クリスマス・ツリー
【英】: christmas tree
クリスマス・ツリーは、チュービングに接続してチュービング・ヘッドの上に取り付けられ、油やガスを採収するためのマニホールドで、バルブの組み合わせである。 クリスマス・ツリーの形状および耐圧についてはいろいろなものが製作されており、その坑井に最も適したものを使用する。耐圧については、ケーシング・ヘッドやチュービング・ヘッドより高いものが使用される。またクリスマス・ツリーには採取に必要な固定チョークを挿入できるようになっており、また構成するバルブのうち、採取中の自噴線破損などで圧力に変動をきたした場合、自動的に閉鎖するセーフティ・バルブを1個以上備えている。クリスマス・ツリーには単層用、多層用の区別があるが、一般には多層用といっても 2 層、3 層程度である。(→坑口装置) |

クリスマスツリー Christmas Tree
リスト:クリスマス・ツリー
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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リスト:クリスマス・ツリー | Weihnachtsbaum - Arbre de Noël S.186/R.71 A267 | 作曲年: 1874-76/79-81年 出版年: 1882年 初版出版地/出版社: Fürstner |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 古いクリスマスの歌 "Altes Weihnachtslied(Psallite)" | 2分30秒 | No Image |
2 | おお聖なる夜 "O heilige Nacht" | 6分00秒 | No Image |
3 | 飼葉桶のそばの羊飼たち "Die Hirten an der Krippe" | 3分30秒 | No Image |
4 | 誠実な人々よ来たれ(東方三博士の行進) "Adeste fidekes(Marsch der Heiligen Drei Konige)" | 3分30秒 | No Image |
5 | スケルツォーソ(クリスマス・ツリーに点火するとき) "Scherzoso(Man zundet die Kerzen des Baumes an)" | 2分00秒 | No Image |
6 | カリヨン "Carillon" | 2分00秒 | No Image |
7 | 子守歌 "Schlummerlied" | 3分30秒 | No Image |
8 | 古いプロヴァンスのクリスマスの歌 "Altes provençalisches Weihnachtslied" | 1分30秒 | No Image |
9 | 夕べの鐘 "Abendglocken" | 4分30秒 | No Image |
10 | 昔々 "Ehemals! - Jadis" | 4分00秒 | No Image |
11 | ハンガリー風 "Ungarisch" | 2分30秒 | No Image |
12 | ポーランド風 "Polnisch" | 7分30秒 | No Image |
作品解説
1874年から76年にかけて書かれ、1879年から81年にかけて改訂された曲集で、クリスマス・キャロルからの編曲が数曲含まれている。孫娘であるダニエラ・フォン・ビューローのために書かれたものであるが、最後の3曲が回想的な作品で締めくくられていることは興味深い。というのも、第10曲の『昔々』は、1870年頃から折り合いがうまくつかなくなっていたフォン・ザイン=ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人と出会った頃を回想した作品であり、第11曲『ハンガリー風』と第12曲『ポーランド風』はそれぞれ行進曲とマズルカで、前者がリスト自身を、後者が公爵夫人を描いたものなのである。
第1曲「古いクリスマスの歌」
プレトリウスのコラール主題をもとにして書かれたヘ長調の快活な作品。
第2曲「おお聖なる夜」
「古い旋律によるクリスマスの歌」でミクソリディア旋法の主題が印象的なLentoの静穏な作品。
第3曲「飼葉桶のそばの羊飼たち」
この作品もリスマス・キャロルが用いられたパストラーレで、変ニ長調にはじまりホ長調へ転調し、再び変ニ長調へ戻る。
第4曲「誠実な人々よ来たれ」
この楽曲もまたクリスマス・キャロルがもとになっているイ長調の行進曲風の作品。なお第1曲から第4曲までは演奏楽器が「ピアノまたはハルモニウム」とされている。
第5曲「スケルツォーソ」
