イリジウム衛星とは? わかりやすく解説

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イリジウム衛星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/02 03:50 UTC 版)

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イリジウム衛星の実物大模型
京セラ製のイリジウムの携帯端末
イリジウム衛星の網羅する範囲

イリジウム衛星イリジウムコミュニケーションズが運用する衛星電話衛星インターネットアクセス衛星コンステレーションである。

概要

高度780kmに66個の衛星を投入するモトローラ社のCEOであったロバート・ガルビンによって計画された衛星コンステレーションの計画に基づいて軌道上に配置された。低軌道に多数配置された個々の衛星が互いに連携することによって送信出力の比較的弱い衛星電話を使用して地球上のどこからでもパラボラアンテナのような指向性を持つアンテナや衛星の追尾を必要とせずに通信が可能になる。

イリジウム衛星は鏡面のようなアンテナを持ち、これが太陽光を反射して地上の狭い領域を強く照らすことがある。地上からは、数十秒間だけ非常に明るい物体が移動するように見え、-9等級に達することもある。これをイリジウムフレアと言い、見られる場所や時刻の予報も行われている[1]が、しばしばUFOと誤認される。

衝突事故

2009年2月10日16時55分UTCに、北シベリア上空約790kmにおいて運用中であった通信衛星イリジウム33号が機能停止中であったロシアの軍事通信衛星コスモス2251号と衝突し、500個以上ものスペースデブリを発生させた。これは、宇宙空間で発生した初めての人工衛星同士の衝突事故である。日本デジコムは同12日のプレスリリースで、イリジウム社は30日以内に衝突し破壊された衛星の軌道上にスペアとなる衛星を再配置する計画であり、ユーザーに対する影響は軽微と発表した[2]

2007年に、イリジウム コミュニケーションズは、イリジウム通信衛星66機をすべて更新する総額30億ドルの次世代衛星通信ネットワーク計画「Iridium NEXT」を発表。2014年3月に、オービタルサイエンシズ社が生産を開始し、軌道上で運用する66機と軌道上予備機6機、地上予備機9機の計81機を3年間で製造すると発表した。打ち上げは2015年2月に開始し、2017年までに全ての衛星を軌道上に展開する予定[3]

関連項目

脚注

  1. ^ Heavens-Above - 自分の緯度・経度を指定すれば、主要な人工衛星の見える時刻と方角を調べることができる。
  2. ^ 日本デジコム社による報道発表
  3. ^ “イリジウム通信衛星 軌道上66機を総入れ替え オービタルサイエンシズが全81機を製造”. レスポンス. (2014年3月31日). http://response.jp/article/2014/03/31/220222.html 2014年12月26日閲覧。 

イリジウム衛星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 18:50 UTC 版)

衛星電話」の記事における「イリジウム衛星」の解説

イリジウム衛星(通信衛星)は鏡面のようなアンテナ持ち、これが太陽光反射して地上の狭い領域強く照らすことがある地上からは、数十秒間だけ非常に明る物体移動するように見え、-9等級達することもある。これをイリジウムフレアと言い見られる場所や時刻予報行われているが、しばしばUFO誤認される。 2009年2月10日16時55UTCに、北シベリア上空約790kmにおいて運用中であった通信衛星イリジウム33号機能停止であったロシアの軍事通信衛星コスモス2251号衝突し500個以上ものスペースデブリ発生させた。これは、宇宙空間発生した初めての人工衛星同士衝突事故である(2009年人工衛星衝突事故参照)。日本デジコムは同12日プレスリリースで、イリジウム社30日以内衝突し破壊され衛星軌道上スペアとなる衛星再配置する計画であり、ユーザー対す影響軽微発表した2007年に、イリジウム コミュニケーションズは、イリジウム通信衛星66機をすべて更新する総額30ドル次世代衛星通信ネットワーク計画Iridium NEXT」を発表2014年3月に、オービタルサイエンシズ社が生産開始し軌道上運用する66機と軌道上予備機6機、地上予備機9機の計81機を3年間で製造する発表した打ち上げ2015年2月開始し2017年まで全ての衛星軌道上展開する予定

※この「イリジウム衛星」の解説は、「衛星電話」の解説の一部です。
「イリジウム衛星」を含む「衛星電話」の記事については、「衛星電話」の概要を参照ください。

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