フルクトース1,6-二リン酸
フルクトース-1,6-ビスリン酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 08:09 UTC 版)
フルクトース-1,6-ビスリン酸 | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 488-69-7 ![]() |
PubChem | 445557 |
ChemSpider | 393165 ![]() |
KEGG | C00354 |
MeSH | fructose-1,6-diphosphate |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL1089962 ![]() |
ATC分類 | C01EB07 |
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特性 | |
化学式 | C6H14O12P2 |
モル質量 | 340.116 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
フルクトース-1,6-ビスリン酸(フルクトース-1,6-ビスリンさん、Fructose 1,6-bisphosphate)とは、1位と6位の炭素がリン酸化したフルクトース分子のことである。β-D型を持つ分子は細胞中に多量に存在する。細胞に取り込まれたグルコースとフルクトースの大部分はこの形に変換される。
解糖系
フルクトース-1,6-ビスリン酸は解糖系の中に登場し、フルクトース-6-リン酸のリン酸化により生成する。続いてこの分子は、グリセルアルデヒド-3-リン酸とジヒドロキシアセトンリン酸に分解される。またこの分子はピルビン酸キナーゼのアロステリック活性化因子である。
異性体
フルクトース-1,6-ビスリン酸はフルクトースの異性体に準じて、いくつかの異性体を持つが、生理的に活性型なのはβ-D型のみである。
フルクトース-1,6-ビスリン酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:46 UTC 版)
「ピルビン酸キナーゼ」の記事における「フルクトース-1,6-ビスリン酸」の解説
FBPは解糖系経路に由来する、最も重要な調節因子である。FBPはフルクトース-6-リン酸のリン酸化によって産生される、解糖系の中間体である。FBPはピルビン酸キナーゼのドメインCに位置するアロステリック結合部位に結合して酵素のコンフォメーションを変化させ、ピルビン酸キナーゼ活性の活性化を引き起こす。FBPは解糖系経路の中間体であるため、FBPの濃度が高くなるほどピルビン酸キナーゼ活性のアロステリック活性化が大きくなる、フィードフォワード刺激が行われる。ピルビン酸キナーゼはFBPの効果に対する感受性が最も高い。そのため、残りの調節機構は二次的機構である。
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