クォーコニウムとは? わかりやすく解説

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クォーコニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/11 10:02 UTC 版)

クォーコニウム (quarkonium) [複数形 : クォーコニア (quarkonia)] は、クォークおよびその反クォークで構成されたフレーバーのない中間子を言う。

概要

チャームクォークと反チャームクォークで構成されたクォーコニウムをチャーモニウム (Charmonium, cc) という。同様に、ボトムクォークの場合はボトモニウム (Botomonium, bb)、トップクォークの場合はトッポニウム (Toponium, tt) と言う。

トップクォークの質量は大きく、束縛状態を形成する前に電弱相互作用を通して崩壊するので、トッポニウムは存在しないとされている。通常、クォーコニウムとはチャーモニウムおよびボトモニウムのみを言う。より軽いクォーク (アップダウンおよびストレンジ) は重いクォーク(チャームおよびボトム)よりもマッシヴではなく、実際の実験において観測される物理状態は軽いクォーク状態の量子力学的混合であるため、軽いクォーク - 反クォーク状態のどんなものもクォーコニウムとは言わない。チャームおよびボトムクォークとより軽いクォークは質量が大きく異なっており、これは与えられたフレーバーのクォーク - 反クォーク対についてよく定義された状態を生じる。

クォーコニウムの例として、J/ψ中間子(チャーモニウム)およびΥ中間子(ボトモニウム)がある。

チャーモニウム状態

以下の表に示す粒子は、分光学的表記法と粒子の質量を用いて命名されている。また、いくつかの粒子については連続する励起系が表記されている。例えば、Ψ' はΨ の第一励起(歴史的な理由により、これはJ/ψ粒子と呼ばれる)、Ψ"は第二励起を表し、以下同様である。同じセル内の名前は同一粒子を指す。

いくつかの状態が予測されているが、それらはまだ同定されていない。そして、その他の状態の存在についてはまだ確証が取れていない。X(3872)粒子の量子数は未知である。その同定には議論があり、以下の状態であり得る:




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