、古来、この水がいかに冷たい水として周辺地域に知られていたかが窺える。 和歌森太郎編『若狭の民俗』によれば「この湧き水を中心に寺が出来、ムラが出来た」という。それによれば、「天徳寺の所在地が、村氏神の岩上神社発祥の地、水の森に近く、集落を足下に控える渓口に位置し、かつその寺名を集落の名称としているところから、この寺が集落成立の草分け的役割を担った」という。
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