ボルタ電池とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 工業 > 装置 > 電池 > ボルタ電池の意味・解説 

ボルタ‐でんち【ボルタ電池】

読み方:ぼるたでんち

希硫酸溶液に、正極亜鉛負極として入れた電池1800年ごろボルタ発明また、化学電池をさすこともある。

ボルタ電池の画像
「ボルタ電池」に似た言葉

ボルタ電池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 01:53 UTC 版)

多層構造の初期のボルタ電池(ボルタ電堆)の図案
宇田川榕菴の「舎密開宗」より、ボルタ電池の解説

ボルタ電池(ボルタでんち、: voltaic cell)は2種類の異なる金属電解液化学反応を利用して継続的な電流を作り出す装置で世界初の化学電池ガルバニ電池[1][2][3]ヴォルタ電池とも[4][5]。1792年のルイージ・ガルヴァーニの研究報告を基に、イタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタが1794年に発明したものであり、さらに改良を重ねた1800年に発表された構造のものが知られる。特に初期の多層構造のものをボルタ電堆(ボルタでんたい、: Pila di Volta: voltaic pile)とも呼ぶ。対してボルタ電池という場合は、電解液の入ったガラス容器に電極板を浸した形状のものを一般に指す。

歴史

1780年代、イタリアの科学者ルイージ・ガルヴァーニはカエルの解剖体から起電力を得られることを発見した(ガルヴァーニ電気[6]。ガルヴァーニの1792年の報告を基に、同じくイタリアのパヴィア大学の実験物理学教授・アレッサンドロ・ボルタは、ガルヴァーニの発見が2種類の異なる金属の作用によってもたらされていることに気がついた。彼は1794年に2種類の金属と塩水に浸した布または厚紙を回路状に配置することで、同様に電流が生じることを実証した[7][8]。さらに1800年、ボルタは(または)と亜鉛の円盤(電極)のペアを、塩水に浸した布や厚紙で挟んで幾重にも階層状にした構造のものを発明した。これにより起電力を任意に上げることが可能になった。上下の端子を導線でつなぐことで継続的に電流が流れ、最初の「真の」電池と呼べるものであった[9]

ボルタが使用した実験機器の多くは彼が教鞭をとっていたパヴィア大学付属の歴史博物館に現在も保管されている。ただし、展示されているボルタ電堆については再現品である。オリジナルは発明から100周年記念で貸し出された際に、火災で焼失したからである[10]

仕組み


「ボルタ電池」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ボルタ電池と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ボルタ電池」の関連用語

ボルタ電池のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ボルタ電池のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのボルタ電池 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS