えいせい‐でんわ〔ヱイセイ‐〕【衛星電話】
衛星携帯電話
別名:衛星電話
【英】satellite cell-phone
衛星携帯電話とは、人工衛星に直接アクセスすることで、一般的な携帯電話の電波が届かないエリアでも通話やデータ通信が可能な携帯電話のことである。
衛星携帯電話には、使用する人工衛星によって、イリジウム、インマルサット、スラーヤなど複数の衛星携帯電話サービスが存在する。地上約780km(イリジウム)から36000km(インマルサット、スラーヤ)にある人工衛星を利用しているため、地上無線技術を用いた携帯電話では通話が不可能な山岳地帯や砂漠地帯、海上などで利用できる。通常の経済活動はもちろん、冒険、災害や紛争などに利用されるケースも多い。
衛星携帯電話は、以前は端末が大きくて、端末価格や通信料金などが高かったが、最近では、小型化、高性能化が進み、コストダウンも実現されている。また、インターネットに接続可能なパケット通信対応機やデジカメ搭載機も発売されている。
参照リンク
総務省総合通信基盤局「衛星携帯電話」
イリジウム - (英文)
インマルサット - (英文)
スラーヤ - (英文)
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衛星電話
衛星電話(ワイドスター)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 19:08 UTC 版)
「NTTドコモ」の記事における「衛星電話(ワイドスター)」の解説
詳細は「ワイドスター」を参照 ワイドスターは赤道上空36,000 kmにある2機の静止軌道衛星 (N-STAR) を使った公衆通話サービスである。2010年5月末時点で、38,100契約である。利用可能エリアは日本の領土・領海・経済水域のうち、正午ごろに太陽を見渡せる場所を全てカバーする。主に山小屋、船舶といった携帯電話や固定電話の届きにくい場所で利用されている。2004年3月まで、航空機内においてもサービスが提供されていた。 衛星軌道が遠いため、0.2秒程度音声に遅延が発生する。また通信に高出力が必要であるため、電話機は最小の可搬型で1.7 kgである。主に可搬型・車両型・船舶型の3形態である。車両型・船舶型は常に静止衛星にアンテナが向くよう、自動追尾アンテナを備える。可搬型にはそれ自体に指向性の強いアンテナが内蔵されており、アンテナを南方向に向けることにより、通信が可能となる。 屋内で利用するため外部アンテナと接続することもできる。割り当て番号は日本の携帯電話番号と同じで、衛星電話に着信する際の料金体系も、地上系携帯電話の料金と同じであるため、世界的な比較でも格安な衛星通信である。地上インフラへの依存度は低く、災害時も輻輳が起こりにくく、下記の2箇所に分散された「衛星アップリンク局」が同時に被災しない限り、通信に支障が生じることは無く、移動予備局への移行も容易である。 その実力は、未曾有の被害となった東日本大震災で、地上の携帯電話基地局が地震や津波や長時間停電などで、次々と麻痺・機能不全になった時でも、安定した通話・通信が実証されたため、災害対策機関だけでなく、官公庁や企業でも災害対策用として導入している。 2010年4月からはワイドスターIIという、データ通信速度の高速化及びパケット料金の低廉化を図った新サービスを開始している。 小夜戸(さやど)衛星通信所(群馬県みどり市) 揚枝方(ようじかた)衛星通信所(茨城県北茨城市)
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衛星電話と同じ種類の言葉
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