ラマン‐ぶんこうほう〔‐ブンクワウハフ〕【ラマン分光法】
ラマン散乱
ラマン分光法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/28 01:52 UTC 版)
物質に振動数の単色光を当てて散乱されると、ラマン効果によってストークス線と反ストークス線のラマン線が現れる。ラマン線の波長や散乱強度を測定して、物質のエネルギー準位を求めたり、物質の同定や定量を行う分光法をラマン分光法(ラマンぶんこうほう)と呼ぶ。ラマン分光の特徴として、赤外分光法では測定が困難な水溶液のスペクトルが容易に測定でき、しかも微小量の試料でよいことから、水溶液の定性、定量分析に適している。また強誘電体の相転移機構、結晶の格子振動、分子振動などの固体の物性研究にも応用されている。
- 1 ラマン分光法とは
- 2 ラマン分光法の概要
ラマン分光法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 23:32 UTC 版)
詳細は「ラマン分光法」を参照 ラマン散乱光の振動数と入射光の振動数の差(ラマンシフト)は物質の構造に特有の値をとることから、ラマン効果は赤外分光法と同様に分子の構造や状態を知るための非破壊分析法として利用されている。ラマン散乱と赤外線吸収の選択則は異なるため、赤外分光法とは相補的関係にある。しかし赤外分光法によって得られるのは吸収スペクトルであり、ラマン分光法で得られるのは散乱スペクトルであるので本質的に考え方は異なる。 現代では、光源として単色光であるレーザー光を物質に照射して、発生したラマン散乱光を分光器、もしくは干渉計で検出することでラマンスペクトルを得ることができる。通常、ラマンスペクトルは縦軸にラマン散乱強度、横軸にラマンシフト(波数、単位は通常cm-1)をとったグラフとなる。
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