ミッシングリンクとは? わかりやすく解説

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ミッシング‐リンク【missing link】

読み方:みっしんぐりんく

生物進化・系統において、化石生物存在予測されるのに発見されていない間隙系図を鎖に見立てていう。始祖鳥発見鳥類爬虫(はちゅう)類との間隙をつなぐ例。失われた環(わ)。失われた鎖

1から転じて分断され鉄道や(高速道路のこと。「—を解消して経済活性化を図る」


ミッシングリンク

作者吉岡平

収載図書我が名はヤマモト
出版社富士見書房
刊行年月1996.1
シリーズ名富士見ファンタジア文庫


ミッシングリンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/02 23:37 UTC 版)

ミッシングリンクミシングリンク(Missing link)とは、生物進化過程を連なるとして見た時に、連続性が欠けた部分(間隙)を指し[1]祖先群と子孫群の間にいるであろう進化の中間期にあたる生物・化石が見つかっていない状況を指す語。失われた環とも。

概要

チャールズ・ダーウィン進化論によると、生物が自然淘汰生存競争を勝ち残るために、時に変異を遂げてA種⇒B種⇒C種と徐々に進化したのであれば、祖先Aと子孫Cの中間的な特徴を持つB生物も世の中にいて当然と考えられる。しかし、そうした進化の中間期にあたるB生物が(絶滅したとしても)化石からも発見されていないケースが見られる。これは進化の過程を「つなぐが失われている」状態ではないか、という意味合いから、後年になってミッシングリンクと呼ばれるようになった。別パターンとして、子孫C生物は確認されているが、以前の始祖がどのような形態であったのかが不明なケースもある。

なお、ダーウィン自身はこの言葉を使っておらず、著書『種の起原』の中では「中間種(intermediate varieties)」や「移行期のつながり(transitional links)」という表現[注釈 1]をしていた。

ミッシングリンクは、と種の間をつなぐ小さな移行よりも、やや大きい[要曖昧さ回避]の間での進化移行期や分岐点となる生物について言及されることが多く、過去に発見された例では、爬虫類鳥類の中間種と言える始祖鳥が有名である[2]。これ以外にも進化中間期の化石生物は様々見つかっていることから、ミッシングリンクは進化における謎の間隙ではなく、単に進化中間期の化石証拠がまだ見つかっていない状況を示している。

古生物学におけるミッシングリンク

中間型化石が発見され、ミッシングリンクが埋められていく様子

古生物を扱う分野において、ミッシングリンク(失われた環/鎖)とは、進化の途上に位置する、発見されていない中間形の化石のことを指す。ただし学術用語ではない。学術的には「未発見の中間型化石」などと呼ぶ。

通常、古生物の化石は進化過程のうちの一部分しか発見されず、ゾウウマのように各進化段階で多くの化石が発見され、進化の様子がはっきりしているものは例外的である。生息した時代が古い種は化石が発見されにくく、ミッシングリンクになりやすい。一方クジラコウモリのように、比較的時代が新しい種でも、その属する(この場合は哺乳綱)の基本型から大きく外れた形態のものは、両者をつなぐ中間的な形の化石がほとんど出ず、ミッシングリンクを生じる例が多い。

これは往々にして進化論の疑問点ないし急所として反進化論者の攻撃対象になる。それに対する一つの反論は、「陸棲生物が水棲生活や飛翔生活に適応するなどの大きな進化は、地理的条件などによって隔離された比較的小さな集団内で起こり、新しい適応的遺伝形質も短期間で集団全体に広がる。そのため、変化した系統と元になった系統の接点となる種の化石は個体数・生息した地域・時期が限定されるので発見されにくい」というものである。

ある生物の中間型化石が見つかっていないから、またある生物の断片的な中間型化石がいくつか見つかったからという理由で、進化論全体の妥当性を判断することはできない。進化論の証拠物件の一つである中間型化石も、他の分野の科学の証拠物件と同様、科学的方法で(この場合は統計的な有意性という観点で)扱われるべきである。

人類は類人猿の中から500〜600万年前に分岐して直立二足歩行するように進化したと考えられている系統であるが、分岐の直後については化石証拠が乏しくミッシングリンクとされている。また、どのような環境に適応して進化の途についたのかも諸説あり結論を得るには至っていない。 ダーウィン進化論を発表した1859年当時は、進化の過程を裏付けるサルと人類の間の中間種の化石が発見されていなかった。ダーウィンは、1871年に発表した著書の中で「将来、必ずヒトとサルを結ぶミッシングリンクが発見されるに違いない」と述べており、その後の発掘調査によって猿人アウストラロピテクス)、ジャワ原人北京原人ホモ・エレクトス)、ネアンデルタール人クロマニヨン人などの化石人類が発見されている。 20世紀末には分子生物学の進歩により、人類は500 - 600万年前頃にチンパンジーの祖先と分岐した可能性が示唆されており、またこの時期に近い時代のものと推定されるオロリンサヘラントロプスなどの化石も発掘されている。

