みやづ‐し【宮津市】
読み方:みやづし
⇒宮津
宮津市
宮津市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/10 03:02 UTC 版)
宮津市では、丹後ちりめんに先立つ織物産業のほか、丹後ちりめんで財を成した宮津城下のにぎわいをいまに伝える周辺の文化財が登録された。 丹後の紡織用具及び製品 ……「藤織り」「裂き織り」「麻布織り」「木綿織り」など、丹後地方では近年までちりめんのほかにも多様な織物が生産されていた。当時の用具類と製品が保存されており、国の重要有形民俗文化財に指定されている。なかでも藤織りは、全国で唯一、宮津市の上世屋地区にのみ技術が残り、丹後藤織り保存会等の活動によって伝承されており、1991年(平成3年)には京都府無形民俗文化財に指定されている。 旧三上家住宅 ……江戸時代に酒造・廻船・糸問屋等で財を成した豪商の邸宅。豪華絢爛な座敷や庭園に特徴があり、宮津城下町の面影を残している。主屋など8棟の建造物は国の重要文化財、庭園は府指定名勝にそれぞれ指定。 今林家住宅 ……江戸から明治期にかけての糸問屋・ちりめん問屋で、白壁に格子戸といった城下町の商家の趣をいまに残す町屋建築のひとつ。国の登録有形文化財。 清輝楼(せいきろう) ……江戸時代創業の旅館で、多くの文人・墨客を迎えた。江戸時代には京都から多くの絵師が訪れ、明治時代以降では菊池寛、吉川英治などの文人が宿泊したとされる。建物は国の登録有形文化財。2018年現在も営業。 茶六本館(ちゃろくほんかん) ……江戸時代創業の旅館で、ちりめん商人なども多く宿泊した。丹後ちりめんで栄えた宮津のまちを象徴する建物とみなされている。建物は国の登録有形文化財。2018年現在も営業。 新浜の町家 ……新浜(しんはま)地区は宮津藩の城下町で花街があった場所。千本格子の町屋が残り、当時の風情を残している。 民謡「宮津節」 ……上記の花街で唄われた御座敷唄が発祥とされる民謡。原曲は江戸で流行した「そうじゃおまへんか節」とされる。江戸時代に商業と港湾で栄えた宮津を訪れた人々も見たであろう天橋立や智恩寺など近隣の名所が唄われている。 宮津おどり ……民謡「宮津節」、「宮津盆踊り松阪」、「あいやえおどり」の3曲を組み合わせた民俗踊り。昭和30年頃に、大阪で《煙草音頭》が発表された際に参加した宮津の芸妓・酒井とし子が、これらの曲をまとめて発表したことがはじまりとされる。毎年8月15日に市民総おどり大会が開催される。 天橋立 ……中世には小倉百人一首の和歌にも詠まれ、雪舟が描いたほか、古来より多くの文人墨客や貴族も訪れた丹後地方を代表する景勝地。日本三景のひとつ。約2.5キロメートルの松並木のなかに、明治天皇や大正天皇が皇太子時代に植樹した御手植えの松など、多くの記念物が残る。国の特別名勝。「宮津天橋立の文化的景観」の名称で国の重要文化的景観として選定。 智恩寺 ……文殊菩薩を本尊とする、日本三大文殊のひとつ。国の重要文化的景観「宮津天橋立の文化的景観」の構成要素。 智恵の餅 ……民謡「宮津節」にも唄われる江戸時代以来の名物餅。当地の伝承によれば、西暦1320年代に文殊菩薩を深く信仰する老婆が、夢で文殊菩薩に製法を教わったという餡餅を売っていたところ、その餅をいつも食べていた幼子が大人をしのぐ知恵者になったことが由来とされる。智恩寺門前の四軒茶屋で販売。 成相寺 ……民謡「宮津節」にも唄われる観音霊場で、中世の『梁塵秘抄』や『今昔物語』にも登場する。西国三十三所巡札地のひとつ。旧境内は国の史跡。国の重要文化的景観「宮津天橋立の文化的景観」の構成要素。 籠神社(このじんじゃ) ……天照大神、豊受大神が、この地から伊勢神宮に移された故事から、「元伊勢」と称される。本殿は府指定有形文化財(建造物)。国の重要文化的景観「宮津天橋立の文化的景観」の構成要素。 籠神社奥宮(真名井神社 まないじんじゃ) ……籠神社の奥宮と伝えられる神社。神々を祀る「磐座(いわくら)」がある。府指定有形文化財(建造物)。国の重要文化的景観「宮津天橋立の文化的景観」の構成要素。 傘松公園 ……天橋立の眺望スポットのひとつで、海抜130mの高台に位置し、ケーブルカーで登ることができる。小野小町が始めたと伝わる「股のぞき」発祥の地に近く、比較的近い角度で見ることができ、その景色は天橋立が天に昇る龍のように見えることから「昇龍観」と呼ばれる。 旧三上家住宅 清輝楼 茶六本館 天橋立 智恵の餅 成相寺 籠神社
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宮津市
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「京都府高等学校の廃校一覧」の記事における「宮津市」の解説
京都府立宮津実業高等学校-1948年京都府立宮津高等学校へ統合。
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「宮津市」の例文・使い方・用例・文例
- 宮津市という市
固有名詞の分類
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