若狭湾
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若狭湾(わかさわん)は、福井県から京都府にかけての海岸地形を形成する日本海が深く入り込んでできた湾である。
注釈
- ^ 敦賀湾、世久見湾、小浜湾、矢代湾、内浦湾、舞鶴湾、宮津湾など。
- ^ 若狭湾国定公園における由良川以西の部分が分離独立し、大江山なども加えられた。
- ^ いわゆる「鯖街道」。
- ^ 主にハンドウイルカやカマイルカが大部分であり、他にはミンククジラなども時折見られる[8]。近年は、冠島や天橋立の周辺でもイルカ類が見られたり[1]、海水温の上昇に伴ってミナミハンドウイルカが外部から移住し定着した可能性も示唆されている[9]。2023年には、水晶浜海水浴場に人間を噛むイルカが現れるようになって注目を集めた[10]。
- ^ 主にアオウミガメとアカウミガメ。丹後地方は「浦島太郎」伝説でも知られる[12][13]。
- ^ セミクジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラ、ミンククジラが捕獲されてきた他にも、コククジラも回遊していた可能性が高い[14]。
- ^ 「Wakasa Sinus」
出典
- ^ a b c 若狭ダイビングサービス, 冠島のご紹介とご利用案内 - ようこそ! 冠島へ
- ^ 敦賀観光協会, 敦賀市色浜観光情報, 5分で知る 無人島 水島
- ^ “福井県認定「若狭ふぐ」の宿”. 福井県農林水産部水産課. 2023年12月4日閲覧。
- ^ “にっこり優しい、海の珍客 若狭町 希少エビスザメ捕獲 県海浜自然センターで展示”. 若狭湾観光連盟 (2023年3月13日). 2023年12月4日閲覧。
- ^ a b c 松村俊幸 (2005年12月20日). “三方五湖は語る”. 福井県自然保護センター, 福井県海浜自然センター, 福井県. ナチュラリスト第46号. pp. 10-11. 2023年12月4日閲覧。
- ^ “JP118 冠島・沓島”. 日本野鳥の会. 2023年12月4日閲覧。
- ^ 環境省, 若狭湾国定公園(福井県地域)指定書及び公園計画書(環境省案), (ウ)史跡名勝天然記念物, 8頁
- ^ 熊木豊 (2007年12月12日). “丹後の海の生き物(ミンククジラ)”. 京都府農林水産技術センター 海洋センター, 京都府. 京都新聞. 2023年12月4日閲覧。
- ^ “イルカ、京都「定住」の可能性 日本海では珍しい種類、宮津湾や伊根湾に”. 京都新聞 (2020年8月27日). 2023年12月4日閲覧。
- ^ “イルカが海水浴客に突進 男性「腕をかまれた」16日には4人重軽傷 福井・美浜町の水晶浜海水浴場 | TBS NEWS DIG (1ページ)”. TBS NEWS DIG (2023年7月17日). 2024年7月5日閲覧。
- ^ 広報わかさ
- ^ “特集:ウミガメ”. 福井県自然保護センター, 福井県海浜自然センター, 福井県. ナチュラリスト第58号 (2010年1月20日). 2023年12月4日閲覧。
- ^ 熊木豊 (2006年12月6日). “丹後の海の生き物(ウミガメ)”. 京都府農林水産技術センター 海洋センター, 京都府. 京都新聞. 2023年12月4日閲覧。
- ^ 南部久男、石川創、山田格「アジア系コククジラの記録―その分布と回遊―」『日本セトロジー研究』第20巻、日本セトロジー研究会、2010年、21-29頁、doi:10.5181/cetology.0.20_21。
- ^ 石川創, 2019年, 『日本の小型捕鯨業の歴史と現状』, 岸上伸啓編『世界の捕鯨文化―現状・歴史・地域性』, 国立民族学博物館調査報告第149号, 129-152頁, 国立民族学博物館
- ^ 東幸代, 2017年, 『近世の鯨と幕藩領主 : 丹後伊根浦の捕鯨を手がかりとして』, 史林, 100 (1), 74-105頁, 京都大学大学院
- ^ 中村一恵「三浦半島沿岸に生息していたニホンアシカについて」(PDF)『神奈川県立博物館研究報告. 自然科学』第22号、神奈川県立生命の星・地球博物館、1993年1月、81-89頁、CRID 1520853833567161472、ISSN 04531906、2024年6月28日閲覧。
- ^ 「「防災の日」に考える “想定外”と決別する」東京新聞2011年9月1日付朝刊社説。
- ^ 原子力安全・保安院 (PDF) 若狭湾沿岸における 天正地震による津波について
- ^ 原子力安全・保安院 (PDF) 若狭湾沿岸における天正地震による津波堆積物調査について
- ^ 若狭湾原発群の安全対策を速やかにせよ 共産党京都府議団 京都民報 2011年4月15日 18:13
- ^ 小松原琢, 水野清秀, 金田平太郎, 須藤宗孝, 山根博(1999): 史料による1662年寛文地震時の三方五湖周辺における地殻変動の復元,歴史地震, No.15, pp81-100.