脚注

注釈

  1. ^ 著書内の第9章「On the Imperfection of the Geological Record 」にて、主に言及されている。

出典

  1. ^ ミッシングリンク」コトバンク、大辞林 第三版の解説より。2018年8月12日閲覧。
  2. ^ 失われた環」、コトバンク、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説より。2018年8月12日閲覧。

参考文献

関連項目


ミッシングリンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:12 UTC 版)

新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の記事における「ミッシングリンク」の解説

コングロマリット企業オーバル・エンタープライズ社が親会社で、サイバーフォーミュラ以外にF1にもチーム送り込んでいるチームだが、サイバーフォーミュラへの参戦余技といったところでそれほど熱心ではなく車体開発自社ではなくドイツケルンが行っている。イギリスチームありながら代々ロシア人ドライバー多く起用している。最高位はケルンスキー、ヴォルガ、ブーツホルツがそれぞれ1度ずつ、4位になっている。 他チームオーソドックスな前6段のミッション採用する中、伝統の7段を採用し続けている。駆動系においては最新型ストラトミッショネルMS-3/Bですら4輪駆動ではあるが4輪操舵はなっていないなど、古さ残した設計。それでも中団を争うチームよりは頭ひとつ抜け存在であり、ドライバーのエデリー・ブーツホルツの能力であれば表彰台を争うことすら可能な程度車両は常に用意している。エンジンはいずれXi社から供給されたものを搭載するいずれの車両フロント部が顔を模したペイントもしくは形状となっている。 ミッショネル VR-4(MISSIONNEL VR-4 カーナンバー13当時のブーツホルツの任務反映したクラッシャー仕様マシンレースとは全く関係ないパーツまでついた車両ではあるが、レースカーとしての性能的にカスタマー仕様車両であるナイトセイバー005相手互角に争ったり、第2戦ペルーGPではアスラーダ襲撃任務完了したあと、ブーツホルツが走行目的レースに移すと4位争いをするグーデリアンと新条追いつくなど、スペックトップチーム劣らない事を示した。ブーツホルツの義手キー代わりになっており、さらにステアリングはもう片方の手のみで操縦できるように、戦闘機操縦桿のようなシングルスティック状のものとなっている。2015年全日本グランプリ世界選手権の第2戦ペルーGP第3ブラジルGPの計3戦に参戦したが、ブーツホルツ自身レース目的としていなかったこともあり全戦リタイア終わっている。21話スミス片付ける際大破した当初テレビシリーズ構想は『チキチキマシン猛レース』に近いもので、砲台や、実在レースカテゴリーでは欠番とされることが多いカーナンバー13」も含めその名残とどめた車両といえるネオミッショネル VR-40NEO MISSIONNEL VR-40 カーナンバー13) VR-4から余計なパーツ除き空力的にも可能な範囲レース仕様としたマイナーチェンジ版。ブーツホルツがレーサーとして目覚めたこともあって、デビューレースとなった2015年の第4戦カナダGP、続く第5戦イギリスGPと、連続2位表彰台獲得した残りの5戦は競争力増したチーム前に苦戦するが、それでも2回の入賞記録ミッショネル VR-50/1(MISSIONNEL VR-50/1 カーナンバー8) 2016年投入され新型車両。完全なレース仕様車両で、開幕当初前年度チャンピオン獲得したスーパーアスラーダのマイナーチェンジ版であるSA-01/Cすら凌駕し、2戦目には2位表彰台記録その後3位以内での入賞こそないものの、安定した成績刻み、ブーツホルツのランキング6位獲得貢献ストラト・ミッショネル MS-1STRAT MISSIONNEL MS-1 カーナンバー8〈20172018〉) 2017年投入され新型車両同年第10戦ロシアGPでブーツホルツに優勝もたらした年間表彰台4回を記録。翌2018年安定して入賞した過去のミッショネルシリーズとの最大違いは、リアウイングアーチになっていることである。 ストラト・ミッショネル MS-3(STRATMISSIONNEL MS-3 カーナンバー9) 2019年投入され新型車両フォーミュラカーに近いフォルムとなったストラト・ミッショネル MS-3/BSTRAT MISSIONNEL MS-3/B カーナンバー7〈アンハート〉、8〈2020-2022 ブーツホルツ、2023 クレイトー〉) 2020年投入され新型車両前年型MS-3の発展型で戦闘力大きく上がっており、ブーツホルツが表彰台争いに絡むことは増え、特に2021年ドライバー自身健闘もあってか、ブーツホルツのランキング4位に貢献2020年にミッショネルも2台体制となったことから、2020年からこの車両にはレオン・アンハートも乗るようになったが、同年にアンハートはデビュー10連続リタイアという不名誉な記録作ったいずれもドライバーミスよるものである。2023年現在も現役で、ブーツホルツは同年スゴウ去ったため、入れ替わり加入したチャンピオンのアンリ・クレイトーがステアリング握り、アンハートとコンビ組んでいる。

※この「ミッシングリンク」の解説は、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の解説の一部です。
「ミッシングリンク」を含む「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の記事については、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の概要を参照ください。

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