電解槽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 05:33 UTC 版)
電解液には溶液系(電気分解したい物質を溶媒に溶かした溶液)と溶融塩系(加熱して融解させた溶融塩)がある。 電解槽は、用途に合わせて様々な形状や材質のものが用いられる。溶液系の電気分解ではホフマン電量計やU字管などガラス製のものが、溶融塩電解では耐熱性の高いセラミックス製の坩堝や電極を兼ねた金属製の坩堝が用いられる。 溶液系の場合、最も多く用いられる溶媒は水である。水に不溶の物質などでは有機系溶媒が使われ、アセトニトリル・ベンゾニトリル・塩化メチレン・テトラヒドロフラン・炭酸プロピレン・ジメチルホルムアミド・ジメチルスルホキシドがよく利用される。溶液抵抗を低減させるため、反応性の低い電解質(支持電解質)が一般に加えられる。溶媒や支持電解質の種類によって電気分解の生成物が異なる場合がある。 溶融塩電解では化合物に融剤として他の物質(試薬)を混ぜる場合がある。ホール・エルー法では酸化アルミニウムの融点を下げるために氷晶石とフッ化ナトリウムが加えられる。 なお、溶液系や溶融塩系による電解液による電気分解のほかに、水蒸気電解のように固体電解質を利用して気体を電気分解する方法がある。
※この「電解槽」の解説は、「電気分解」の解説の一部です。
「電解槽」を含む「電気分解」の記事については、「電気分解」の概要を参照ください。
電解槽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 21:11 UTC 版)
黒鉛の炉床に銅40%、アルミニウム60%の合金を溶融状態で貯留して全体を陽極とし、そのうえにフッ化バリウムをくわえて比重2.7以上に調整した氷晶石に飽和量のアルミナを加えたものを満たして電解浴とする。そのうえに溶融高純度アルミニウムと黒鉛陰極を置く。炉温を1000°C前後に保ち5 - 7Vの電流を通すと陽極アルミニウムが、浴を通して選択的に比重2.3の高純度アルミニウムとなって浮上し、陰極に析出する。純度99.98 - 99.998 % の高純度アルミニウムが得られる。 現在では住友化学により氷晶石よりも低融点の溶融塩を用いた方法が開発されている。この方法により炉温を750 - 800°Cに抑えることができる。
※この「電解槽」の解説は、「三層電解法」の解説の一部です。
「電解槽」を含む「三層電解法」の記事については、「三層電解法」の概要を参照ください。
「電解槽」の例文・使い方・用例・文例
電解槽と同じ種類の言葉
- 電解槽のページへのリンク