伊勢南島線とは? わかりやすく解説

三重県道22号伊勢南島線

(伊勢南島線 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/02 18:25 UTC 版)

主要地方道
三重県道22号 伊勢南島線
主要地方道 伊勢南島線
南島街道(別称)
地図
総延長 34.8533km[1]
実延長 33.8114 km[1]
制定年 1959年(昭和34年)[1][2]
開通年 1890年(明治23年)[3]
起点 伊勢市[1][2]北緯34度29分40.2秒 東経136度44分30.8秒 / 北緯34.494500度 東経136.741889度 / 34.494500; 136.741889 (県道22号起点)
主な
経由都市
度会郡度会町[1][4]
終点 度会郡南伊勢町[4](旧南島町[1])【北緯34度17分51.7秒 東経136度35分24.2秒 / 北緯34.297694度 東経136.590056度 / 34.297694; 136.590056 (県道22号終点)
接続する
主な道路
記法
国道23号
三重県道37号鳥羽松阪線
三重県道32号伊勢磯部線
三重県道65号度会玉城線
国道260号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

三重県道22号伊勢南島線(みえけんどう22ごう いせなんとうせん)は、三重県伊勢市から南伊勢町に至る県道主要地方道)である。

概要

伊勢市と南伊勢町(旧南島町)を結ぶ幹線道路である。大部分を三重交通路線バスが通過する。

国道23号から伊勢市の文教地区である倉田山を通り、市街地に進入する。中島から宮川沿いを行き、度会町に至る。

宮川の支流一之瀬川沿いの山中を、度会町の各地区を連絡しながら進み、度会町と南伊勢町の境である野見坂を越えて、国道260号に接続する。

路線データ

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

2016年(平成28年)4月1日現在[1]

歴史

かつて南島街道と呼ばれていた道路であり、1888年(明治21年)3月に三重県庁工事の県費補助の申請が出され、道路に対して2894円55銭、橋梁に対して11円98銭2厘の補助を得て、1890年(明治23年)に宇治山田吉津線として工事は竣工した[3]1901年(明治34年)になると、野見坂に隧道(トンネル)を通そうとする計画が持ち上がる[6]。この時、地元ではトンネルの建設費を開通後、トンネルに通行税をかけてまかなおうとしたが、三重県から認められず、トンネル計画は頓挫してしまう[6]1920年(大正9年)には三重県議会で「30ヶ年道路改良計画」に野見坂隧道が含められることになったが、これも実際の着工を見なかった[7]

事業は、御木本幸吉が5,000円を寄付したことによって動き出す[8]。この5,000円を原資に三重県へ働きかけ、1926年(大正15年)9月13日にようやく起工した[9]。工事は鹿町組が施工し、工費30余万円をもって1928年(昭和3年)7月に野見坂隧道は開通した[9]。この出来事を『南島町史』は「南島町の夜明けに等しい」と記述している[8]

1959年(昭和34年)1月25日に三重県道51号宇治山田吉津線が廃止される[10]代わりに、三重県道108号伊勢南島線が指定され[2]1972年(昭和47年)三重県道22号伊勢南島線に改められた。

年表

  • 1964年昭和39年)12月28日 - 建設省から、県道伊勢南島線が伊勢南島線として主要地方道に指定される。これに基き三重県が1965年に路線認定。
  • 1993年5月11日、主要地方道に再認定[11]、1994年4月1日に再指定を認定。
  • 2009年平成21年)3月19日 - 伊勢市津村町から同市円座町間の津村バイパス(約950メートル)が開通[12]

路線状況

別名

  • 南島街道(伊勢市、南伊勢町)

主な道路構造物

錦水橋と勢田川
うらのはし商店街
野見坂峠・度会町側
錦水橋(きんすいばし)
宮川水系の一つ、勢田川に架かる全長36.7m、幅16mの橋[13]欄干に12基の擬宝珠が付いている[13]。橋の西詰に同名の焼き肉店がある。「御幸道路」と呼ばれる区間にある。
筋向橋(すじかいばし)
かつて伊勢神宮への参詣道であった伊勢本街道と伊勢参宮街道が合流したところにある、宮川支流の清川に架かる橋[14]1928年昭和3年)にコンクリート橋化、1970年(昭和45年)に暗渠(あんきょ)となった[14]。 近隣にうらのはし商店街がある。
飛瀬浦橋
一之瀬川と宮川の合流点付近にある橋。南詰に信号機が設置されている。
新野見坂トンネル
度会町と南伊勢町の境をなす野見坂にあるトンネル。2001年平成13年)12月開通[15]。かつて、本線の一部であった「野見坂トンネル」が本トンネルの上部を通っている。
野見坂南トンネル

