ヨウ化水素とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 分子化学 > 水素 > ヨウ化水素の意味・解説 

ようか‐すいそ〔エウクワ‐〕【沃化水素】

読み方:ようかすいそ

水素沃素化合物刺激臭のある無色気体溶けやすく、水溶液沃化水素酸といい、強い酸性を示す。強力な還元剤化学式HI


物質名
ヨウ化水素
化学式
HI
原子量
127.9
融点(℃)
-50.8
沸点(℃)
-35.1

気体無色で、溶けやすい。

ヨウ化水素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 17:44 UTC 版)

ヨウ化水素
識別情報
CAS登録番号 10034-85-2
RTECS番号 MW3760000
特性
化学式 HI
モル質量 127.904 g/mol
外観 無色の気体
密度 2.85 g/mL (-47 ℃)
融点

−50.80 ℃ (222.35 K)

沸点

−35.36 ℃ (237.79 K)

酸解離定数 pKa −10
構造
双極子モーメント 0.38 D
熱化学
標準生成熱 ΔfHo 26.48 kJ mol−1
標準モルエントロピー So 206.594 J mol−1K−1
標準定圧モル比熱, Cpo 29.158 J mol−1K−1
危険性
安全データシート(外部リンク) hydrogen iodide
hydroiodic acid
主な危険性 毒性 (T)
腐食性 (C)
NFPA 704
0
3
1
ACID
Rフレーズ R20, R21, R22, R35
Sフレーズ S7, S9, S26, S45
関連する物質
その他の陰イオン フッ化水素
塩化水素
臭化水素
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヨウ化水素(ヨウかすいそ)とは、強酸性の無機化合物の一種。ハロゲン化水素のうち、ヨウ素水素からなる化合物である。強い刺激臭を持つ無色の気体。毒物及び劇物取締法に定める劇物に該当する[1]

性質

分子式は、HI。分子量は 127.90、融点は −50.8 ℃、沸点は −35.1 ℃。強酸のひとつである(pKa = −10)。ヨウ素と水素は電気陰性度に差がほとんどなく分子の極性は小さいが、ヨウ化物イオンのイオン半径が大きく水素イオンとの静電気力が小さく電離しやすいため、ヨウ化水素は強酸となる。還元力が強く、空気中の酸素に触れると容易に酸化を受けヨウ素の赤紫色を呈する。

水に極めて溶解しやすい気体であり、水溶液はヨウ化水素酸 (hydroiodic acid) と呼ばれ、おもに57%水溶液(d=1.70g cm−3, 7.6mol dm−3)が市販されている。塩化水素および臭化水素と同様に水に対する溶解熱はきわめて大きい。

カテゴリ

「ヨウ化水素」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ヨウ化水素と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヨウ化水素」の関連用語











ヨウ化水素のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヨウ化水素のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヨウ化水素 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS