ハイドロジェノソームとは? わかりやすく解説

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ハイドロジェノソーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/06/30 00:32 UTC 版)

ハイドロジェノソームヒドロゲノソーム、Hydrogenosome)は二重膜に囲まれた細胞小器官であり、水素ATPを産生する機能を持つ。この小器官はミトコンドリアが進化したものであると考えられており、一部の繊毛虫パラバサリア類菌類などに見られる。


  1. ^ Müller M, Lindmark DG (February 1978). “Respiration of hydrogenosomes of Tritrichomonas foetus. II. Effect of CoA on pyruvate oxidation”. J. Biol. Chem. 253 (4): 1215–8. PMID 624726. http://www.jbc.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=624726. 
  2. ^ Lindmark DG, Müller M (1973). “Hydrogenosome, a cytoplasmic organelle of the anaerobic flagellate Tritrichomonas foetus, and its role in pyruvate metabolism”. J Biol Chem 248: 7724-8. 
  3. ^ Germot A, Philippe H, Guyader HL (1996). “Presence of a mitochondrial-type 70-kDa heat shock protein in Trichomonas vaginalis suggests a very early mitochondrial endosymbiosis in eukaryotes”. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93: 14614-7. 
  4. ^ van der Giezen et al (2005). “Mitochondrion-derived organelles in protists and fungi”. Int Rev Cytol 244: 175-225. 
  5. ^ Akhmanova A, Voncken F, van Alen T, van Hoek A, Boxma B, Vogels G, Veenhuis M, Hackstein JH (1998). “A hydrogenosome with a genome”. Nature 396 (6711): 527-8. 
  6. ^ Boxma B, de Graaf RM, van der Staay GW, van Alen TA, Ricard G, Gabaldón T, van Hoek AH, Moon-van der Staay SY, Koopman WJ, van Hellemond JJ, Tielens AG, Friedrich T, Veenhuis M, Huynen MA, Hackstein JH (2005). “An anaerobic mitochondrion that produces hydrogen”. Nature 434 (7029): 29-31. 
  7. ^ Benchimol M, Engelke F (2003). “Hydrogenosome behavior during the cell cycle in Tritrichomonas foetus”. Biology of the Cell 95: 283-93. 


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ハイドロジェノソーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 03:55 UTC 版)

パラバサリア」の記事における「ハイドロジェノソーム」の解説

パラバサリア全て嫌気性で、従って好気呼吸必要なミトコンドリア欠いている。しかしミトコンドリアは完全に失われたわけではなく、ハイドロジェノソーム(あるいはヒドロゲノソームという名の細胞小器官として残っている。これは嫌気条件下においてリンゴ酸ピルビン酸基質としてATP産生するもので、ミトコンドリア代わるエネルギー産生器官として機能している。同様の小器官ミトコンドリアを欠く他の鞭毛虫にも見られ、これらの鞭毛虫メタモナス類としてまとめられている。メタモナス類は、その多くが他のエクスカバータ見られる腹側捕食溝を欠くという点でも共通性のあるグループである。 かつて、パラバサリアミトコンドリア持たないことを理由に、アーケゾア呼ばれる原始的な真核生物一群として位置付けられた事があった。この仮説その後瓦解しているが、アーケゾア仮説支持失った最大理由は、ミトコンドリア持たない嫌気性生物からミトコンドリア由来遺伝子相次いで発見された事による。つまりこれらの嫌気性生物は、真核生物ミトコンドリア獲得する以前分岐したではなく二次的に失った(そして一部遺伝子残った生物群のであるパラバサリアでは病原として重要な Trichomonas vaginalis のゲノムプロジェクト進められており、ゲノム情報解読が進むにつれて数多くミトコンドリア関連遺伝子発見されている。

※この「ハイドロジェノソーム」の解説は、「パラバサリア」の解説の一部です。
「ハイドロジェノソーム」を含む「パラバサリア」の記事については、「パラバサリア」の概要を参照ください。

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