チャーモニウム状態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 09:40 UTC 版)
「クォーコニウム」の記事における「チャーモニウム状態」の解説
「ジェイプサイ中間子」も参照 以下の表に示す粒子は、分光学的表記法と粒子の質量を用いて命名されている。また、いくつかの粒子については連続する励起系が表記されている。例えば、Ψ' はΨ の第一励起(歴史的な理由により、これはJ/ψ粒子と呼ばれる)、Ψ"は第二励起を表し、以下同様である。同じセル内の名前は同一粒子を指す。 いくつかの状態が予測されているが、それらはまだ同定されていない。そして、その他の状態の存在についてはまだ確証が取れていない。X(3872)粒子の量子数は未知である。その同定には議論があり、以下の状態であり得る: 11D2状態の候補. チャーモニウムハイブリッド状態. D 0 D ¯ ∗ 0 {\displaystyle D^{0}{\bar {D}}^{*0}} 分子. 2005年、BaBar実験は新しい状態Y(4260)を発見したと報道した。CLEOとBelleはこれらの観測のための共同研究を行っている。最初にY(4260)がチャーモニウム状態であると考えられたが、実験による証拠はこれらがD"分子"、テトラクォークまたはハイブリッド中間子のようなより特殊な状態である可能性を示唆している。 項記号 n2S + 1LJIG(JPC)粒子質量 (MeV/c2) 11S0 0+(0−+) ηc(1S) 7003298030000000000♠2980.3±1.2 13S1 0−(1−−) J/ψ(1S) 7003309691600000000♠3096.916±0.011 11P1 0−(1+−) hc(1P) 7003352593000000000♠3525.93±0.27 13P0 0+(0++) χc0(1P) 7003341475000000000♠3414.75±0.31 13P1 0+(1++) χc1(1P) 7003351066000000000♠3510.66±0.07 13P2 0+(2++) χc2(1P) 7003355620000000000♠3556.20±0.09 21S0 0+(0−+) ηc(2S)またはη′ c 7003363700000000000♠3637±4 23S1 0−(1−−) ψ(3686) 7003368609000000000♠3686.09±0.04 11D2 0+(2−+) ηc2(1D)† 13D1 0−(1−−) ψ(3770) 7003377292000000000♠3772.92±0.35 13D2 0−(2−−) ψ2(1D) 13D3 0−(3−−) ψ3(1D)† 21P1 0−(1+−) hc(2P)† 23P0 0+(0++) χc0(2P)† 23P1 0+(1++) χc1(2P)† 23P2 0+(2++) χc2(2P)† ???? 0?(??)† X(3872) 7003387220000000000♠3872.2±0.8 ???? ??(1−−) Y(4260) 7003426000000000000♠4260+8−9 注釈: *確証が必要。 †予測されているが同定されていない。 †1−−チャーモニウム状態として解釈するには議論あり。
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