「ツリーに点火するとき」という副題の通り、楽しげな情景を描写するヘ長調の音楽で、中間部のオクターヴ奏などは当曲集中で一番の技巧的なパッセージである。
第6曲「カリヨン」
第9曲「夕べの鐘」と共に鐘にまつわる音楽。リストは鐘にまつわる曲をいくつか残している。たとえば「巡礼の年報第1年スイス」の中の『ジュネーヴの鐘S.160-9』や、有名な「ラ・カンパネラ」、ワーグナーが『パルジファル』の中でその主題の一部を用いた『シュトラスブルク大聖堂の鐘』S.6などがある。「カリヨン」は音律が調整された鐘をオルガンのペダル鍵盤のようなバーを押して音を出す仕組みになっている建物と一体化した楽器のこと。イ長調の響きが金属質な鐘の響きを模写するのに一役かっており、「トリルのよう」な反復音が特徴的な曲となっている。
第7曲「子守歌」
嬰ヘ長調で単旋律がトリル・トレモロ風の音型に伴奏されて低音域や高音域にあらわれる変奏曲風のスタイルで書かれている。リストがショパンの子守歌を意識して変奏曲風のスタイルをとったかは定かではないが、演奏者にとってこれは興味深い関連であろう。
第8曲「古いプロヴァンスの歌」
ロ短調の軽快な音楽とト長調の中間部をもつ簡潔な3部構成。短いコーダが付いているが、最後はドミナント上の主和音(第2転回形)に終止している。
第9曲「夕べの鐘」
同じ鐘にまるわる作品でも第6曲「カリヨン」とは対照的な内容で、静穏な雰囲気で変イ長調のフラット系の響きが中心となっている楽曲である。変イ長調とホ長調が交互にあらわれる構成だが、最後に低音で延々と響く変イ音による鐘の模写はワーグナーの『パルジファル』第1幕の鐘を予感させるようでもある。
第10曲「昔々」
ヘ短調を思わせる単旋律、変イ長調を思わせる主部、共に機能和声の感覚が希薄であり、ドミナントの保属音によって調性感をかろうじて維持されている。半音進行する単旋律で楽曲は静かに閉じられるが、終止感はほとんどないといってよい。
第11曲「ハンガリー風」
ハンガリー風の行進曲。増2度音程の使用が「ハンガリー風」という雰囲気を醸し出している。ヘ短調に始まるが、全体に調性は明確でなく、終止音も調性感に乏しい。
第12曲「ポーランド風」
ポーランド風のマズルカ。同曲集中では比較的演奏機会の多い曲であると思われる。導入の単旋律はやはり調性感に乏しいが、この旋律がさまざまに和声付けされる主部のマズルカは比較的調性感のある和音に支えられている。それでもイ短調、イ長調などへ転調して半音階的な和音進行が随所にちりばめられており、この時代のリストの様式を反映している。最後は変ロ長調に終止して晴れやかに楽曲を閉じていることも、演奏機会に恵まれる要因かもしれない。
クリスマスツリー
クリスマス・ツリー
クリスマスツリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/07 01:15 UTC 版)

クリスマスツリー(英語: Christmas tree)は、クリスマスのために飾り付けられた木である。「知恵の樹」の象徴とされる。俗称として聖樹(せいじゅ)とも呼ばれる[1]。
構成
ツリー本体
クリスマスツリーの用材には、常緑の針葉樹のおもに幼木が用いられる。アメリカでは、年間数千万本もの生木のツリーが流通しており、最も生産本数が多いオレゴン州だけでも700万本[2]を超える。これら商業目的で生産されるツリーのほとんどは、規模が大きいため森林ではなく農地で生産されている(アメリカのツリー生産の統計は、農業センサスで集計されている)。この点で環境破壊と指摘されることは少ないが、クリスマス後に一度に大量に発生するツリーのゴミの方が環境問題視されることがある[3]。このためニューヨーク州を始めとした都市部や住宅地では、2000年代以降、リユース(鉢植え使用後に農場へ戻す)やマテリアルリサイクル[4]を行う取り組みが見られる。
クリスマス・キャロルの『もみの木』からもうかがわれるとおり、ヨーロッパでは、伝統的にヨーロッパモミが使われてきた。現代では、入手が容易であることから広く使われるようになったドイツトウヒや、コーカサスモミ、ノーブルモミなども用いられる。
北米では、バルサムモミ、フラセリーモミ、グランディスモミ、ヨーロッパアカマツ、カナダトウヒ、コロラドトウヒ、アメリカトガサワラなどを用いることが多い。
日本では、モミが主に使用され、他にトドマツや、オウシュウトウヒと同属のエゾマツなども使われる(トドマツやエゾマツは特に産地である北海道で使われる)。
常緑樹が使われるのは、冬の間も緑を保つため、強い生命力の象徴とされたためである。また、『クリスマスの起源』(O.クルマン著)によれば、中世の聖夜の降誕祭の序幕において行われた、アダムとエヴァの堕罪の舞台劇で使われる「知恵の樹(善悪の知識の樹)」として、冬に葉が落ちてしまうリンゴの木の代用に、常緑樹のモミの木が禁断の木の実を飾るために使用されたのが由来ともされる。
