磐座
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磐座(いわくら、磐倉/岩倉)とは、古神道における岩に対する信仰のこと。あるいは、信仰の対象となる岩そのもののこと。
- ^ 『磐境』 - コトバンク
- ^ イワクラ(磐座)学会ホームページ
- ^ 東京新聞:磐座(イワクラ) 八王子に神宿る巨石:TOKYO発(TOKYO Web) - ウェイバックマシン(2018年12月28日アーカイブ分)『東京新聞』朝刊2018年12月27日(26面)2018年12月28日閲覧。
- ^ 時枝務『山岳霊場の考古学的研究』株式会社雄山閣、2018年。
- ^ 原田実「足摺岬縄文灯台騒動・最後のまとめ」
- ^ 「磐座の森」(岐阜県恵那市) 石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究 2019年11月18日
磐座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:18 UTC 版)
室町時代書写の『諏訪上社物忌令之事』(1237年成立)によると中世の上社の社壇は三檀三折の地形で、上壇(現在の拝殿・斎庭とその奥の禁足地)には「石の御座」があり、中壇には宝殿があり、下壇は神事を行うところである。『画詞』にも「社頭の体、三所の霊壇を構えたり、其の上壇は尊神の御在所、鳥居・格子のみあり」とある。つまり上壇には磐座が存在し、それが神の降りる場所と信仰された。この磐座は拝殿の右側の少し高いところにある「硯石(すずりいし)」で、古くは硯石を通してその背後にある守屋山を遥拝していたという説があるが、硯石は元々このところにあったのではなく中世以降に他所から移された可能性があるという指摘もある。 原正直(2012年)は諏訪明神の磐座を拝殿の奥にある「えぼし岩」とし、文献に見られる「蛙石」や「甲石(かぶといし)」や「御座石」はすべてこの岩のことを指すという説を挙げている。(なお、本宮境内の蓮池には「蛙石」と伝える石もあり、茅野市にある御座石神社にも「御座石」と呼ばれる石がある。) 神が磐座に降臨するという思想は大祝の即位式にも見られる。大祝となる童男が諏訪明神の神体となるためには、柊の木のある鶏冠社(前宮境内)の石の上に立ち大祝の装束を着せられる。この儀式を受けることによって少年が神となるとされた。前宮の本殿(精進屋があった場所)の下にも磐座があると伝わる。
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磐座
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「虚空蔵山 (広島県東広島市志和町)」の記事における「磐座」の解説
原始時代の人たちは、山全体を神殿と考え、自然のままの山や岩石を祀った(磐座)。この山には、山頂に高さ約40メートルの奥津磐座、中腹に中津磐座、麗に高さ2.7メートルの石津磐座といわれる岩がある。神様は、奥津磐座から順々に三つの岩を通って麗の拝殿に降りてくるといわれる。現在の岩蔵神社がその拝殿である。
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磐座(いわくら)
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磐座
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神谷磐座の巨岩 巨岩の南北の透き間 神谷磐座(かみたにいわくら)は、神谷神社本殿に近接する八幡山麓にあるいくつかの巨岩の集まりである。もっとも大きい岩が、高さ約5メートル、周径10メートル以上あり、古来より清浄の地として注連縄をかけて祀る。この中央部には縦にざっくりと割いたような隙間が南北方向にあり、2020年(令和2年)には『鬼滅の刃』の主人公が斬った岩に似ているとして注目を集めた。もとは1つであった岩が割れたものなのか、2つの岩が合わさってこのような形状をしているのかは明らかでない。北を向いた割れ目の先には北極星があることから、郷土史家の間では社殿が創建されるより以前の自然崇拝、巨岩信仰の名残りであると考えられている。 巨岩と巨岩の間、東西に開けた場所では、縄文時代には夏至に朝陽が差し込んだ角度と冬至に太陽が沈んだと角度とみられる位置に割れ目があり、差し込む陽光を受けるヒールストーンのような役割をする石を備えることから、これらによって農作業の適期を測ることが可能であったと推測して古代太陽祭祀の跡とみる説がある。
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