ジヒドロキシアセトンりん酸
分子式: | C3H7O6P |
その他の名称: | ホスホジオキシアセトン、Dihydroxyacetone 3-phosphate、1,3-Dihydroxy-2-propanone phosphate、Dihydroxyacetone monophosphate、1,3-Dihydroxyacetone 1-phosphate、Dioxyacetone phosphate、Dihydroxyacetone phosphate、1,3-Dihydroxy-2-propanone mono(dihydrogen phosphate)、Phosphodioxyacetone、ジヒドロキシアセトン3-ホスファート、1,3-ジヒドロキシ-2-プロパノンホスファート、ジヒドロキシアセトンホスファート、1,3-ジヒドロキシ-2-プロパノンモノ(二水素ホスファート)、ジヒドロキシアセトンモノホスファート、1,3-ジヒドロキシアセトン1-ホスファート、ジオキシアセトンホスファート、1-Hydroxy-3-(phosphonooxy)-2-propanone、1-Hydroxy-3-phosphonooxy-2-propanone、2-Oxopropane-1,3-diol 1-phosphoric acid、ジヒドロキシアセトンりん酸、2-Oxo-1,3-propanediol 1-phosphoric acid、1-Hydroxy-3-(dihydroxyphosphinyloxy)-2-propanone、1,3-Dihydroxyacetone 1-phosphoric acid、3-Hydroxy-2-oxopropyl phosphate、Phosphoric acid O-(2-oxo-3-hydroxypropyl) ester、1,3-Dihydroxy-2-propanone 1-phosphoric acid、2-Oxo-3-hydroxypropyl phosphate、ジヒドロキシアセトンリン酸、Dioxyacetone Phosphate、Glycerone phosphate、Phosphoric acid 3-hydroxyacetonyl ester |
体系名: | りん酸2-オキソ-3-ヒドロキシプロピル、1,3-ジヒドロキシアセトン-1-りん酸、3-ホスホノオキシ-2-オキソ-1-プロパノール、りん酸3-ヒドロキシ-2-オキソプロピル、りん酸(2-オキソ-3-ヒドロキシプロピル)、1,3-ジヒドロキシ-2-プロパノン3-りん酸、1-ヒドロキシ-3-ホスホノオキシ-2-プロパノン、1-ヒドロキシ-3-(ホスホノオキシ)-2-プロパノン、2-オキソプロパン-1,3-ジオール1-りん酸、2-オキソ-1,3-プロパンジオール1-りん酸、1-ヒドロキシ-3-(ジヒドロキシホスフィニルオキシ)-2-プロパノン、1,3-ジヒドロキシアセトン1-りん酸、3-ヒドロキシ-2-オキソプロピルホスファート、りん酸O-(2-オキソ-3-ヒドロキシプロピル)、1,3-ジヒドロキシ-2-プロパノン1-りん酸、りん酸3-ヒドロキシアセトニル |
ジヒドロキシアセトンリン酸
解糖系で、フルクトース1,6-二リン酸がアルドラーゼにより、グリセルアルデヒド3-リン酸とジヒドロキシアセトンリン酸に開裂して生成される。グリセルアルデヒド3-リン酸とジヒドロキシアセトンリン酸は、トリオースイソメラーゼにより相互変換する。
ジヒドロキシアセトンリン酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/06 00:30 UTC 版)
ジヒドロキシアセトンリン酸 | |
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1,3-ジヒドロキシ-2-プロパノンリン酸 |
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別称
DHAP
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 57-04-5 |
J-GLOBAL ID | 200907039156836595 |
KEGG | C00111 |
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特性 | |
化学式 | C3H7O6P |
モル質量 | 170.06 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジヒドロキシアセトンリン酸(ジヒドロキシアセトンリンさん、英: Dihydroxyacetone phosphate, DHAP)は、カルビン回路から脂質の合成まで生化学的な多くの反応に関与している有機化合物である。特に解糖系で重要な役割を果たしている。
解糖系
ジヒドロキシアセトンリン酸は、グリセルアルデヒド-3-リン酸とともに、解糖系でフルクトース-1,6-ビスリン酸が分解されて生成する2つの化合物のうちの1つである。グリセルアルデヒド-3-リン酸とは、素早く、可逆的に異性化反応を起こす。
- フルクトース-1,6-ビスリン酸 ⇄ グリセルアルデヒド-3-リン酸 + ジヒドロキシアセトンリン酸
- ジヒドロキシアセトンリン酸 ⇄ グリセルアルデヒド-3-リン酸
その他の代謝
カルビン回路では、ジヒドロキシアセトンリン酸は1,3-ビスホスホグリセリン酸がNADPHにより6度の還元を受けて生成する。セドヘプツロース-1,7-ビスリン酸やフルクトース-1,6-ビスリン酸の合成の原料となり、これらはリブロース-5-リン酸の合成に使われる。
ジヒドロキシアセトンリン酸は、グリセリンが解糖系に入る際の出発物質となるL-3-ホスホグリセリン酸の脱水素化によっても作られる。逆に、脂肪細胞では解糖系で作られたジヒドロキシアセトンリン酸が還元されてL-グリセロール3-リン酸(G3P)が作られ、新しいトリグリセリドを作る原料となる。どちらの反応も、NAD+/NADHを補因子として、グリセロール-3-リン酸デヒドロゲナーゼにより触媒される。
関連項目
ジヒドロキシアセトンリン酸と同じ種類の言葉
ケトンに関連する言葉 | シタフロキサシン ジヒドロキシアセトン ジヒドロキシアセトンリン酸 ジベンジリデンアセトン 樟脳(しょうのう) |
固有名詞の分類
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