基本メカニズム
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砥石が取り付けられた円柱状の主軸が加工物の内径を押しつけ、一定の面接触状態を保ちながら往復・回転運動し、内径を研磨する。シンプルな加工工程で量産部品に適し、研磨精度も高い。バリ取りにも使える。また、一回の往復動作で内径を研磨できるホーニング加工のことを、特にワンパス加工という。
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基本メカニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 14:42 UTC 版)
電解液中で2種の金属を接触させたとき、2種の金属と電解液の間で電池が形成されて電流が流れる。水溶液中で鉄と銅を接触した場合、「銅 → 鉄 → 水溶液 → 銅」の順で電流が流れる。このとき、流れる電流は腐食の進展を意味しており、腐食時に形成される電池を腐食電池などと呼ぶ。鉄と銅の例では、鉄の腐食が促進される。すなわち、その水溶液に対して鉄単体で起こる腐食に、銅との接触による腐食が足し合わされることになる。このような、電解液下で異種金属が接触すると片方の金属の腐食がより加速する現象を、異種金属接触腐食という。異種金属接触腐食は主に接触部付近で起き、異種金属接触腐食は局部腐食の一種と位置づけられる。 異種金属接触腐食で流れる電流はガルバニック電流、異種金属接触腐食を構成する2種の金属はガルバニック対とも呼ばれる。異種金属接触腐食をガルバニック腐食やガルバニ腐食と呼んだりもする。異種金属接触腐食という名だが、同様の原理によって炭素繊維強化プラスチックのような材料もガルバニック腐食(異種金属接触腐食)を引き起こすことがある。炭素繊維強化プラスチックに含まれる炭素繊維は電気を通し、ガルバニック腐食の原因となる。異種金属接触腐食を電食と呼ぶこともあるが、腐食工学の専門上では電食という語は迷走電流腐食のみを指し、電食という語で異種金属接触腐食を指すのは誤りである。 異種金属接触腐食でどちらの金属で腐食が進むかは、基本的には、その環境において金属が単体で腐食しているときの電極電位によって決まる。このような、ある環境で金属が自然に腐食しているときの電極電位を、自然電位あるいは腐食電位という。相手よりも自然電位が高い金属を貴であるといい、相手よりも自然電位が低い金属を卑であるという。異種金属接触腐食が起こり、腐食が促進されるのは、相手よりも卑な金属である。 異種金属接触腐食が起こる原理が標準電極電位(イオン化傾向)の差で説明されることがしばしばあるが、これは不適切である。異種金属接触腐食で問題となるのは、あくまでも自然電位(腐食電位)の差である。分極曲線で2種の金属の電位と電流の動きを考える。環境側の抵抗が無視できるとすれば、自然電位が異なる金属が接触すると、双方の電位は同じになり、その電位の値は元の2つの自然電位の間で落ち着く。したがって、卑な金属の電位は元の自然電位よりも大きく(貴に)なり、卑な金属に流れる腐食電流は大きくなる。この大きくなった電流分だけ、卑な金属の腐食は加速されることになる。 一方の貴な金属では、異種金属接触腐食は起きず、貴な金属がその環境で本来起こす腐食がむしろ抑制される。分極曲線上では、貴な金属の電位は接触によって小さく(卑に)なり、腐食電流は低下、腐食は軽減される。逆に、このメカニズムを利用すると貴な金属側の腐食を防止できることになる。例えば鉄鋼材を防食したいとき、それよりも卑な亜鉛材を付加することで鉄鋼材の腐食を軽減できる。このように異種金属接触腐食のメカニズムを防食に利用したのが、犠牲陽極法(流電陽極法)という防食方法である。
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