古生物とは? わかりやすく解説

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こ‐せいぶつ【古生物】

読み方:こせいぶつ

地層中の化石から考えられる過去生物地質時代生存していた生物


古生物


化石

読み方: かせき
【英】: fossil
同義語: 古生物  

過去生物(古生物)の遺体や、足跡、這{は}い跡、巣穴などの生活のこん跡などが地層中に埋没され、後から掘り出されものをいう。古生物の遺体や生活のこん跡から由来するものであっても変質して形態的構造的特徴残していないもの(例え石油石炭、りん鉱など)は普通、化石から除外する日本語の化石という用語は、通常“石に変わったもの”の意味予想させるが、英語では fossil といい、ラテン語の fodere (掘るという意味)に由来した掘り出されたもの”という意味で、必ずしも石化したものを意味しない石油鉱業においては坑井資料からも同定可能な小型有孔虫放散虫花粉胞子珪藻けいそう}、ナノプランクトンなどの微化石が、地層対比堆積たいせき環境判定などに広く利用されている。

古生物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/24 00:43 UTC 版)

古生物(こせいぶつ、英語: Prehistoric life)は、地質時代地球の誕生から人類の歴史以前の時代)に生存したと想定される生物の総称。次のように大別できる。

  • 古生物(かつて地球上に存在した生物種)…約10億種以上(?)
    • 化石種(化石として発見された種)…約13万種

復元

過去に生存していた生物は、普通は化石によってのみ、その存在を知ることができる。ただし、化石からその生物のことがすべてわかるわけではない。化石等を元に、生物の生きていたときの様子を再現する試みのことを復元という。

しかし、化石に残るのが、その生物のごく一部分であることはごく普通で、運良く全身が残っていたとしても、そこからすぐにその生物のことがわかるわけではない。多くの場合、できる限りの証拠を集めて、その生物の生きていたときの様子を考えようとしても、様々な仮定の上に立ったものしかできない。新たな証拠が発見されることで、それまでの復元像が完全に改められる場合も多い。

有名な例として、化石が多いことで知られるハルキゲニアがある。全身が残ってはいたものの、各部にさして特徴が無く、どちらが前か、どちら上かも判断がつけにくい時期が続いた。初期の復元では体の細長い端を尾部とし、対になった棘を足のようにして立ち、背中から触手を伸ばす動物として復元された[1]。これは後に研究が進み、棘は背面から上に突き出し、背面の触手と考えたものが爪のある脚で、細長い端から頭部の特徴である口と眼が見つかり、上下・前後とも逆さまに誤解釈されることが判明した[2]

また、断片が最初に発見され、それぞれ無関係の生物と誤解釈された例もあり、これはラディオドンタ類アノマロカリスペイトイアフルディアが代表的である。これらの古生物は全身を解明される以前では、(ペイトイアとフルディア)はクラゲ前部付属肢(アノマロカリス)と甲皮(フルディア)はコノハエビ、胴体(ペイトイア)はナマコと考えられた[3][4][5]

脚注

  1. ^ CONWAY MORRIS, S. 1977. A new metazoan from the Burgess Shale of British Columbia. Palaeontology, 20: 623-640.
  2. ^ Smith, Martin R.; Caron, Jean-Bernard (2015-07). “Hallucigenia’s head and the pharyngeal armature of early ecdysozoans” (英語). Nature 523 (7558): 75–78. doi:10.1038/nature14573. ISSN 1476-4687. https://www.nature.com/articles/nature14573. 
  3. ^ Whittington, Harry Blackmore; Briggs, Derek Ernest Gilmor (1985-05-14). “The largest Cambrian animal, Anomalocaris, Burgess Shale, British-Columbia”. Philosophical Transactions of the Royal Society of London. B, Biological Sciences 309 (1141): 569–609. doi:10.1098/rstb.1985.0096. https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rstb.1985.0096. 
  4. ^ Collins, Desmond (1996-03). “The “evolution” of Anomalocaris and its classification in the arthropod class Dinocarida (nov.) and order Radiodonta (nov.)” (英語). Journal of Paleontology 70 (2): 280–293. doi:10.1017/S0022336000023362. ISSN 0022-3360. https://www.cambridge.org/core/journals/journal-of-paleontology/article/abs/evolution-of-anomalocaris-and-its-classification-in-the-arthropod-class-dinocarida-nov-and-order-radiodonta-nov/BBC7E5F260A34413AD31BBDE89207870. 
  5. ^ Daley, Allison C.; Budd, Graham E.; Caron, Jean-Bernard; Edgecombe, Gregory D.; Collins, Desmond (2009-03-20). “The Burgess Shale Anomalocaridid Hurdia and Its Significance for Early Euarthropod Evolution” (英語). Science. doi:10.1126/science.1169514. https://www.science.org/doi/abs/10.1126/science.1169514. 

関連項目

外部リンク


古生物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 07:24 UTC 版)

現存!古代生物史パッキー」の記事における「古生物」の解説

パッキーパキケファロサウルスあらゆる時代の古生物が生存するロストワールドからやってきた恐竜頭突きが好きで、究極頭突き探す旅の最中一定時間頭突きをしないとストレス死んでしまうと主張している。頭突き物の良し悪し判断出来る。怒り狂った際には巨大化し、リアルなパキケファロサウルスの姿になる。 人間社会をかなり勘違いしており、「OL上司お茶雑巾しぼり汁入れ恐ろしい女たち」「刑務所入れられたら看守の目を盗みスプーンで壁を掘って脱出せねばならない」などといったことを真剣に考えショック受けてしまうことが多い。 チンタチンタオサウルスパッキー幼馴染世界征服野望達成するため、ファミリーレストランメガロ』を経営しているが、やっていることは非常にしょうもない。角をライトのように点滅させ、相手催眠術をかけることが出来る。 三太・葉子・虫郎三葉虫チンタ配下三葉虫トリオプテリゴートゥスプテリゴトゥスメガロ一員パッキーメガロ勧誘したが、『対隕石メテオ頭突き』を受け逃げ帰ったケントロサウルスケントロサウルスメガロ刺客ケントロサウルスこそが史上最もかっこいい自称している。パッキーの『ナルシス淘汰頭突き』を受け敗れたケラコトリケラトプスメガロ刺客パッキーのことが大好きな少女。おしゃれ好きで、裁縫が得意。 ティラノブナリティラノサウルス白亜紀地球牛耳っていたティラノブナガの子孫で、侍言葉で話す。ケラコのことが好き。 スティギースティギモロクスティギモロク少年パッキー対抗して登場したが、「キャラが被っている」と指摘されてしまう。語尾に「○○だぜ」と付けてしゃべる。 マモナガケナガマンモス花屋アルバイトしている。温厚そうな外見とは裏腹に陰険性悪語尾に「~パオ」とつける。

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古生物

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 07:17 UTC 版)

名詞

   (古・生物 こせいぶつ

  1. 地質時代(wp)地球上生存していたと考えられる生物総称三葉虫(wp)ティラノサウルス(wp)マンモス(wp)化石人類(wp)のほか、遺存種生きている化石(wp))を含むことがある

「古生物」の例文・使い方・用例・文例




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