近畿自然歩道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/22 17:03 UTC 版)
近畿自然歩道(きんきしぜんほどう)は、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、三重県、滋賀県、鳥取県、福井県の、近畿地方を中心とした2府7県にまたがる総延長3,291kmの長距離自然歩道である[1][2]。
概要
近畿自然歩道は、環境庁(現環境省)の長距離自然歩道構想に基づき、8番目に整備された長距離自然歩道で、2003年(平成15年)に全線が開通した。
コースは日本海から瀬戸内海、太平洋を結び、近畿圏を網目状に網羅している。起点の福井県敦賀市松島町〜終点の兵庫県南あわじ市(旧南淡町)福良鳥取までの間を[2]、246ヶ所の短いコースに区切られて設定されている。
先行して整備された東海自然歩道に指定されている京都府・滋賀県・三重県・奈良県内の一部コースは重複しないように、近畿自然歩道からは除外され、接続するように設定されている。また大阪府内は公式には先行して整備された「おおさか環状自然歩道」に指定され、近隣の府県の近畿自然歩道に接続するよう設定されている。
いくつも点在する関係自然公園のなか通過しており、伊勢志摩国立公園や吉野熊野国立公園、山陰海岸国立公園、瀬戸内海国立公園の4つの日本の国立公園と、若狭湾国定公園、金剛生駒紀泉国定公園、明治の森箕面国定公園、室生赤目青山国定公園、高野龍神国定公園、京都丹波高原国定公園の6つの国定公園を通る[2]。
沿革
- 1969年(昭和44年) - 厚生省(現厚生労働省)が長距離自然歩道構想を提唱(のち、1971年に設置された環境庁に所管が変更)。
- 1970年(昭和45年) - 最初の長距離自然歩道である東海自然歩道の整備開始。
- 1991年(平成3年)- 大阪府がおおさか環状自然歩道の整備を開始。
- 1997年(平成9年) - 近畿自然歩道の整備開始。
- 2003年(平成15年) - 近畿自然歩道全線開通。
コース
脚注
- ^ “長距離自然歩道を歩こう!「近畿自然歩道」”. 環境省. 2025年5月23日閲覧。
- ^ a b c 浅井建爾『道と路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2001年11月10日、179頁。ISBN 4-534-03315-X。
- ^ “近畿自然歩道(福井県内のルート)”. 自然環境課 (2009年4月4日). 2025年5月23日閲覧。
- ^ “京都府自然公園サイト「近畿自然歩道」”. 京都府総合政策環境部. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “ひょうごの環境「近畿自然歩道兵庫県の概要」”. 兵庫県 環境部. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “近畿自然歩道”. 三重県農林水産部みどり共生推進課 (2024年4月1日). 2025年5月23日閲覧。
- ^ “奈良県の近畿自然歩道”. 景観・自然環境課. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “近畿自然歩道”. 和歌山県 環境生活部 環境政策局 自然環境課. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “和泉市〜岬町の自然歩道80キロの魅力発信 府と泉州8市町タッグ”. 産経新聞. (2015年7月1日) 2025年5月23日閲覧。
- ^ “鳥取県内の近畿自然歩道”. 鳥取県生活環境部 自然共生社会局 自然共生課. 2025年5月23日閲覧。
外部リンク
- 環境省長距離自然歩道を歩こう!近畿自然歩道ウェブサイト
- 環境省長距離自然歩道を歩こう!近畿自然歩道版パンフレット
- 近畿自然歩道ウォーキング - ウェイバックマシン(2012年1月21日アーカイブ分) - 実際に踏破している記録を掲載
近畿自然歩道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:54 UTC 版)
「京都丹波高原国定公園」の記事における「近畿自然歩道」の解説
近畿自然歩道の内、「桂川源流のみち」丹後・大坂ルートの宇津峡コース(世木ダム~宇津峡~魚ヶ渕吊橋~周山、15.6キロ)と九重桜コース(周山~山国神社~山国御陵前~常照皇寺、8.8キロ)が国道477号に沿って整備されている。国定公園域外になるが隣接する北区において東海自然歩道と接続する。
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