ひらぎ【×柊】
ひいらぎ〔ひひらぎ〕【×柊/×疼木】
1 モクセイ科の常緑小高木。山地に自生。葉は卵形で厚く、縁にとげ状のぎざぎざをもち、対生する。雌雄異株。10、11月ごろ、香りのある白色の小花を密生し、楕円形で黒紫色の実を結ぶ。生け垣や庭木とされ、材は器具・楽器・彫刻などに用いられる。節分には悪鬼払いとして、枝葉にイワシの頭をつけて門口に挿す。ひらぎ。《季 冬》「―の花にかぶせて茶巾(ちゃきん)干す/みどり女」
2 スズキ目ヒイラギ科の海水魚。全長約15センチ。体色は青みを帯びた銀白色。体は卵形で体高が高く、側扁が著しい。ひれに小さなとげをもつ。口は小さいが長く伸ばすことができ、食道を取り巻いて発光細菌が共生していて発光する。本州中部以南に産し、食用。《季 秋》
ヒイラギ
ひいらぎ (柊)


●わが国の本州、関東地方以西から四国・九州、それに沖縄や台湾に分布しています。山野に生え、高さは4~8メートルになります。葉は厚い革質の楕円形で、縁には先端が棘状になった大きな歯牙があります。老木や樹勢が弱くなった木では、葉の棘がほとんどなくなります。11月から12月ごろ、葉腋に芳香のある小さな白色の花を咲かせます。古くから世界中で超自然の力の源泉、あるいは魔除けの木と信じられてきました。冬に花が咲くことから木扁に冬と書いて「柊」、または葉の棘に触れると痛いことから「疼痛木」とも書きます。
●モクセイ科モクセイ属の常緑小高木で、学名は Osmanthusheterophyllus。英名は Holly。
柊
- >> 「柊」を含む用語の索引
- 柊のページへのリンク