爆発性とは? わかりやすく解説

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爆発性

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爆発物

(爆発性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/16 14:19 UTC 版)

爆発物(ばくはつぶつ)とは、化学的またはエネルギー的に不安定で、刺激や衝撃によって爆発と呼ばれる衝撃波を伴う急速な化学変化を生じさせる物質物体のこと。安全性の観点から不特定多数の者が立ち入る施設、公共交通機関では持ち込みが制限されるほか、[1]危険性によっては製造及び移動についても規制される。[2]

歴史

GHSに定める爆発物の表示。
国際連合危険物輸送勧告に定める爆発物の表示の例。
欧州の旧危険物指令に定める爆発物のハザードシンボル

人類の歴史において最も早く発明された爆発物は黒色火薬である。中国において6世紀から7世紀ごろに発明されたと考えられている火薬は、やがてイスラム諸国やヨーロッパに伝播し、火砲花火といった発明品を生み出しつつ、1000年以上にわたって人類の知る唯一の爆発物となっていた。火薬に代わる爆発物が登場したのは、科学革命と産業革命によって人類の知識の著しく増大した19世紀中盤であり、ドイツクリスチアン・シェーンバインが1845年にニトロセルロースを、イタリアのアスカニオ・ソブレロが1847年ニトログリセリンをそれぞれ発明した。これらの新しい爆発物は非常に不安定であり、相次いで爆発事故を起こしたため多くの国で製造が禁止された。しかし1866年にスウェーデンアルフレッド・ノーベルがニトログリセリンを珪藻土にしみこませることで安定化させ、新しい火薬であるダイナマイトを発明。これによりニトログリセリンは安定して使用可能となり、人類は火薬を越える新しい爆発物を手に入れた。1875年にはゼリグナイトも発明された。この2つの爆発物は主に鉱山や建設現場で使用され、大規模工事の効率を大幅に向上させた[3]。また、ニトロセルロースの方も1886年にポール・ヴィエイユがB火薬を発明し、さらに1889年にはフレデリック・エイベルジェイムズ・デュワーによってより安全なコルダイトが発明されて、実用化のめどがついた。この両爆発物の開発以降も、次々と新しい爆発物が開発されるようになった。1891年にはトリニトロトルエン(TNT)の生産が開始された。なお、例えば1917年のハリファックス大爆発を始めとして爆発物による事故は幾度となく起きている。

爆発物となりうる物質、物体

脚注

  1. ^ 鉄道:鉄道のテロ対策 - 国土交通省”. www.mlit.go.jp. 2024年10月1日閲覧。
  2. ^ e-Gov 法令検索”. laws.e-gov.go.jp. 2024年10月1日閲覧。
  3. ^ 「世界を変えた火薬の歴史」p264 クライヴ・ポンティング 伊藤綺訳 原書房 2013年4月30日初版第1刷

関連項目

外部リンク


爆発性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 10:05 UTC 版)

ニトログリセリン」の記事における「爆発性」の解説

ニトログリセリン低速爆轟起こしやすいため、衝撃感度高く小さな衝撃でも爆発しやすい。そのため、アセトンなどと混ぜて感度下げるか、ニトロゲル化して取り扱う。 ニトログリセリンは8 °Cで凍結し14 °Cで融けるが、一部凍結する感度高くなる。つまり、液体のときよりも弱い衝撃でも爆発しやすくなる膠化した物でも、凍結解凍繰り返す液体ニトログリセリン染み出して危険である。ダイナマイトなどに加工された状態であっても凍結避けなければならない。自然な気温凍結した溶けたりしないように保管時の温度管理必須である。 融かす場合には湯煎するなどして間接的に加熱する直接火にかけると火にあたっている部分温度高くなって微少気泡発生し、そこがホットスポット となって爆発する。そのため、気泡入らないように瓶の縁に空気残さないかき混ぜない、振らない、などの取り扱い上の注意が必要である。これらの問題膠化してしまえば無くなるが、膠化する作業中に微少気泡が入ると同じよう爆発するので加工には注意が必要である。

※この「爆発性」の解説は、「ニトログリセリン」の解説の一部です。
「爆発性」を含む「ニトログリセリン」の記事については、「ニトログリセリン」の概要を参照ください。

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