イリジウム衛星フレア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 15:53 UTC 版)
イリジウムコミュニケーションズの衛星電話システムに使用される通信衛星は、メインバスから120度ずつ離れ、40度の角度を持った位置によく磨かれた3つのドア大のアンテナを備える特異な形状をしていた。前面のアンテナは衛星の進む方向を向いている。また780kmと低軌道を飛行している。時々、このアンテナが地球の方向に直接太陽光線を反射することがあり、約10km未満の動く光のスポットを見せることがある。観測者からは、この現象は、数秒間に渡り空に非常に明るいフレアが出たように見える。 明るいものでは-8等級(まれに-9.5等級)にもなり、昼でも見えるものもある。この発光現象はイリジウムフレアなどと呼ばれ、しばしば観測を邪魔したり、精密な機器に損傷を与えるため、天文学者にとっては悩みの種である。 衛星の世代交代により、イリジウムフレアは見られなくなった。 人工衛星は本来6等級やそれ以下の明るさで観測できる。
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