こうのとり〔こふのとり〕
こう‐の‐とり〔こふ‐〕【×鸛】
コウノトリ(こうのとり)(stork)
全長約1メートルほどで、全身白色、風切り羽とくちばしが黒い。東アジアに生息し、日本では、国の特別天然記念物に指定されているものの、1971年に野生種が絶滅した。
コウノトリは、ロシアの極東地域や中国東北部などで繁殖し、揚子江流域などで越冬する渡り鳥だ。江戸時代には日本でも普通に見られる鳥だった。しかし、現在は推定2500羽の絶滅危惧種となっていて、国際的にコウノトリを保護する運動が行われている。
兵庫県豊岡市の兵庫県立コウノトリの郷公園で24日、人工飼育で繁殖させたコウノトリを野生に返す自然放鳥が行われ、同公園で人工飼育中の118羽のうち5羽(オス2羽・メス3羽)が飛び立った。
(2005.09.26掲載)
コウノトリ (兵庫県)
コウノトリ
名称: | コウノトリ |
ふりがな: | こうのとり |
種別: | 特別天然記念物 |
種別2: | |
都道府県: | 定めず |
市区町村: | |
管理団体: | 兵庫県(昭37・7・14),福井県(昭37・7・14) |
指定年月日: | 1953.03.31(昭和28.03.31) |
指定基準: | 動2 |
特別指定年月日: | 昭和31.07.19 |
追加指定年月日: | |
解説文: | コウノトリは江戸時代までは広く日本国内に分布していたが、次第にその跡を絶つに至り現在僅かに兵庫県養父郡、及び出石郡下に少数生息するのみである。 コウノトリはわが国の代表的な大型鳥類であり,湿田で小魚を採り,松などの高木に営巣する。かつては日本全国に分布していたが,密猟や環境の悪化で野生の個体は見られなくなった。現在,最後の生息地であった兵庫県豊岡市で野生化に向けた取り組みが進んでいる。 |
鸛
コウノトリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 07:14 UTC 版)
コウノトリ(鸛[5]、Ciconia boyciana)は、鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属に分類される鳥類。コウノトリと「人間との関係」「伝承その他」については、シュバシコウを参照されたい。
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- ^ 大谷壽文 (1998). 「琴浦の祭りとだんじり」. 鴻八幡宮祭りばやし保存会
- 1 コウノトリとは
- 2 コウノトリの概要
- 3 分布
- 4 生態
- 5 人間との関係
- 6 足環
コウノトリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 08:27 UTC 版)
「さよなら絶望先生の登場人物」の記事における「コウノトリ」の解説
四十一話で、交に対して命が「(赤ちゃんは)コウノトリが運んで来る」とはぐらかしたのを聞いた木津が、本当にコウノトリに赤子を運ばせたもの。毛布にくるまった赤子を嘴にくわえて飛んでいる。赤子の詳細は不明。
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コウノトリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/14 02:48 UTC 版)
ちかこは自分が妊娠した事を伝えるために扮装したがダンナは「白いペンギンなんていたっけ」とつっこんだ(ちかこ自身も「コウノトリには見えないか」と感じていた)。
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コウノトリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 09:03 UTC 版)
「キャッチ!タッチ!ヨッシー!」の記事における「コウノトリ」の解説
ベビィマリオとベビィルイージを運んでいたがカメックに襲われふたりを落としてしまう。スコアアタックのゴールに登場する。
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コウノトリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 23:48 UTC 版)
ヴァルフとヴィースバーデン=シールシュタインとの間にニーダーヴァルフ自然保護区とシールシュタイン浄水場の水質保護区がある。1970年代からシールシュタイン・コウノトリ共同体は、ヴァルフやその周辺のシュバシコウをここに再び定住させた。
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「コウノトリ」の例文・使い方・用例・文例
- コウノトリ
- コウノトリ科の標準属:コウノトリ類
- ヨーロッパの一般的なコウノトリ
- 旧世界のコウノトリで、上半部が光沢を伴った黒で、下半部が白い
- 軍隊歩行をする大型のインド産コウノトリ
- 大型のアフリカ産の黒と白の腐肉食のコウノトリ
- 上部と下部は基部と端だけ接触する溝のあるくちばしを持つコウノトリ
- 世界中の温帯地域、特にアメリカに生息する白い大型のコウノトリ
- 熱帯アフリカ産の黒と白の大型コウノトリ
- 東インドとオーストラリアのコウノトリ
- 大型のたいてい白いオーストラリアコウノトリ
- 現在アメリカの木製のトキだけを含む家族Ciconiidaeのコウノトリの類概念
- 下向きにカーブしたくちばしをもつことにおいて純粋のトキに似ているアメリカコウノトリ
- 木靴を思わせる幅広いくちばしを持つ白ナイル川の峡谷にすむ大型のコウノトリのような鳥
- コウノトリ目サギ科の標準属:大型の新・旧世界産アオサギ
- コウノトリという鳥
- コウノトリを自然に戻す
- 9月24日,(ニホン)コウノトリが野生に放たれる。
- これはコウノトリを自然に戻すための第一歩である。
- コウノトリは日本の天然記念物だ。
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