ようゆうえん‐でんかい【溶融塩電解】
溶融塩電解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/22 06:50 UTC 版)
溶融塩電解(ようゆうえんでんかい、molten salt electrolysis)とは、イオン性の固体を高温にして融解させ、これを電気分解する方法である[1]。融解塩電解(ゆうかいえんでんかい)とも[2][リンク切れ]。
イオン化傾向が大きく水溶液では析出しないアルミニウムやナトリウムなどのアルカリ金属類がこの方法で工業生産される。
アルミニウム

アルミニウムは世界的にホール・エルー法(Hall-Héroult process)により精錬されている[3]。氷晶石とフッ化ナトリウムを電気炉で1,010°Cで融解させ[3]、これに原料のアルミナを溶解し、黒鉛電極で電気分解を行う。分解されたアルミニウム(液体)は陰極に溜まり、酸素は陽極の黒鉛と反応して二酸化炭素となり、さらに反応して一酸化炭素となる。
溶融塩電解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 01:27 UTC 版)
イオン化傾向が大きく水溶液を電気分解しても析出しないカリウム、ナトリウム、アルミニウムなどは溶融塩電解で得る。 アルミニウムの溶融塩電解はホール・エルー法と呼ばれる。融解させた氷晶石とフッ化ナトリウムにアルミナ(酸化アルミニウム)を加えて炭素電極を使って電気分解すると還元されたアルミニウムが陰極に溜まる。 フッ素の単体は、フッ化水素カリウムの無水フッ化水素溶液の電気分解で得られる。フランス人化学者のアンリ・モアッサンはこの方法で初めてフッ素の単離に成功し、この功績から1906年にノーベル賞を受賞している。
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