プラスチック製のクリスマスツリーも存在しており、常緑樹に似せられた緑色のもの(グリーンツリー)が一般的である。また、ホワイトクリスマスを連想させる白いプラスチックで作られたもの(ホワイトツリー)もある。選ぶ手間を省くため、オーナメントもツリーとセットにして一緒に販売されていることが多い。
オーナメント

- ツリートップ(星、天使)
- ツリーの先端には、キリストの降誕を知らせたベツレヘムの星にちなみ、多くは星が飾られるが、イギリスなどではクリスマス・エンジェルという天使が飾られる。
- リンゴ
- アダムとイヴが食べた知恵の樹の実を象徴したもの。現代ではオーナメントボールと呼ばれる飾り(金属光沢のあるメッキボールやガラス製のグラスボールやミラーボール)になっていることが多い。
- キャンディケイン
- 杖の形をした飴。
- ろうそく・電飾
- 現代ではろうそくの代わりにLED照明で電飾が飾られる。以前使われていた豆電球の配線は、以前は直列に配線されたものが多く、1つ切れると全部が滅灯してしまうため、探す手間がかかるものが多かったが、近年は並列に配線されているものが一般的になった。2010年代からは、省電力で長寿命である発光ダイオードの特性を活かしたLED照明を用いている。また、点滅するもの、さらには音楽にあわせて点滅するものもある。電飾の色彩も、かつては赤青黄緑といった複数色を配置した非常にカラフルなタイプが主流であったが、クリスマスを楽しむ世代が20代カップルにまで広がるにつれ(他、電球からLEDに使用部品がシフトしていくのに合わせる様に)、青一色など単色の電飾タイプが市場の大勢を占めていく変化を見せた。近年では、再び複数色電飾タイプ(ただし、こちらもLED使用)が勢力を盛り返してきている。1990年代中期より、光ファイバーを電飾部品に用いたタイプ(光源にモーター稼動する彩色フィルター回転盤を組み合わせることにより、時間経過で一斉に色が変化)も登場し、こちらも定着している。
- ろうそくがツリーに飾られた最も古い記録は1660年。ツリーに吊るされたろうそくは眺めるにはとても美しい飾りであったが、火をつけるため危険だった。多くの家族が、子供が初めてツリーを見るクリスマスイブにだけ、ろうそくに火を灯していた。[5]
- ティンセル
- もともとは銀で作られた房飾り
- モール、ガーランド、リボン、ベル
- モールやガーランドなど金属光沢のある飾りをツリーに直接かけて飾る。また、リボンやベルなどを糸で吊り下げて飾る。
- 菓子類
- 箱入りのポップコーン、クッキー、ビスケット、ドーナツなど。実物(クリスマスツリー用に販売されるものなど)あるいは実物を模したものを糸で吊り下げて飾る。
- 綿等
- 雪を模した綿(スノーブランケット)や雪の結晶の形を模したプラスチック製の装飾(スノーフレーク)など。
歴史
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クリスマスツリーはキリストとはおよそ無関係である。原型には諸説あるが、その一つは北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の「ユール」という冬至の祭で使われていた樫の木である。冬でも葉を枯らさずにいる樫は生命の象徴とされていた[6][7]。このドイツの民をキリスト教に改宗させる試みがなされたが、樹木信仰が根強かったので、樫を樅(モミ)に変えることでキリスト教化した。樅の木は横から見ると三角形で「三位一体」を表していると教えた[8]。父なる神が頂点で、子と聖霊が底辺の両端に位置する[9][8]。そして、1419年にドイツのフライブルクで、パン職人の信心会が聖霊救貧院にツリーを飾った。この記録が、クリスマスツリーをクリスマスに飾る行為の最初とされている。1600年代には、ドイツ各地で記録が残されている。ベルリンには1800年頃にツリーが伝わっている。
イギリスへは1840年、ヴィクトリア女王を通じて伝わった。夫のアルバートがドイツ出身であったため、彼のためにクリスマス・ツリーに飾って見せたところから。1860年代に一般にも広まるようになった。
アメリカ合衆国で最初のツリーは、ドイツ移民によって1746年に飾られた。アメリカで導入された当時は、アメリカ建国当初からいたイギリス系清教徒のアメリカ人から、「クリスマスツリーは異教の文化だ」と断じられて、反発されたこともあった。
現在では、キリスト教徒が少ない日本のような国でも、この風習は根付いている。ロシアのヨールカは、日本の門松と同じく新年を祝うものだが、クリスマスの時期から飾られ、クリスマスツリーと何ら変わるところはない[10]。
