アルピニズムとは? わかりやすく解説

アルピニズム【alpinism】

読み方:あるぴにずむ

登山。特に近代スポーツとしての登山方法技術精神総合していう。


アルピニズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/14 14:31 UTC 版)

アルピニズムまたはアルピニスム(英 : alpinism、仏 : alpinisme)は、狩猟や信仰目的ではない、山に登ることそのものを目的とする遊びやスポーツとしての登山を言う。19世紀後半に生まれた語[1]。単なる「登山 climbing, ascension」というよりは、語源がそうであるように、アルプスのような高い技術を必要とする、高く、困難をともなう山の登山をいう。そういった登山家をアルピニスト(alpinist, alpiniste)と呼ぶ[2]

ヨーロッパ

主にアルプスの高いが登攀対象となった。風景を風景として楽しむ英国ピクチュアレスク嗜好とスポーツの結びつきがその発祥であるとされる。

19世紀のスイス・アルプスは英国人登山者のメッカとなり、アルプスの主峰39座のうち、31座の初登は英国人によって達成された。

アルプス山脈やロッキー山脈など、中程度の高さの雪山を登る際の登山方法をアルパインスタイルという。現代では、ヒマラヤなどの非常に高い山の登頂にも、このスタイルで挑む登山家が増えている。

日本

日本にもアルピニズムが流入し、登山を登山として楽しむ慣習・発想文化が生まれた。日本で「アルピニズム」という言葉を用いる場合には、「より高く、また、より困難な状況・スタイルによる、スポーツ登山を志向する考え方・発想」として用いられている。 従って、特にヒマラヤを中心とした海外登山において、日本を代表するアルピニスト小西政継がかつて「エグゼクティブ登山」と呼んだガイド登山が主流となった21世紀の今日、自称・他称を問わず、アルピニストを称していたとしても、そこにアルピニズムの精神が見られなければ、それは虚像に過ぎない。アルピニズムには、ある見方をすれば「純粋な」、また違う見方をすれば「ストイックで偏狭な」、独特で深遠な精神世界が存在している。

関連図書

脚注

  1. ^ lexilogos
  2. ^ 「観戦必携/すぐわかる スポーツ用語辞典」1998年1月20日発行、発行人・中山俊介、20頁。

関連項目


アルピニズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 09:26 UTC 版)

オリンピックの芸術競技・メダリスト一覧」の記事における「アルピニズム」の解説

アルピニズムは1924年1946年までオリンピック競技とは関係なく、この時までに達成した登頂記録元にメダル授与する制度となっていた。1946年9月をもってこの制度廃止されたが、1988年カルガリー大会時に限り特別にメダル授与されることとなった。以下に受賞者登頂試みた山あるいは偉業注記記載)を併記する。 大会名金銀1924 シャモニー冬季) C・ブルースら(エベレスト該当者なし 該当者なし 1932 ロサンゼルス F・シュミットT・シュミットマッターホルン該当者なし 該当者なし 1936 ベルリン G・ディレンフルトH・ディレンフルト(ヒマラヤ山脈該当者なし 該当者なし 1988 カルガリー冬季該当者なし ラインホルト・メスナー辞退イェジ・ククチカ 該当者なし

※この「アルピニズム」の解説は、「オリンピックの芸術競技・メダリスト一覧」の解説の一部です。
「アルピニズム」を含む「オリンピックの芸術競技・メダリスト一覧」の記事については、「オリンピックの芸術競技・メダリスト一覧」の概要を参照ください。

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