生成装置の種類と生成する電解水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 00:48 UTC 版)
「電解水」の記事における「生成装置の種類と生成する電解水」の解説
電解水は電解水生成装置から生成される。電解水の生成器には連続式とバッチ型がある。 連続式 電解槽に被電解物質(水道水、塩化ナトリウム水溶液、希塩酸など)を連続供給しながら電解分解を行う方法。大量生成装置にこのタイプが多い。 バッチ型(貯槽式) 一定量の被電解質(水道水、塩化ナトリウム水溶液、希塩酸など)を電解槽にため、電気分解してから利用する方式。少量生成装置にこのタイプが多い。 電解槽は主に3種類のタイプがある。 一室型電解槽 陰極と陽極で構成される(陰極―陽極)。隔膜による仕切がなく、無隔膜式電解槽とも呼ぶ。 二室型電解槽 陰極と陽極の間に隔膜の仕切があるもの(陰極―隔膜―陽極)。有隔膜式電解槽とも呼ぶ。 三室型電解槽 陰極と陽極の間に中間室が設けられた構造で、陰極および陽極と中間室とのそれぞれの間に隔膜の仕切がある(陰極―隔膜―中間室―隔膜―陽極)。有隔膜式電解槽とも呼ぶ。 電解水のいろいろ電解水電解槽/生成極被電解液pH有効塩素認可状況強酸性電解水 二室型・三室型 / 陽極 食塩水 (<0.2%) 2.2~2.7 20~60 ppm 食品添加物(殺菌料)* 医療機器** 特定防除資材*** 強アルカリ性電解水 二室型・三室型/ 陰極 食塩水 (<0.2%) 11~11.5 - 弱酸性電解水 二室型・三室型 食塩水 (<0.2%) 2.7~5 10~60 ppm 食品添加物(殺菌料)* 微酸性電解水 一室型 希塩酸 (2~6%) 5~6.5 10~30 ppm 食品添加物(殺菌料)* 特定防除資材*** 微酸性電解水 一室型 塩酸/食塩混合水 5~6.5 50~80 ppm 食品添加物(殺菌料)* 電解次亜水 一室型 食塩水 (<0.2%) 7.5~10 50~200 ppm 次亜塩素酸ナトリウム希釈液と同等性 アルカリイオン水 二室型/陰極 水道水 9~10 - 家庭用医療用飲用水(胃腸症状改善) *食品添加物(殺菌料)については次亜塩素酸水を参照**医療機器には、強酸性電解水生成装置 医療機器コード:70477000、軟性内視鏡用洗浄消毒器 医療機器コード:35628000がある。***特定防除資材での名称は、電解次亜塩素酸水であり、塩酸または塩化カリウム水溶液を電気分解したものに限られている。 厚生労働省が定める酸性度による分類 強酸性 pH3以下 弱酸性 pH3~5 微酸性 pH5~6.5
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