2021年現在、ギネスブックに登録されている世界最大のクリスマスツリーは、イタリア共和国ウンブリア州のグッビオのもので、街に面した山腹に電飾を使って描かれる、高さは約650メートル、幅は350メートルの大きさのものである[11]。生木や擬木を使ったものではない。
日本

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日本では1860年、プロイセン王国の使節オイレンブルクが公館に初めて飾った。1874年には原胤昭(はら たねあき)により築地大学(明治学院の前身)で行われたクリスマス・パーティーに、日本初のサンタクロースとともに登場している。1885年に横浜で開業した明治屋が、1900年に東京銀座へ進出すると、銀座のクリスマス飾りは広く行われるようになり、同じころには、神戸でクリスマス用品の生産が始まった。日本のクリスマス行事は、1928年の朝日新聞紙上で、「クリスマスは今や日本の年中行事となり、サンタクロースは立派に日本の子供のものに」と書かれるほど定着していた。太平洋戦争中は影を潜めるが、戦後すぐに復活、1948年12月14日には無所属参議院議員で僧侶の来馬琢道が東京駅など鉄道各駅のクリスマスツリーが、(当時は国営鉄道であったため)宗教活動ではないか、憲法違反だと問題にし、内閣に質問書を提出した[12]。これを受けて同年12月15日、運輸省はツリーの撤去を司令したものの、2日後の12月17日、内閣は季節的装飾であるとの解釈を示した[13]。現代の日本においては季節的な装飾として定着している。
アメリカのロックフェラーセンター・クリスマスツリーは毎年20mを超えるオウシュウトウヒが用いられるが、日本では大型のツリーは必ずしも受け入れられないことがある。 2017年には、神戸市のメリケンパークに生木では世界一という高さ約30メートルのアスナロのクリスマスツリーが設置されたが、設置のあり方や再利用について感情的な意見も含め幅広い議論を呼んだ[14][15]。
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国では、シアトル市のタコマ空港にホリデーツリー(ポリティカル・コレクトネスによって「クリスマスツリー」とは呼ばない)が飾られていたところ、2006年12月10日に撤去されたことがある。これは、地元ユダヤ教のハシディズム(厳格派)のラビ(律法師)であるイラザー・ボゴミルスキが「ここ(タコマ空港)は公共施設なのだから、メノーラーも飾るべきだ。さもなければ訴訟も辞さない」と主張したからであった。しかし、これがアメリカ合衆国で右派メディアとして知られるFOXニュースで報道されたところ大騒動となった。ボゴミルスキの元には、アメリカ中から抗議や嫌がらせの電子メールが殺到し、ボゴミルスキは「クリスマスツリーを撤去しろだなんて言ってない」と釈明した。そして空港側にクリスマスツリーを元に戻すように頼んで、元に戻ったことで騒動は終結した[16]。
その他
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クリスマスは、1月6日の公現祭(十二夜)に終わり、この前後にツリーは片付けられ、処分しなければならないとされる[17]。公現祭の日に初めて菓子や飾りをとるという慣習から、新年を迎える行事であったと考えられる。[18]
また南半球では12月は夏の季節であるが、その頃に花を咲かせる植物に Christmas Tree の名がつけられているものがある。一つはオーストラリアに生育するオオバヤドリギ科のヌイチア・フロリブンダ[19](ヌイティシア・フロリブンダとも[20]、Nuytsia floribunda)で、もう一つはニュージーランドで12月頃に美しく赤い花を咲かせるフトモモ科オガサワラフトモモ属のポフツカワ(Metrosideros excelsa)[21]である。
油田・ガス田で使われる生産装置もクリスマスツリーと呼ばれる。またドラッグレースのスタート時に使用される信号塔も「クリスマスツリー」と俗称される(詳細はドラッグレース#クリスマスツリーを参照)。
脚注
- ^ “聖樹(せいじゅ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年11月27日閲覧。
- ^ オレゴン州より愛(九州朝日放送ホームページ2010年12月8日)2011年12月18日閲覧
- ^ クリスマスツリー、環境に優しい天然木(ナショナルジオグラフィック2011年12月14日)2011年12月18日閲覧
- ^ ニューヨーク市リサイクル法(NY Green Fashion)2011年12月18日閲覧
