伊勢千子正真とは? わかりやすく解説

伊勢千子正真

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 14:59 UTC 版)

正真」の記事における「伊勢千子正真」の解説

桑名住人村正を祖とする伊勢千子派において、正真正重に次ぐ高弟である。藤代義雄評価では末古上作。 銘は「勢州桑名住千子正真と切ることもあるというが、実際は「正真」の二字銘が多い。「藤原正真作」と切ることもあるらしく、『土屋押形』に載る藤原正真大永六年八月十二日」(大永6年1526年)銘の刀は、同書では三河文殊正真とされているが、福永酔剣は千子正真の作だろうとしている。また、藤原正真永正十二年三月日」(永正12年1515年)の銘がある千子正真もあるという。 作風は「作品短刀多く、その直刃は腰乱がある」。藤代義雄は、正真千子派ではあるが作風そこまで村正近くはなく、千子正真と言われる刀工複数いたのではないか村正とは国が違うのではないか、と疑問呈している。実際楠木氏系図では、二代正重伊勢ではなく大和河内活動している。 酒井忠次愛刀で七男の松平甚三郎庄内藩主席家老)の家系に伝わる猪切いのししぎり)は、千子正真の作である(銘は「正真」の二字)。若かりし頃の家康が伴を連れて狩り出た時、忠次がこの千子正真を斬ったので、に「猪切」の金象嵌入れたのだという。その他、「刀 銘正真一振り三重県有形文化財となっている。 また、平安城長吉伊勢に来た時、二人で合作作ったという。 千子派正真三河文殊派の正真(=蜻蛉切作者藤原正真)と同一視する説は、古い刀剣書ではあまり見られないが、『新刀古刀大鑑』では千子正真と金正真文殊正真全て同一とされるまた、掌中古刀銘鑑』のように、千子派一門正真書かない文献もある。

※この「伊勢千子正真」の解説は、「正真」の解説の一部です。
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