電解液(電池)
電池内の電気化学反応に際して、イオンを伝導させる媒体。鉛電池では希硫酸が、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池では、水酸化カリウムの水溶液などのアルカリ液が使用されていて、これら電池をアルカリ電池と呼ぶことがある。これら電解液は強い酸性やアルカリ性を有し、肌に触れたり眼に入った場合は人体組織を侵し、床面にこぼすとコンクリート面をも侵すのでとくに注意が必要である。
電解液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 05:22 UTC 版)
電解液 (でんかいえき、Electrolyte Solution) とはイオン性物質を水などの極性溶媒に溶解させて作った、電気伝導性を有する溶液をさす。電解質溶液ともいい、英語ではIonic solutionということもあることから、イオン溶液とも呼ばれることもある。狭義には、電池や電気メッキ槽にいれる電解質水溶液を指す。
一方、溶媒を含まず、イオンのみからなる液体のことはイオン液体もしくは溶融塩と呼び、区別される。
電気伝導の原理
イオン性物質を極性溶媒に溶解させると、陽(プラス)イオンと陰(マイナス)イオンに解離する。これら正負のイオンが電荷の運び手(電荷キャリア)となって移動することで導電性が発現する。電解液に電極を入れると、陽(プラス)イオンは陰(マイナス)極に移動し、陰(マイナス)イオンは陽(プラス)極に移動する。この性質を利用したのが、電気メッキである。
関連語
電解液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 07:40 UTC 版)
電解液の役割は正極から電子を受け取って電解液は酸化状態の色素を還元することである。このため液中での拡散速度の速く、酸化還元電位の低いものが望まれる。これに適合したヨウ素系の電解液が用いられる場合が多いもの、可視光を吸収してしまうことと、部材を腐食してしまうというデメリットもある。ヨウ素系以外に、臭素系、コバルト錯体系などがある。液体の電解液は実用する際に漏れたりする恐れがあるため、実用化に向けて全固体型電解液の研究が盛んである。具体的には、電解液をゲル状固体化する、有機ホール輸送層を用いる、p型半導体を用いる等が挙げられる。 耐揮発性や耐久性の観点で、溶媒にイオン液体が用いられた研究も行われている。
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