タイコ酸とは? わかりやすく解説

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タイコ酸 [Teichoic acid]

 テイコ酸、テイコイン酸ともよばれ、おもにグラム陽性菌の細胞壁含まれている成分である。タイコ酸の層はペプチドグリカン層の内側存在し細菌によってグリセロールリン酸、アラニンから成るタイコ酸とリビトールリン酸、アラニンから成るタイコ酸がある。いずれもこれらの成分多数結合して高分子網目状構造になっている

タイコ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 18:31 UTC 版)

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ミクロコッカス科のタイコ酸の構造

タイコ酸(タイコさん、Teichoic acid)は、ホスホジエステル結合を介して連なった、グリセロールリン酸またはリビトールリン酸からなるポリマーである。「タイコ(τειχος、teichos)」とは、ギリシア語で「壁」という意味の言葉である

ブドウ球菌レンサ球菌バシラス属クロストリジウム属コリネバクテリウム属リステリアなどのグラム陽性細菌細胞膜ペプチドグリカン表面層を形成している。タイコ酸はグラム陰性細菌には見られない。また、細胞膜脂質上のN-アセチルムラミン酸やD-アラニンと結合している。タイコ酸と脂質の化合物はリポタイコ酸と呼ばれる。

タイコ酸は負の電荷を帯び、グラム陽性細菌の細胞壁の電荷を負に保っている。 細胞構造の維持や抗原としての機能を持っている可能性もある。 また、N-アセチルグルコサミンとN-アセチルムラミン酸の間の β(1-4)結合の自己消化を制限することにより、細胞成長の制御の役割も担っている。




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