- ^ ジェリー・ボウラー、図説 クリスマス百科事、柊風舎、2007年、p.167~168
- ^ “なぜ「クリスマスツリー」が飾られるようになったのか”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. 2024年12月6日閲覧。 “クリスマスの象徴でもあるクリスマスツリーですが、由来については諸説あります。 例えば、北欧で暮らしていた古代ゲルマン民族の、「ユール」という冬至の祭りを由来とする説です。「ユール」では、厳しい寒さのなかでも葉を落とさない樫の木のことを、「永遠の命の象徴」と見なして信仰していたと言われます。それをクリスマスツリーの始まりとする説です。 また北欧神話には、「オーディンの樫の木」という言い伝えがあります。「オーディン」とは北欧の神々の中心的存在で、オーディンが宿る木・聖なる木のことを「オーディンの樫の木」と呼び、信仰していたそうです。”
- ^ 小項目事典,日本大百科全書(ニッポニカ),百科事典マイペディア,世界大百科事典内言及, デジタル大辞泉,精選版 日本国語大辞典,改訂新版 世界大百科事典,ブリタニカ国際大百科事典. “クリスマスツリーとは? 意味や使い方”. コトバンク. DIGITALIO. 2024年12月6日閲覧。 “キリスト教とゲルマン古来の新年や収穫祭(ユール)の行事とが結びついて生まれたものといえる。”
- ^ a b “クリスマスのお話「クリスマスツリーの由来」 クリスマスに贈る花2024年【イーフローラ】”. www.eflora.co.jp. 2024年12月6日閲覧。 “諸説ありますが、北ヨーロッパに住んでいたゲルマン民族の冬至のお祭り「ユール」から系譜を継ぐものではないかと言われています。ゲルマン民族は「ユール」の際、樫の木を「永遠の象徴」として祭祀に用い、崇める対象としていました。この「ユール」はクリスマスの起源ではないかと言われており、そのため現在でもスウェーデンなど北欧諸国ではクリスマスを「ユール」と呼ぶ風習が残っています。 (中略) 8世紀のドイツ(当時のフランク王国)において、キリスト教布教活動のためにゲルマニアの地に踏み入れた宣教師が、ゲルマン民族のお祭り「ユール」に遭遇します。そんな異教の信仰を止め、正しいキリスト教の道へと導かなければと考えた宣教師は、樫の木を切り倒します。するとそのすぐそばからモミの木が生え、それを見た宣教師は「奇跡の木だ」と感動します。と言うのも、モミは横から見ると三角錐型をしており、頂点に神、両端に神の子イエスと精霊が繋がっている「三位一体」を体現していると捉えられたためです。これが、のちのクリスマスツリーとなりました。 ただ、これは「オーディンの樫の木」として伝わっている神話です。実際には、他民族を懐柔・征服する過程で、土着信仰の行事とキリスト教が融合していったのではないかと言われています。”
- ^ デズモンド・モリス『クリスマス・ウォッチング』(扶桑社)「3 クリスマスツリーの起源は何か?」。
- ^ 参考:ロシアの新年
- ^ “ウンブリア州の冬の愉しみ・イベント”. イタリア政府観光局 (2022年11月24日). 2022年11月28日閲覧。
- ^ 世相風俗観察会『増補新版 現代世相風俗史年表 昭和20年(1945)-平成20年(2008)』河出書房新社、2003年11月7日、28頁。ISBN 9784309225043。
- ^ 岩波書店編集部 編『近代日本総合年表 第四版』岩波書店、2001年11月26日、368頁。ISBN 4-00-022512-X。
- ^ “神戸の「世界一Xマスツリー」物議「かわいそう」「金のにおいしかしない」「エゴだ」…批判殺到で炎上、思わぬ逆風”. 産経新聞 (2017年12月20日). 2021年12月30日閲覧。
- ^ “神戸「世界一のツリー」騒動で糸井重里「炎上」 「批判者を批判?」ツイート連発に「幻滅した」”. J-cast news (2017年12月15日). 2021年12月30日閲覧。
- ^ 町山智浩「第1章 暴走する宗教 アメリカを異教徒から守れ」『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』文藝春秋〈Bunshun paperbacks〉、2008年、36-40頁。ISBN 978-4-16-370750-1。
- ^ デズモンド・モリス『クリスマス・ウォッチング』(扶桑社)「44 クリスマスの飾りつけを十二夜を過ぎてもはずさないと、どうして縁起がよくないのか?」。
- ^ 下中直人、世界大百科事典8⃣、平凡社、2007年、p.251
- ^ 野口保興『世界大地誌 おせあにあ洲』成美堂・目黒書店 合梓、1906年、33頁。NCID BN12119662
