発光細菌とは? わかりやすく解説

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はっこう‐さいきん〔ハツクワウ‐〕【発光細菌】

読み方:はっこうさいきん

発光する細菌。主に海産で、マツカサウオ寄生して発光するものなどがある。発光バクテリア


発光細菌 [Luminous bacteria]

 りん光細菌ともいわれ、ホタルホタルイカ発光する仕組み基本的に同様にルシフェリン(luciferin)とルシフェラーゼ(luciferase)をもち、アデノシン・三燐酸(ATP)のエネルギー利用して青白色(波長490nm付近)の光をだす細菌である。ほとんどは好気性の海洋細菌で、まれに淡水性の発光細菌もあり、発光には酸素を必要とする。現在、国際的に認められている発光細菌はグラム陰性ビブリオ科に属すビブリオ属(4種)とフォトバクテリウム属(3種)の7種である。そのほかにドイツエルベ川から分離されビブリオ属コレラ菌似た細菌発光するとされている。発光細菌の日本での研究古く20世紀初頭からはじまり、海水死魚あるいは海産動物発光器官から分離された。また、淡水性の発光細菌として、長野県諏訪湖発光病にかかったヌカエビから分離されその後千葉県佐原地方利根川水系小川発光病にかかったヌカエビからも分離された。この発光細菌はビブリオ・ヤザキイ(Vibrio yazakii MAJIMA)として報告されたが、この細菌ドイツエルベ川の発光細菌にきわめて近い菌種であろうとされている。ちなみに佐原地方発光エビホタルエビ名づけられ、天然記念物(文部省)として保護されている。発光細菌は海水中、死魚海産物(死物寄生)、魚類イカ類の発光器官中(共生)、昆虫甲殻類体内中(活物寄生)に生息している。活物寄生場合発光病(光り病)ともいわれる発光作用ルシフェリンルシフェラーゼ存在下に酸素結合してオキシルシフェリン炭酸ガス生成しそのとき光エネルギー放出する



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