新野見坂トンネルのすぐ南にある。

利用状況

交通量[16]
地点 平日12時間 平日24時間
2005年度2010年度 2005年度2010年度
伊勢市神田久志本 7,528台⇒ 7,095台 9,184台⇒ 9,507台
伊勢市岩渕二丁目 15,991台⇒12,700台 19,509台⇒17,018台
伊勢市大倉町 7,444台⇒ 6,607台 9,110台⇒ 8,004台
度会郡度会町川口 4,698台⇒ 5,444台 6,154台⇒ 7,132台
度会郡度会町南中村 2,174台⇒ 2,084台 2,848台⇒ 2,730台

地理

通過する自治体

交差する道路

沿線

伊勢市

度会町

  • 小川郷神社
  • 一之瀬公民館

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 三重県 2016, p. 38.
  2. ^ a b c 昭和34年1月25日三重県告示第17号の2
  3. ^ a b 南島町 編 (1985):303 - 304ページ
  4. ^ a b 平成19年3月30日三重県告示第268号
  5. ^ a b 三重県県土整備部高速道・道路企画室."三重県の道路/県管理道路一覧"(2010年7月8日閲覧。)
  6. ^ a b 南島町 編 (1985):304ページ
  7. ^ 南島町 編 (1985):304 - 305ページ
  8. ^ a b 南島町 編 (1985):303ページ
  9. ^ a b 南島町 編 (1985):305ページ
  10. ^ 昭和34年1月25日三重県告示第17号の3
  11. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  12. ^ 主要地方道伊勢南島線を御利用の皆様へ”. 三重県. 2023年12月29日閲覧。
  13. ^ a b 三重県立伊勢高等学校同窓会."ふるさとナビ 錦水橋"(2010年3月10日閲覧。)
  14. ^ a b 三重県立伊勢高等学校同窓会."ふるさとナビ 筋向橋"(2010年7月8日閲覧。)
  15. ^ 隧道電撃ネットワーク西日本-東海-三重-野見坂隧道[ORRの道路調査報告書
  16. ^ 国土交通省"平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表"(2012年7月7日閲覧。)

参考文献

  • 南島町 編『南島町史』南島町、昭和60年4月1日、889pp.
  • 『路線認定調書 平成28年4月1日』三重県、2016年、94頁。 

関連項目

外部リンク


伊勢南島線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 21:51 UTC 版)

三重交通伊勢営業所」の記事における「伊勢南島線」の解説

31系統イオン伊勢店 - 伊勢病院前 - 山商口 - 宇治山田駅前 - 伊勢市駅前 - 辻久留町 - 大倉うぐいす台 - 土場 - 川口 - 中村 - 南島道方(⇔古和) 31系統イオン伊勢店 - 伊勢病院前 - 伊勢学園前 - 伊勢市駅前 - 辻久留町 - 大倉うぐいす台 - 円座 - 大野木東 - 大野木 - 度会町役場前 - 内城大橋 - 中村 - 南島道31系統:<急行> (古和→)南島道方中村→(この間通過)→大倉うぐいす台→(この間通過)→フリー辻久留二丁目→(この間通過)→宇治山田高校前 →(この間通過)→宮町→(この間通過)→伊勢市駅前→伊勢病院前(朝1便のみ運行31系統:<準急中村土場大倉うぐいす台→(この間通過)→フリー辻久留二丁目→(この間通過)→宇治山田高校前 →(この間通過)→宮町→(この間通過)→伊勢市駅前→伊勢病院前(朝1便のみ運行以前南島町方面へも路線延ばしていたが、2002年4月以降道方 - 阿曽浦 - 神前 - 古和 - 南島棚南島町バス(現南伊勢町営バス)として運行されるようになった。ただし運行三重交通受託しているため、1日3.5往復伊勢市方面との直行便運行されている。

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