- ^ 林弥栄、古里和夫 監修『原色世界植物大圖鑑』北隆館、1986年、656頁。
- ^ ジェリー・ボウラー 著、中尾セツ子 日本語版監修、成瀬俊一 ほか共訳『図説 クリスマス百科事典』柊風舎、2007年、491頁。ISBN 978-4-903530-14-7
参考文献
- クラウス・クラハト、克美・タテノクラハト『クリスマス : どうやって日本に定着したか』角川書店、1999年。ISBN 4-04-883598-X。
- 若林ひとみ『クリスマスの文化史』白水社、2004年。ISBN 4-560-04075-3。
- O.クルマン 著、土岐健治・湯川郁子 訳『クリスマスの起源』(新装版)教文館、2006年。ISBN 4-7642-6023-9。
関連項目
- クリスマス
- クリスマス・タイド
- クリスマス・オーナメント
- クリスマスの12日
- 12月7日(クリスマスツリーの日)
- サッカーのフォーメーション#4-3-2-1 - その形状から「クリスマスツリー」とも呼ばれる。
- 新年のツリー (ロシアのヨールカなど)
- 人工樹のクリスマスツリー
- アルミニウム製クリスマスツリー ‐ 防災の関係上、電飾をつけることができなかったため、下から照明が当てられた。
クリスマスツリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:19 UTC 版)
ドラッグレースは「ドラッグストリップ」と呼ばれる左右に分断された直線コース(レーン)で開催される。左右に分断されたその中央には通称「クリスマスツリー」と呼ばれる各種信号が縦に並列にならんだシグナルシステムが存在する。一般的なクリスマスツリーにあるシグナルは、上から順に下記に意味がある。 プレステージライト プレステージライト(Pre-Stage Indicator Lights)とは、スタートライン手前にある1本目の光電管センサーを跨ぐ事で黄色いライトが点灯する。スタートラインの15cm手前であることを知らせる意味で設置されている。 ステージライト ステージライト(Stage Indicator Lights)とは、前述のプレステージライトの先15cm地点にある2本目の光電管センサーを跨ぐことで点灯する。プレステージライトの下にあり、形状もライトの色もプレステージライトと同じである。このライトを点灯させた事によって、車両がスタート準備に入った事を意味して知らせる。複数車両で競技する場合、左右のレーンの車両が共にステージライトを点灯させた後に、下記のカウントダウンライトが点灯を開始する。 カウントダウンライト カウントダウンライト(Countdown Lights)とは、競技に参加する全車両がステージライトを点灯させた後に始動し始めるシグナルである。前述までのプレステージおよびステージライトと形状や色が異なる場合が多く、多くのクリスマスツリーでは橙色が採用されている。したがって日本ではスリーアンバーライト(Three Amber Lights)とも呼ばれる。但し、クリスマスツリーは信号機に由来したスターティングシステムである為、このカウントダウンライトは黄色で行われる場合もある。 ストックスタートの場合は上から順に0.5秒毎にカウントダウンを行うように下に点灯する。競技のシリーズによっては、一度点灯したカウントダウンライトが(交通信号機のように)消灯しながら下に降りていくものもある。 プロスタートの場合、カウントダウンを行うことなく3つのライトが同時に0.4秒間点灯する。 これらの点灯を行った後、スタートを知らせるグリーンライトが点灯する。 グリーンライト グリーンライト(Green Light)とは、スタートを知らせる緑色のシグナルである。前述の通りプロスタートの場合はカウントダウンライトが0.4秒点灯した後にグリーンライトが点灯する。 ストックスタートの場合、カウントダウンの点灯ディレイに準拠する為、一番下のカウントダウンライトが点灯した0.5秒後にグリーンライトが点灯する。 レッドライト レッドライト(Red Light)とは、フライングスタートを行った事を知らせる為のシグナルである。 グリーンライトが点灯する前に車両を発進させてしまった場合にレッドライトが点灯する。フライングスタートは反則行為である為、計測タイムは無効となり敗北となる。
※この「クリスマスツリー」の解説は、「ドラッグレース」の解説の一部です。
「クリスマスツリー」を含む「ドラッグレース」の記事については、「ドラッグレース」の概要を参照ください。
クリスマスツリー
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 10:44 UTC 版)
語源
- 英語 Christmas treeの音写。
名詞
発音(?)
