物とは? わかりやすく解説

ぶつ【物】

読み方:ぶつ

[音]ブツ(漢) モツ(呉) [訓]もの ものする

学習漢字3年

[一]ブツ

もの。ものごと。「物資物質物体物欲遺物汚物怪物見物現物好物鉱物財物産物事物植物人物生物俗物動物毒物万物風物文物名物

一般の人々世間。「物議物情物論

適当なものを探す。「物色

姿が見えなくなる。死ぬ。「物故

[二]モツ〉もの。ものごと。「貨物禁物供物(くもつ)・穀物作物書物食物進物臓物荷物

[三]〈もの〉「物置物音物語物事獲物大物着物品物建物本物安物

名のり]たね

難読物怪(もっけ)


ぶつ【物】

読み方:ぶつ

現物物件のこと。もの。「—を見せる」


もつ【物】

読み方:もつ

⇒ぶつ


もの【物】

読み方:もの

【一】[名]

空間のある部分占め人間感覚でとらえることのできる形をもつ対象

物体物品。「ごつごつした—に手が触れる」「山の上に光る—がある」

商品また、その質。品質。「同じような—が大量に出回る」「高いが—はよい」

着物衣服。「白っぽい—を着る」

食物。「歩きながら—を食う」「—がのどを通らない

民法で、有体物権利客体となりうるもの。

人間考えることのできる形のない対象

㋐何かの事柄物事。「—の役に立つ」「—を思う」「恋という—」

㋑ことば。「あきれて—も言えない」

文章また、作品。「—を書くのを商売にする」「この作品十年前描かれた—だ」

学問

「己れは此様(こん)な無学漢(わからずや)だのにお前は—が出来るからね」〈一葉たけくらべ

物事筋道道理理屈。「—の順序わきまえる

妖怪怨霊など、不可思議な霊力をもつ存在。「—に憑(つ)かれる」「—の怪」

(「…のもの」の形で)所有している物品事物所有物。「会社の—を私する」「その企画彼の—だ」

他の語句受けて、その語句内容体言化する形式名詞

判断などを強調して示す。「負けたのがよほどくやしかったと見える」「何をされるかわかったじゃない

感動する気持ち強調して示す。「二人とも大きくなった—だ」「悪いことできない—だ」

㋒(「…するものだ」の形で)それが当然であるという気持ちを示す。「先輩忠告聞く—だ」「困ったときは助け合う—だ」

㋓(「…したものだ」の形で)過去思い出してなつかしむ気持ちを示す。「あの店にはよく二人で行った—だ」

名詞の下に付いて複合語をつくる。

㋐その種類にはいる品物作品の意を表す。「SF—」「現代—」

㋑それに相当するものそれだけ価値のあるもの、などの意を表す。「冷や汗—」「表彰状—」→もの助詞 →ものか連語ものかな連語ものかは連語 →ものから[接助] →ものぞ連語 →もので[接助]ものなら[接助] →ものの[接助]ものゆえ[接助] →ものを助詞

【二】[接頭]形容詞形容動詞語幹に付く。

なんとなくそのような状態であるという意を表す。「—悲しい」「—寂しい」「—静か」

いかにもそうであるという意を表す。「—めずらしい」「—すさまじい」

[下接句] 縁は異なもの味なもの自家薬籠中(やくろうちゅう)の物・人は見かけによらぬもの故郷(ふるさと)は遠きにありて思うもの・銘の物薬籠中の物


もん【物】

読み方:もん

「もの(物)【一】」の音変化近世後期頃から関東言葉によく見られる。「うまい—が食いたい」「何か書く—はないか」「ばかなことをした—だ」


もの 【物】

日本で物は種々な意味でつかわれるが、仏・神・鬼・魂などの霊妙な作用もたらす存在をもいう。邪神妖怪物の怪などにもいう。

作者シルビーナ・オカンポ

収載図書アルゼンチン短篇集
出版社国書刊行会
刊行年月1990.2
シリーズ名バベルの図書館


作者D.H.ロレンス

収載図書D・H・ロレンス名作
出版社文化書房博文社
刊行年月1997.7

収載図書D・H・ロレンス短篇全集 第5巻
出版社大阪教育図書
刊行年月2006.1


読み方:ぶつ

  1. 一般贓物。〔第七類 雑纂
  2. 贓物同語省略
  3. 贓品のこと。可部岡山 窃盗犯仲間
  4. 賍品、目的物物の音読。〔盗〕
  5. 贓物のこと。同語略したのである。「なし」(※「なし」)参照

分類 盗/犯罪窃盗犯仲間

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 14:52 UTC 版)

ものぶつ)とは、広義には対象を特定化せず一般的・包括的にいうであり、人間が知覚し思考しうる対象の一切である[1]英語ではthing


  1. ^ 『大辞林-第二版』、三省堂 「もの」
  2. ^ 小南一郎「第2章 2 精霊としての"物"」『古代中国 天命と青銅器』京都大学学術出版会、2006年。ISBN 978-4876988143 


「物」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 09:27 UTC 版)

奉納」の記事における「物」の解説

奉納物(英語版寄進 賽銭冥銭 絵馬 奉納船英語版) - 船の模型や船絵馬などの形で奉納され小浜市船玉神社のように神体船としてご神体とされることもある。

※この「物」の解説は、「奉納」の解説の一部です。
「物」を含む「奉納」の記事については、「奉納」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:08 UTC 版)

発音

名詞

  1. もの)人の認識対象となる存在又はそれに順ずる概念cf.こと
  2. もの、「」と読み分け場合ブツ)(法律権利等の主体である対立する概念で、権利等の客体をいう。
  3. ブツ)(隠語違法に取引されるもの。

熟語


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