主要地方道とは? わかりやすく解説

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しゅよう‐ちほうどう〔シユエウチハウダウ〕【主要地方道】

読み方:しゅようちほうどう

道路法規定により、国土交通大臣指定する主要な都道府県道指定都市市道幹線道路一つ


主要地方道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/23 03:17 UTC 版)

主要地方道(しゅようちほうどう)は、日本における道路の分類の一つで、道路法第56条の規定により建設大臣(現・国土交通大臣)が指定する、その地域で主要な役割を担う都道府県道、または指定市市道である[1]

概要

主要地方道の路線番号標識(栃木県道)

主要地方道に指定された都道府県道・指定市道は、高速自動車国道一般国道と一体となって日本の広域交通を担う幹線道路として位置付けられており、整備や維持管理に要する費用の50 %までを国が補助することができる[1]

現在の指定路線は1993年平成5年)5月11日建設省(現・国土交通省。当時は中村喜四郎大臣)の告示で継続指定または新規指定が公布され、大半の都道府県はその翌年の1994年(平成6年)に主要地方道の継続認定または新規認定を施行している[注釈 1]

あくまで地方道であって国道ではなく、主要な都道府県道および指定市道が国土交通大臣により指定されている[1]

広域交通を担うという位置付けから、二つ以上の自治体を経由するもの、あるいは全区間が単一の自治体に含まれるものでも起点・終点の少なくとも一方が駅(停車場)インターチェンジ港湾空港となっているものがほとんどである[1]

ただし指定後に沿線の自治体が合併したために上記のような性格を持たないものもある。

なお、都道府県道や指定市道は地方自治体が随時認定し、主要地方道は国土交通省(旧建設省)が数年おきに指定することになるため、都道府県道・指定市道として認定される区間と主要地方道として指定される区間は必ずしも一致せず、都道府県道や指定市道の路線名と主要地方道の路線名も一致しない場合もある[注釈 2]

指定の沿革

主要地方道は、これまでに6度にわたり指定が行われている(日付は告示日)。

一般国道の新規路線(一般国道252号以降)の区域の多くは主要地方道が昇格したものである。そのため第1~2次の主要地方道指定は二級国道の路線指定の概ね1年後、第3次以降の主要地方道指定は、いずれも一般国道の路線指定のおおむね1年後に行われ、国道に昇格した路線の廃止(従前の告示の廃止による)、従来路線の継続指定、新規路線の指定などが行われる。この告示に基づき、各都道府県は施行日となる翌年4月1日までに路線の認定・変更・廃止を行っている。 例えば1993年5月の第6次主要地方道指定路線は多くの都道府県・指定市で翌1994年に路線の認定・変更・廃止が行われている。

番号の法則

路線番号案内標識などに表示される番号は、都道府県道の場合、一部の例外を除き1 - 100番の番号が採番される[注釈 3]

特殊な例

脚注

注釈

  1. ^ 主要地方道の告示については、国土交通省発足後の新規指定は行われておらず、平成五年五月十一日 建設省告示第千二百七十号が最新の告示である
  2. ^ たとえば秋田県道10号本荘西仙北角館線は、県道としての認定区間が「秋田県由利本荘市」から「秋田県仙北市角館町」で路線名が「本荘西仙北角館線」であるが、主要地方道は「仙北郡角館町」から「河辺郡雄和町」までで路線名が「角館西仙北雄和線」である。
  3. ^ 平成6年6月30日 建設省道政発第33号「都道府県の路線認定等について」(各都道府県知事宛、建設省道路局長通達)の「第七 路線番号のつけ方」によって国から各都道府県に通達されている。

出典

  1. ^ a b c d 浅井建爾 2015, p. 154.
  2. ^ 横浜市名古屋市京都市大阪市神戸市
  3. ^ 栃木県公報平成25年第2541号 栃木県告示第六百三十五号 (PDF) 2013年12月23日閲覧。
  4. ^ 県道・市道の相互移管について”. 下野市. 2013年12月25日閲覧。
  5. ^ 県道路線の廃止及び県道路線名の変更について (PDF) 2013年12月25日閲覧。
  6. ^ 山梨県告示第17号” (PDF). 山梨県公報. p. 14 (2016年1月14日). 2021年4月30日閲覧。
  7. ^ 耐震診断の義務付け対象道路について” (PDF). 山梨県県土整備部住宅建築課. p. 2. 2017年3月10日閲覧。
  8. ^ 山梨県告示第56号・第57号・第62号” (PDF). 山梨県公報. pp. 154 - 155 (2017年3月16日). 2021年4月30日閲覧。
  9. ^ 山梨県公安委員会告示第5号” (PDF). 山梨県公報. pp. 28 - 30 (2019年5月20日). 2021年4月30日閲覧。
  10. ^ 浜松市道路台帳図”. 浜松市. 2017年3月10日閲覧。
  11. ^ 京都市認定路線網図提供システム”. 2021年3月1日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク


主要地方道(000番台)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 10:25 UTC 版)

三重県の県道一覧」の記事における「主要地方道(000番台)」の解説

1 (欠番) 2 伊賀青山線 3 桑名大安線 4 草津伊賀線滋賀県道と共通) 5 北勢多度線 6 四日市楠鈴鹿線 7 水郷公園線 8 四日市鈴鹿環状線 9 四日市員弁線 10 津関線 11 四日市関線 12 伊勢南勢線 13 伊勢多気線 14 菰野東員15 久居美杉線 16 南勢磯部線 17 浜島阿児18 桑名停車場線 19 津停車場線 20 松阪停車場線 21欠番22 伊勢南島線 23 北方多度線岐阜県道と共通。) 24 松阪久居線 25 南濃北勢線岐阜県道と共通) 26 四日市多度線 27 神戸長沢線 28 亀山白山線 29 松阪青山線 30 嬉野美杉線 31 大台宮川線 32 伊勢磯部線 33 南島紀勢線 34 七色峡線 35 紀宝川瀬線 36欠番37 鳥羽松阪線 38 伊勢大宮線 39 青山美杉線 40 熊野矢ノ川線 41 亀山鈴鹿線 42 津芸濃大山田線 43 一志美杉線 44 宮妻峡線 45 合ヶ野松阪線 46 南島大宮大台線 47 鳥羽磯部線 48欠番49 甲南阿山伊賀線滋賀県道と共通) 50 伊賀信楽線滋賀県道と共通) 51 東湯舟甲賀線(滋賀県道と共通) 52 御浜北山線和歌山県道と共通) 53 大台ヶ原線 54 鈴鹿環状線 55 久居河芸線 56 上野大山田57 上野名張線 58 松阪一志59 松阪第2環状線 60 伊勢松阪線 61 磯部大王線 62 御浜紀和線 63 星川西別所線 64 上海老茂福線 65 度会玉城線 66 四日市朝日線 67 一志嬉野線 68 紀勢インター69 湾岸桑名インター70 賀田港中山線 71 - 79欠番80 奈良名張線奈良県道と共通) 81 名張曽爾線奈良県道と共通) 82 三重県道82号上野南山城線奈良県道京都府道と共通) 83 - 99欠番

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