- ^ “海上警報 - 山陰沖東部及び若狭湾付近”. お天気ナビゲータ. 日本気象株式会社. 2023年12月4日閲覧。
- ^ “Planetary Names”. 国際天文学連合 (2015年1月19日). 2015年2月2日閲覧。
若狭湾
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『兼見卿記』には丹後、若狭、越前など若狭湾周辺に津波があり、家が流され多くの死者を出したことが記され、『フロイス日本史』にも若狭湾沿岸の町で山ほどの津波に襲われた記録があり、日本海に震源域が伸びていた可能性もある。他にジアン・クラッセ『日本教会史』(1689年。明治時代に翻訳されて『日本西教史』)や『豊鏡』(竹中重治の子の竹中重門著。江戸時代。豊臣秀吉の一代記)、『舜旧記』、『顕如上人貝塚御座所日記』、『イエズス会日本書翰集』などにも、詳しい記述がある。 2011年(平成23年)12月に原子力安全保安院は、敦賀原発の安全性審査のための津波堆積物と文献調査報告を発表した。それによると「仮に天正地震による津波があったとしても、久々子湖に海水が流入した程度の小規模な津波であったものと考えられる。なお、事業者においては念のための調査を今後とも行っていくことが望ましいと考えられる。」としている。2012年12月、再調査結果として大きな津波の跡は見つからなかったとしている。 2015年(平成27年)5月、山本博文らは福井県大飯郡高浜町薗部の海岸から500mの水田で、14世紀から16世紀の津波跡を発見したと発表した。 フロイス『日本史』(5、第60章、第2部77章) ちょうど船が両側に揺れるように震動し、四日四晩休みなく継続した。 その後40日間一日とて震動を伴わぬ日とてはなく、身の毛もよだつような恐ろしい轟音が地底から発していた。 若狭の国には、海に沿ってやはりナガハマと称する別の大きい町があった。揺れ動いた後、海が荒れ立ち、高い山にも似た大波が遠くから恐るべきうなりを発しながら猛烈な勢いで押し寄せてその町に襲いかかり、ほとんど痕跡を留めないまでに破壊してしまった。 (高)潮が引き返すときには、大量の家屋と男女の人々を連れ去り、その地は塩水の泡だらけとなって、いっさいのものが海に呑み込まれてしまった。 「やはりナガハマと称する別の大きい町」というのは、前の文章に「長浜城下で大地が割れた」と書いてあり、区別するためである。長浜城については「関白殿が信長に仕えていた頃に居住していた長浜と言うところ」という説明もあり、これは1574年(天正2年)に秀吉が築城を開始した琵琶湖東岸の長浜市にある長浜城を指し、若狭湾のナガハマとは別であることを明確に書いている。ナガハマは現在の福井県高浜町のことである。 吉田兼見『兼見卿記』 廿九日地震ニ壬生之堂壊之、所々在家ユ(ア)リ壊数多死云々、丹後・若州・越州浦辺波ヲ打上在家悉押流、人死事数不知云々、江州・勢州以外人死云々 丹後・若州(若狭)・越州(越前)沿岸を津波が襲い、家々はすべて押し流され、死者は無数であった。 『舜旧記』(十一月二十九日条) 近国之浦浜々屋,皆波ニ溢レテ,数多人死也,其後日々ニ動コト,十二日間々也 クラッセ『日本教会史』(1689年) 若狭の国内貿易の為に屢々(しばしば)交通する海境に小市街あり。此処は数日の間烈しく震動し、之に継ぐに海嘯(かいしょう、津波)を以てし、激浪の為に地上の人家は皆な一掃して海中に流入し、恰も(あたかも)元来無人の境の如く全市を乾浄したり これには津波が若狭湾を襲ったのは、旧暦11月29日ではなく、その後の連動地震(または誘発地震)による津波であったとしている。 『イエズス会日本書翰集』 若狭の国には海の近くに大変大きな別の町があって町全体が恐ろしいことに山と思われるほど大きな波浪に覆われてしまった。そして、その引き際に家屋も男女もさらっていってしまい、塩水の泡に覆われた土地以外には何も残らず、全員が海中で溺死した。 理學博士大森房吉 「日本ノ大地震二就キテ」 理學博士大森房吉 『震災予防調査会報告』32号、 p57-58 天正十三年十一月二十九曰(西暦千五百八十六年一月十八日) 山城、大和、河内、和泉、攝津、讃岐、淡路、伊賀、伊勢、尾張、三河、美濃、遠江、飛彈、越前、若狹、加賀大地震」沿海ニ津浪アリ
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