多糖変換系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 18:18 UTC 版)
カルビン回路の多糖変換系は最後にはデンプンになるために回路から炭素の出て行く系の一つである。他にジヒドロキシアセトンリン酸の葉緑体外部への輸送系も存在する。多糖変換系は以下の反応からなる。判りやすいように全体の炭素数を C: X と表記する。 D-リブロース1,5-ビスリン酸×6 (C: 30) + 6CO2 → 3-ホスホグリセリン酸×12 (C: 36) 3-ホスホグリセリン酸×12 + 12ATP → 1,3-ビスホスホグリセリン酸×12 (C: 36) + 12ADP 1,3-ビスホスホグリセリン酸×12 + 12NADPH → グリセルアルデヒド3-リン酸×12 (C: 36) + 12NADP+ + 12Pi グリセルアルデヒド3-リン酸×6 → ジヒドロキシアセトンリン酸×6 (C: 18) グリセルアルデヒド3-リン酸×6 (C: 18)+ ジヒドロキシアセトンリン酸×6 (C: 18) → フルクトース1,6-ビスリン酸×6 (C: 36) フルクトース1,6-ビスリン酸×6 → フルクトース6-リン酸×6(C: 30 は 1 へ、C: 6 だけ糖新生系へ) 6 の反応以外は全て、上記の炭酸固定反応系に出てきている。6.の反応を起こしている酵素は フルクトースビスホスファターゼ である。このフルクトースビスホスファターゼを加えた13の酵素がカルビン回路の全反応を担っている。
※この「多糖変換系」の解説は、「カルビン回路」の解説の一部です。
「多糖変換系」を含む「カルビン回路」の記事については、「カルビン回路」の概要を参照ください。
- 多糖変換系のページへのリンク