空気電池
別名:空気乾電池,空気亜鉛電池
【英】air cell
空気電池とは、1次電池(使い捨ての乾電池)の一種で、電極の一部に大気中の酸素を使用する乾電池のことである。
空気電池の正極には通気のための孔(あな)が開いており、そこから酸素を取り込んで化学反応を引き起こす仕組みをとっている。負極には亜鉛が使用され、電解液としては塩化アンモニウムや水酸化カリウムなどが用いられる。軽量で比較的エネルギー密度がたかく、小型化も可能であるため、補聴器などに取り付けるボタン電池などに採用されることが多い。水銀などを含まずクリーンであるという特徴もある。ただ、空気孔を一度開封してしまうと常に電池容量を消費していくという性質も持っている。
空気電池は1900年代に発明され、米国では1970年代、日本では1980年代にボタン電池の形式で実用化されるようになった。
参照リンク
ボタン形空気亜鉛電池 - マクセル
空気亜鉛電池
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 10:17 UTC 版)
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補聴器用空気亜鉛電池
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重量エネルギー密度 | 470(実質上)、1370(理論上)Wh/kg[1][2] |
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体積エネルギー密度 | 1480-9780 Wh/L[要出典] |
出力荷重比 | 100 W/kg[3][4] |
公称電圧 | 1.65 V |
空気亜鉛電池(くうきあえんでんち、英語:zinc–air battery)は、燃料電池の一種で単に空気電池とも呼ばれる。現在では主にボタン型電池として利用され、使用時には電極に張られているシールを剥がして用いる。一度剥がしたシールを貼り直して保存することはできない。正極に空気中の酸素、負極に亜鉛を使用するものを言う。電解液にはアルカリ金属水酸化物が使われるが、現在では水酸化カリウムを用いるものが主流。現在はドライタイプがあり、過去にはウェットタイプがあった。
化学反応としては、
- 正極:
- 自動車蓄電池
- 鉛蓄電池
- 制御弁式鉛蓄電池
- リチウム・空気電池
- リチウムイオン二次電池
- リチウムイオンポリマー二次電池
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- チタン酸リチウム二次電池
- リチウム・硫黄電池
- デュアルカーボン電池
- 溶融塩電池
- ナノポア電池
- ナノワイヤ電池
- ニッケル・カドミウム蓄電池
- ニッケル・水素充電池
- ニッケル・鉄電池
- ニッケル・リチウム電池
- ニッケル・亜鉛電池
- 多硫化物臭化物電池
- カリウムイオン電池
- 充電式アルカリ電池
- ナトリウムイオン二次電池
- ナトリウム・硫黄電池
- レドックス・フロー電池
- 亜鉛・臭素フロー電池
- シリコン電池
- 亜鉛・セリウム電池
空気亜鉛電池
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 16:22 UTC 版)
詳細は「空気亜鉛電池」を参照 耳掛式及び耳穴式、眼鏡と一体化されている補聴器の電源として使われている。
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空気亜鉛電池と同じ種類の言葉
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