いろ‐もの【色物】
色物
- 寄席のことをいふ。落語・手踊・掛合囃・曲芸等種々のものを取りまぜてやるから起つたのである。〔役者語〕
- 寄席のことをいふ。落語、手踊、掛合噺、曲芸等種々のものを取りまぜてやるから起つたものである。
- 寄席のことをいふ。
- 寄席の事を云ふ。
- 寄席で講談などのかたいものに対し、落語・手踊・掛合万歳・曲芸・音曲等のつやつぽいものをいう。
- べつにエロ物というわけでもなく、また着物の色柄でもない。講談や落語の合間にでてくる手品、万才、太神楽、流行歌、音曲、こま廻し、水芸、曲芸といったような、いろとりどりのもののこと。釈場とか、義太夫席などに対して、ショーが沢山まじってのおなぐさみ。〔芸能(寄席・落語)〕
- 寄席のことをいう。(落語の部参照)(※別項「いろもの」参照)。〔芸能(俳優)〕
- 寄席。芝居以外のいろいろの演物をするから。〔不〕
- 〔用語〕落語以外の奇術、曲芸、曲独楽、漫才等。
色物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 00:37 UTC 版)
色物(いろもの)
演芸
寄席において、番組(出演プログラム)の主流を占めていない少数派の演芸および、それらを演じる芸人を指す呼び名[1]。寄席の看板、ビラ、高座のめくりなどでは、色物に属する芸人の名を黒(墨)でなく主に朱色[1]などの別の色で書く習慣がある。
由来ははっきりしないが、文化年間頃より、講談を主に見せる寄席(講釈場)に落語家が出演する際、色物と呼んでいたとされる[2]。落語を主に見せる寄席が増えるに従って、落語が色物と扱われることはなくなった[2]。
現代の寄席においては、次のような演芸が色物として扱われる。主に東京では落語と講談以外の諸芸を指すが、上方では漫才が寄席芸の主流であるため、その限りでない[1]。
なお東京では、落語を主に見せる寄席に講談師が出演する場合は、色物とは扱われない[1]。一方、講釈場に落語家が出演する場合は色物扱いとなる[1]。
その他
- 衣類のうち、洗濯に注意を要する、濃く染色された種類のこと。色柄物とも。色移り参照。
- 「色物乳飲料」の略称。乳飲料の分類のひとつで、色が白くないものの呼び名[3]。乳飲料#乳飲料の種類参照。
- 上記演芸の「色物」から転じ、主流から外れたもの。風変わりなもの。きわもの、ゲテモノとほぼ同義。例:色物商品[2]。
脚注
- ^ a b c d e 大衆芸能のあらまし 寄席における色物とは - 日本芸術文化振興会文化デジタルライブラリー
- ^ a b c 『色物』 - コトバンク
- ^ 乳飲料とは – めいらく調査隊が行く!知って得する食と健康コラム - スジャータめいらくグループ
関連項目
色物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:07 UTC 版)
()内に役職のほか、芸種を示す。芸種は公式サイトの記述による。 また、太神楽曲芸、音曲、紙切り芸人のように色物として入門したばかりの見習いも師匠の方針により、落語家・講談師の前座とともに寄席での前座修行を行うことがある(ただし、落語家・講談師の前座修行と異なり、1年程度で独り立ちとなる)。 ☆印は芸協サイト未掲載であるが、「東西寄席演芸家名鑑2」(東京かわら版刊、2021年)に芸協所属として掲載されている芸人。 翁家喜楽・喜乃(太神楽曲芸) 東京太・ゆめ子(漫才、参与) 林家今丸(紙切り) 東京ボーイズ(ボーイズ) ボンボンブラザース(太神楽曲芸) 北見伸(奇術) マジックジェミー(奇術) 瞳ナナ(奇術、「スティファニー」) 八重子プラスワン(奇術) 東城けん(漫談) 東京平(漫談) 新山真理(漫談) 江戸家まねき猫(動物ものまね) 国分健二(ワンマン笑) コントD51(コント) 松乃家扇鶴(音曲) 鏡味正二郎(太神楽曲芸) 桧山うめ吉(俗曲) 宮田陽・昇(漫才) ぴろき(ウクレレ漫談) 一矢(相撲漫談) やなぎ南玉(曲独楽) マグナム小林(バイオリン漫談) ナイツ(漫才) 鏡味初音(太神楽曲芸) 林家花(紙切り) 日高てん(漫談) 養老瀧之丞(和妻) 鏡味味千代(太神楽曲芸) コント青年団(コント) ザ・ニュースペーパー(コント集団) 丸一小助・小時(太神楽曲芸) 鏡味よし乃(太神楽曲芸) カントリーズ(漫才) 小泉ポロン(奇術、「スティファニー」) 山上兄弟(奇術) ナオユキ(スタンダップコメディー) 林家喜之輔(紙切り) 桂小すみ(音曲) できたくん(発泡スチロール芸) ねづっち(漫談) 玉川太福(浪曲) きょうこ(和妻) 好田タクト(指揮者形態模写) おせつときょうた(漫才) コント山口君と竹田君(コント) びり&ブッチィー(クラウンショー)☆ 藤本芝裕(三味線漫談)☆
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