- く↗りすますつり↘ー
訳語
- アイスランド語: jólatré 中性
- アイルランド語: crann Nollag
- アフリカーンス語: kersboom
- アルバニア語: pema e Vitit të Ri
- イタリア語: albero di Natale 男性
- インドネシア語: pohon Natal
- ウェールズ語: coeden Nadolig
- 英語: Christmas tree
- エスペラント: Kristnaska arbo, kristnaskarbo
- エストニア語: jõulupuu, jõulukuusk
- オランダ語: kerstboom 男性
- カタルーニャ語: arbre de Nadal
- ギリシャ語: χριστουγεννιάτικο δέντρο (christougenniátiko déntro) 中性
- グルジア語: საშობაო ნაძვის ხე
- クロアチア語: božićno drvo
- スペイン語: árbol de Navidad 男性
- スウェーデン語: julgran
- チェコ語: vánoční stromek
- 中国語: (繁): 聖誕樹/ (簡): 圣诞树
- デンマーク語: juletræ 中性
- ドイツ語: Weihnachtsbaum 男性, Christbaum 男性
- ノルウェー語: juletre 中性
- フィンランド語: joulukuusi, joulupuu
- フランス語: arbre de Noël 男性, sapin de Noël 男性
- フリジア語: krystbeam
- ブルトン語: gwezenn Nedeleg 女性
- ヘブライ語: עץ חג המולד
- ポーランド語: choinka 女性
- ポルトガル語: árvore de Natal 女性
- ルーマニア語: pom de Crăciun
- ロシア語: новогодняя ёлка (novogódnjaja jólka), ёлка (jólka)
関連語
「クリスマスツリー」の例文・使い方・用例・文例
- 広場で大きなクリスマスツリーを見たよ
- 私はクリスマスツリーに豆電球をつけた
- そのクリスマスツリーはたくさんのデコレーションやイルミネーションで飾られていた。
- クリスマスツリーにはさまざまな飾りがちりばめられている。
- 我が家ではクリスマスツリーを照明で飾りました。
- ここにクリスマスツリーを立てましょう。
- クリスマスツリーにはろうそくがともっていた.
- クリスマスツリーに明かりがついた.
- 点火されたクリスマスツリーで輝く通り
- 華やかなクリスマスツリーでいっぱいのショーウインドウ
- クリスマスツリーは奇抜に飾られた
- 彼はクリスマスツリーから装飾品をぶらさげた
- クリスマスツリーを飾り付ける
- 星がクリスマスツリーを飾った
- 突然ボードがクリスマスツリーのようにライトアップされた
- 彼はそれを飾るために、クリスマスツリーと装飾を買った
- 巨大クリスマスツリーやスケートリンクで有名なロックフェラーセンターに面しています。
- ペッパークッキーは飾りとしてクリスマスツリーにつるすこともできます。
- 毎年,ベルゲンの広場には丈の高いクリスマスツリーが立てられます。
クリスマスツリーと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
映画作品 |
フレッシュ・ゴードン アイ・ジョージ物語 太陽の子 クリスマス・ツリー 奴隷船 丑三つの村 |
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