エネルギー密度(電池)
電池の単位質量、または単位容積当たりに取り出せるエネルギー。Wh/kg、Wh/Lなどの単位で示され、電池のエネルギー容量を示す重要な指標である。日本の大型プロジェクト制度による電気自動車の開発プロジェクトでは、当時の鉛電池の30~35kWh/kgに対し50Wh/kgが開発目標とされた。また1990年に制定されたカリフォルニア州のZEV規制に対して、96年に同州と対象7社間で締結された合意では、98~2000年に、7社合計3750台の先進電池車を市場導入して共同研究(デモンストレーション)することが約束された。この際、50Wh/kg以上が先進電池とされ、それぞれ50、60、90Wh/kgに対して1、2、3クレジット数が適用された。つまり60では2台分、90では3台分にカウントされ、より先進的な電池の開発に対してインセンティブが付与されている。このため前者ではニッケル、水素電池、後者ではリチウムイオン電池が実用化されて市場に導入されている。
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