函館湾とは? わかりやすく解説

はこだて‐わん【函館湾】

読み方:はこだてわん

北海道南西部津軽海峡面した湾。函館山噴火したのち、亀田半島との間に陸繋島(りくけいとう)ができて形成された。ガン・カモなどの生息地


函館湾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/11 03:46 UTC 版)

函館山から望む函館湾最奥部
函館湾地図
函館湾
函館湾の位置

函館湾(はこだてわん)は、渡島半島の南部に位置する函館山の南の大鼻岬と松前半島東部の葛登支岬を結ぶ線の北側にある海域である[1]。南側は津軽海峡に面する。行政区域としては函館市から北斗市にまたがっていて、湾の東側には函館港がある。

地形

函館湾は湾口幅8.4 km、面積65 km2、湾内最大水深58 m[1]

函館山陸繋島とし、亀田半島との間で陸繋砂州(トンボロ)が形成され[2]函館の陸繋砂州も参照)、その西側に位置する湾である。湾口の水深は50〜60 mで、湾奥に向かって漸減する。東端の函館山から北斗市街までは弓形の砂浜海岸となっており、その西側は海岸段丘となって海食崖を形成する地点で終端している。

湾の利用状況

従来使われていた福山波止場[注 1]よりも波浪の影響が少ない事から、19世紀半ばに湾内東側に函館港が整備されて本州北海道を結ぶ物流拠点となった。以降、港を中心に栄えて、現在では東部の函館港周辺の臨海部にはフェリーなどの埠頭の他、造船業、製網業の工場などが立ち並んでいる。また西側の北斗市街地には長さ2 kmにおよぶ太平洋セメントの専用桟橋がある。古くから漁業が営まれてきた湾の中央から西側ではホッキ貝サケノリホタテガイなどが獲れる。一方で、湾内への生活排水工場排水の流入が増えて海水が汚染されたため、1980年から北海道によって函館湾流域下水道が整備され、1990年に供用が始まった。

湾岸の市町村

注釈

  1. ^ 松前福山波止場跡。現在の松前港より東の松前城地先の海岸にある。

出典

  1. ^ a b 函館湾”. 公益財団法人国際エメックスセンター. 2021年9月10日閲覧。
  2. ^ 函館市史 銭亀沢編 p.152-153

参考文献

  • 『日本地名大辞典 1.北海道』 角川書店、1987年

座標: 北緯41度47分21.2秒 東経140度39分58.3秒 / 北緯41.789222度 東経140.666194度 / 41.789222; 140.666194




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