19時00分頃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 14:36 UTC 版)
港外に出た直後から猛烈な風浪に襲われ船長は投錨し仮泊することを決意、風下に圧流されたため西向きに針路をとったのち、19時01分に天候が収まるのを待つために函館港防波堤灯台付近の海上(真方位300度0.85海里)に投錨し仮泊。この頃札幌管区気象台19時発表の台風情報を無線室が受信し近藤船長に届けられる。寿都西方50キロの海上を北北東に進行中との内容に、台風が過ぎ去ったと思い込んでいた船長は違和感を覚える(しかも、気象台はこのとき台風の速度が急に落ちていたことを把握できていなかった。実際の台風はこの頃、ちょうど函館湾と同緯度の渡島半島西方海上を過ぎたところで、寿都西方50キロに到達したのは約2時間後の21時頃であった。)。やがて平均して40メートル、瞬間的には50メートルを超える南西方向からの暴風と猛烈な波浪のために走錨をはじめる。また、船尾車両搭載口より進入した海水が車輌甲板に滞留し、水密が不完全な構造だった車輌甲板からボイラー室、機関室への浸水が発生し、蒸気ボイラーへの石炭投入が困難になった。
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